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2008年2月5日

光を受ける台

カテゴリー: 鎌倉く邸


玄関の格子戸を入ると、
左手に、鳥の子紙戸で覆われた
傘入と靴箱が、並んでいます。

傘入の上は、
昼は摺り硝子越しの自然光、
夜はスポットライトの光、
これらの光を受ける
台となっています。

2008年2月4日

機能が空間へ

カテゴリー: 鎌倉く邸


居間の一角にある
収納コーナー。

玄関から居間に入ると
見える光景です。

収納の建具には、
中の通気のため、
上下に横長のスリットを
設けることが多いのですが、
ここでは
そのスリットが連続して、
一点透視を強調するとともに、
建具の存在を
静かに主張しているように
見えます。

2008年2月3日

厨房から洗面所を望む

カテゴリー: 鎌倉く邸


洗面所は、
居間と厨房の両方から、
入れるようになっています。

自分はこういう、
一点透視を強調する構図を
採り入れることが、
多いですね。

なお、
上部に見える黒っぽい枠は、
法律で定められている
コンロ廻りの垂壁。
鍛冶屋に作ってもらった、
鉄錆色の枠です。
そこに防火硝子が、
はめ込まれています。

厨房から居間を望む

カテゴリー: 鎌倉く邸

右手に見える
摺り硝子の向こうは
玄関なのですが、
厨房に立つと、
玄関から各居室にいたる
動線の気配が全て、
見渡せるようになっています。

2008年2月2日

三種の光

カテゴリー: 鎌倉く邸


居間では、

向かって左から順に、
高い位置にある窓と
はめこまれた硝子を通じて、
直接陽の光、

次に、
畳の間から、
障子を介した光、

奥には、
玄関格子と摺り硝子から
入る光、

というように、
三種の光を
楽しむことができます。

柔の床

カテゴリー: 鎌倉く邸


四畳半の
小さな畳の間に、
奥行一尺、
幅約二尺の
小さな小さな床の間。

斜めに入り込んだ壁と
砂漆喰とで柔らかく光と影を映し出し、

床と落とし掛けが、
砂漆喰の壁の中へと消え行き、

柔らかく軽快な、
床の間の意匠を試みました。

紙で包まれた世界

カテゴリー: 鎌倉く邸


居間に接する
四畳半の畳の間。

居間とは、
引き込み可能な三本の襖で、
仕切られています。

また押入には、
引き違いの襖、

二面ある外との窓には、
引き違いの障子、

いわば「紙」で囲まれた
世界なのですが、
昨日の朝、
ここを訪れてビックリ。

朝陽をたっぷり浴びて、
そのあたたかさを紙が包み込み、
暖房を入れていたのではないか、
と思うくらい、
あたたかったのです。

昨年の夏、
高知に旅したとき、
紙を作る工程の
たいへんさと繊細さに
驚いたものですが、

昨日その機能にも、
驚かされた次第です。

そしてこの間に居ると、
やはり何か、日本人として、
心落ち着くものがあります。

改めて日本の、
機能を備えた美、
美を備えた機能、
日本のココロなるものを、
肌で感じました。

2008年2月1日

夜の灯がともる

カテゴリー: 鎌倉く邸


いよいよ今日、
引越しの日。

今日を境に、
「ゲンバ」から、
「○○んち」
になります。

家具や荷物が運び込まれ、
きなりの部屋から
オーガニックコットン製の
カーテンも今日届き、
生活への場と
様変わりです。

夜はささやかに、
引っ越し祝い。

初めての夜の灯です。

全景

カテゴリー: 鎌倉く邸


南東側から見た外観。

黒褐色の焼杉板だけだと
重い外観になりがちですが、
大きな木建具と
柿渋に染まる桧の線が、
軽快さと温かみのある印象を
与えています。

2008年1月31日

見晴台

カテゴリー: 鎌倉く邸


2階の東側に、
見晴台のバルコニー。

ここの敷地は、
北側と東側が
下がっているので、
眺望を楽しむことができます。

東側は、
黒褐色の焼杉板。
その板越しに見える
照葉樹林の山並みが美しく、
その山並み沿いに走る
モノレールの動きが楽しい。

北側は、
乳白色のガラススクリーン。
強く吹きつける冷たい北風から守るため、
またお隣さんとのお互いの安心感、
それらと軽快な印象を両立するためです。

そして南側は、
開いた手すりにすることによって、
光と風を受け入れます。
家並みの向こうには、
神社の立派な銀杏を
見ることができます。

ところで、
冬のこの時期、見晴台は、
朝から陽の光が燦燦と注ぎ、
とてもあたたかい。

夏も風がよく通るので、
気持ちよさそうです。

納涼ビール、月見など、
ここでたびたび、
眺めを楽しむ会の予感。