壁の色検討中
今日用意した塗り見本は4つ。
土佐漆喰による砂漆喰
土佐漆喰に少々黄土を混ぜた砂漆喰
黄土塗
沖縄土による大津磨き
これらをたたき台に
建主さんと現場で話し合い、
方針を固めていきます。
私はほぼ毎朝、
箒を使って、
そしてたまに
雑巾を使って
掃除を行います。
掃除機は
押入から出すのが
めんどくさいということもあり、
あまり使いません。
それとやはり、
掃除機よりも、
箒を使って
掃除をするのが
好きです。
その理由はまず、
圧倒的に、
音がよい。
それと、
形が美しい。
次に、
毎日掃いたとしても、
塵や埃が
どれだけ出るか、
一目で分かります。
掃除を終えた後
チリトリにたまった
それらの堆積が
小さな達成感を
もたらしてくれます。
そして最後に、
掃除機で掃除をすると、
うちの犬が
それを自分の敵だと思って、
まとわりついては
吠えまくり、
また口先を
噛んでは逃げるを
繰り返すので、
全く落ち着きません。
案外この理由が
大きかったりして(笑)。
大磯で建物を建てるために、
近所の里山で、タカラサガシ。
すぐに
竹小舞に使えそうな
竹が見つかり、
田んぼもあるので、
荒壁土用の
粘土も藁も手に入りそうでした。
それ他にも、
秋の花と実が真っ盛り。
休耕田の湿地には、
ミゾソバとイヌタデの花が群れ、
土手にはアザミが咲き、
少し山に入ると、
美味しそうなミカンが
橙色に色づき始めていました。
海あり山ありの大磯は、
さすが昔昔、
国府のあったところ。
気候は温暖、
タカラも豊富、
住みやすそうな
ところです。
今日は左官職人が
中塗り作業中。
以前も書きましたが、
今回は当面の間、
これが乾いて
仕上げとなります。
またつい先日、
建物の妻面に、
嵌め殺しの硝子が
入りました。
青みがかって見えるのは、
保護用のフィルムです。
今日は地元の中学校に
「ふれあい体験活動」の一環で出向き、
「日本の伝統的な建築技術」について特別授業。
前回は「木」に関するお話でしたが、
今回は左官職人の湯田さんをお呼びし、
「土」の話。
「話」といっても、
話はそこそこに、
中学生の皆さんには、
光る泥団子作りを
体験していただくことにしました。
学校の先生は当初、
建築技術の話で泥団子作り?
と思ったそうですが、
実物を見て納得。
ハイ、これは、
左官職人の磨き仕上げを応用した
体験学習なのです。
皆さん、無言で熱心に、
約2時間かけて、
玉を磨きこんでいます。
作業中、あまりの静けさに、
学校の先生たちが
驚いておられました。
手をかければかけるほど、
輝きを増してくるので、
玉に対していっそう、
愛情と集中力が
高まるようです。
いよいよ完成!
皆さんの熱心な作業と
湯田さんの指導で、
それぞれ上手に
光る泥団子ができました。
皆さん、
楽しんでいただけたかな?
今回の授業で、
土の世界の楽しさと奥深さを
感じていただければうれしいです。