やさしい紙の候
梅雨のような
湿気の多い日々が続きます。
私たちは紙に囲まれて
仕事しているわけですが、
こうして湿気のある日は、
紙がやさしい感じがします。
乾燥している冬に紙を触ると、
とがったナイフのようですが、
この時期の紙は、
柔らかい布のようです。
紙を折ってみると、
手触りの違いがよく分かります。
真夏の入口の三連休が終わり、
梅雨が戻ってきたような空。
風が涼しく、かえって外で
仕事しやすいってものです。
そんな今日、鎌倉か邸の
基礎工事が始まりました。
ところで今日、
車で稲村ガ崎にある
現場に向かったのですが、
鎌倉山で、坂道を軽やかに走る
ある女性ランナーを追い抜かしました。
現場で打ち合わせを済まし、
海沿いの道を走って帰っていると、
今度は七里ヶ浜の行合橋あたりで
その女性ランナーが走っているのを
見つけました。
こんな偶然あるんだな、と思い、
他で少し用事を済ませて家に着くと、
今度は何と手広の家の目の前を
その女性ランナーが颯爽と
走り抜けていきました。
地理感がある方は分かると思いますが、
そうですね、海と山と、起伏のある道を
10数キロ走っていることになります。
そんな距離を走る
女性ランナーも凄いですが、
3回も、しかも最後は
何の変哲もない住宅街の一角にある
家の目の前で出会う偶然も凄い!
ストーカーと間違われたりして(笑)
って、向こうは気付かないか。
昨日は近所の小学校で
地元のお祭り。
空いている時間、
柞の森音楽祭スタッフの一員として
焼そばのお店を手伝いました。
また、全てというわけではありませんが、
現場で余った木材を利用して、
音楽祭をお客さんに知っていただこうと、
パタパタと二つ看板を作りました。
最近こうした地元の催しでは、
私はすっかり「余材端材の看板屋」です。
私にとって今、
余材端材の一活用法です。
彼らも単なる余りではなく、
‘見られる’立場になるので、
喜んでいると思います。
早いもので、
小中学生の子どもたちは、
もう夏休み。
皆さま、
夏休みの予定はもう立てましたか?
これから予定を立てるという方、
夏の思い出の一つとして、
柿渋塗りはいかがでしょうか。
真夏のカキシブ隊を
以下の要領で開催しますので、
皆さま何卒ご検討ください。
作業場所から少し足を延ばせば、
山や川で遊べますよ!
●●●カキシブ隊のお知らせ●●●
以下の要領で、
柿渋塗り作業を
お手伝いいただける方を
募集いたします。
大工が木を刻んでいる場所で、
建て主さん自らが
柿渋塗り作業を行います。
柿渋作業を楽しんでいただくとともに、
大工の息づかいと手刻みの様子を
ぜひ体感していただければと思います。
なおご参加いただける方は人数確認、
および詳細の連絡事項がありますので、
お手数ですがその旨以下のアドレス宛に
ご返事くださいますよう、
よろしくお願いいたします。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com
■日時
7/26(日) 9:00〜18:00
※荒天の場合、中止
※ご都合のよい時間だけでもOKです。
※この日を皮切りに、
1〜2週に一度のペースで作業を行う予定です。
■場所
埼玉県滑川町羽尾
■集合
東武東上線「森林公園」駅改札
8:50集合
■持物
・汚れてもよい服装と靴
(柿渋は一度衣服等に付着すると落ちません。)
正月早々、
秦野で新月伐採した桧の山を
見学しに行ったのですが、
今日改めて見に行ったところ、
山に転がっていた木が
野に下りていました。
現在流通している材木は、
長さ3m、4m、6m材が主流ですが、
私たちにとっては、
5m材があるとありがたい、
と意見したら、
ありがたいことに、
5mで木をたくさん
伐ってくださっていました。
こうしてゆるやかでよいから、
川上と川下が手を組み、
お互いの状況を知りながら
材を供給できる仕組みが
できるといいですね。
もちろん、気候風土との
適合性ということもありますが、
こうしたことができるのも
「地域材」の利点だと思います。