雨と鉄
ここのところ、
冷たい雨が続きますね。
こういうときは、
外に出る気がなくなるので、
事務仕事が捗ります。
おっと、
確定申告の作業を
しなければ…
さて、藤沢む邸は、
完成に向けて一歩一歩、
歩みを進めています。
今日は雨の中、
ブルーム柳楽さんが作った
玄関の雨をよける
鉄製の庇が取り付きました。
そういえば
鉄製のバルコニーの手すりを
取り付ける時も雨。
ここ最近、雨と鉄は、
ご縁があるようです。
今日は神奈川県愛川町にある
材木屋さんに行って、
木を見てきました。
急を要していたということもあり、
その場で4寸8寸の平角材2丁を
いただくことにしました。
当初は2tトラックを
レンタカーして運ぼうかな、
と思っていたのですが、
2丁くらいだったら
私の車の屋根に載りそうだったので、
そこに積んで、
約30kmの道のりを走りました。
はい、直営で工事を進めるならば、
設計屋という枠を超えて、
こうして色々な雑用をするのも
醍醐味の一つですね。
そのお伴として
私の足のボルボくん、
竹を運んだり藁を運んだり木を運んだり、
本当によく働いてくれます。
遠出をするときも、
走るだけではなく、
寝袋積んで、
車の中が宿代わり。
そんなコイツも、
もうすぐ13歳、
走った距離は
これまで地球を5周以上、
人からは軽トラのような
仕事用の車を勧められ、
私もその気になったりすることも
ありますが、
いややはり、
武骨にすましながら、
かくも色々と
寡黙に働く彼のことが
大好きです。
「もう動けません」と言うまで、
乗り続けたいと思います。
今日の夕方5時半より、
役所の完了検査。
検査のあと、
大工が作った
桂の食卓や
バルコニーのスノコを
運び入れました。
桂の食卓は、
桂のシンク台と
お揃いです。
これで大工仕事は、
ほぼ完了。
大工二人と私と
現場を軽く掃除し、
すっかり暗くなった
夕餉の頃、
現場を後にしました。
完成が近づくと、
やった!という達成感よりも、
もう現場で職人たちと
対話することはないんだな、と、
なんとも寂しい気持ちになります。
年度末を迎え、
藤沢む邸はいよいよ完成間近。
来月半ばに引っ越し予定なのですが、
それに先立ち、建て主さんのご好意で、
以下の要領で完成見学会を
行う運びとなりました。
構造体の約八割が5寸角の木組み、
弁柄を塗り込んだ焼杉の外観、
淡黄色の漆喰と淡赤色の土壁、
簡潔にまとめた水廻りの造作、
どこへ居ても、
家族の気配がそれとなく分かる間取り、
その他様々、
伝統の技が織りなす現代の空間を
ぜひ体感していただければと思います。
なお見学会は、恐れ入りますが、
予約制とさせていただきます。
お越しの際は、
当方からの連絡事項もございますので、
お手数をおかけいたしますが、
以下のアドレスまで
・人数
・お越しになるお時間
・説明会(後述)の参加の有無
を添えて、
3/5(木)までにご連絡ください。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com
【見学会開催要領】
■日時
平成21年3月8日(日)
13:00〜16:00
なお以下の時間、現地にて、
設計趣旨や家づくりの経緯等について、
説明会を行います。
14:00〜 1時間程度
■場所
神奈川県藤沢市
詳細については、
ご連絡をいただいた方に、
個別にご連絡させていただきます。
■参加費
無料
それでは皆様、
ご検討のほど何卒よろしくお願いします!