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2010年6月24日

三種の葛布

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸の襖は、
建主さんがお持ちだった
三種の手漉きの葛布を
貼っています。

前も申し上げたとおり、
葛布は今、機械で漉いていて、
手漉きの葛布はもう
ほとんど手に入らないとのこと。

機械漉きの葛布も
悪くはないのですが、

手漉きのものと比べると、
やはり味わいの深さは
手漉きのものには
かないません。

葛はその辺の里山に
たくさん生えていますが、
漉いてくださる人が
いなくなってしまったという
ことですね。

こんなに味わい深く、
またたいへん長持ちだというのに、
実にもったいないことです。

こうした手工芸品が
生き残れる世の中で
あってほしいと思います。

天秤梁に掛かる灯

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸
寝室の照明器具は、

碍子を介して
天秤梁の先端に
電気を配線し、

そこから
吊り下がっています。

天秤梁に
穴を開けるのが
忍びなかったということも
ありますが、

敢えて配線を
見せることにより、

梁に掛かる感じが
強調され、

器具の付け根の
何かと残念に
見えがちな存在感が
打ち消されるので、

かえって灯りが
引き立つように思います。

2010年6月23日

皿壁(その2)

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸
皿壁その2。

玄関から廊下に入って
突き当たり、
居間に足を入れると、

今度は丸いお皿の
皿壁が目に入ります。

黄色と緑色の模様が入った
丸い皿が5枚、
リズミカルに並んでいます。

色合いが、
仄かに黄色い砂漆喰壁と
合いますね。

皿壁は、
左官職人の仕事が
大変になるはずですが、
楽しんで
取り組んでいただきました。

2010年6月22日

皿壁(その1)

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸にて。

以前も紹介したとおり、
建主さんは陶芸品がお好きで、

左官職人の湯田さんの協力のもと、
お気に入りの皿を幾つか
壁の中に埋め、

それがこの家の
かわいらしいアクセントと
なっています。

まずは、
廊下の皿壁。

玄関に入ると
まず目に飛び込んできます。

花の絵をあしらった、
ニッチのような
雰囲気です。

2010年6月21日

深まる柿渋色

カテゴリー: 横浜栄こ邸


上棟してから
二日経ちました。

柿渋を塗った木たちは、
太陽の光を
身体いっぱいに浴びて、

何かをきっかけに
急に大人びる
少年のように、

上棟をきっかけに、
数日間で柿渋色の深みが
増していきます。

箱入りムスメ

カテゴリー: 横浜栄こ邸


仲のよい
兄弟のように立つ
二本のヒバの柱。

ヒバの上品な白い肌を
楽しむことができるよう、
この二本だけ
柿渋を塗らなかったので、

他の木の柿渋が
雨で濡れて垂れてこないよう、

箱入りムスメのように、
早速しっかりと養生です。

ネコの額の菜園にて

カテゴリー: 今日のできごと


我が家のネコの額の庭先で
ジャガイモと赤大豆が、
梅雨の恵みを受け取って
すくすくと育っています。

ネコの額でも、
育ちぶりを観察するのは
十分楽しいですね。

2010年6月20日

空飛ぶH

カテゴリー: 横浜栄こ邸


昨日の建前にて。

空飛ぶ2本の
ヒバの柱。

このときこの2本が
後々ドラマを引き起こすとは、
露にも思いませんでした。

兄弟揃い踏み

カテゴリー: 横浜栄こ邸


昨日の建前にて。

二人揃ってカケヤを叩く
左官職人の湯田兄弟。

毎回、建前となると
来てくださるので、
仕事ぶりは大工並です。

とても助かります。

2010年6月19日

三日目ついに上棟

カテゴリー: 横浜栄こ邸

横浜こ邸
建前作業三日目。

昨日は午後、
大雨が降ってきたこともあり、
建前作業が今日に持ち越し。

昨日の段階の天気予報では、
今日のお天気、
とくに午前中が
怪しい感じでしたが、
皆さんの気合いで
太陽も時折顔が覗く
よいお天気となりました。

さて今日は、
間口4間半、奥行も約4間半の
平屋部分の作業です。

夕方までは
概ね順調に作業は進み、

あと少しで棟木、
という段階で、
柱の場所に
間違いがあることを発見。

間違っていても、
偶然、木組みには
全く影響がなかったため、
気付かずに
作業を進めてしまっていたのですが、
最後の段階で
気付きました。

何が違っていたかというと、
兄弟のように立つ
ヒバの柱の右と左。
(以下写真参照)

2本の柱の
仕口・継手の位置が
全く同じなので、
木組みのツジツマが
合ってしまったのです。

しかし、この柱に差す
棟木などを受ける梁の
丸みの形状が違うことが分かり、
(写真を見ると、
微妙に違いますよね)
間違いに気付きました。

分かったときは
一同凍りつきましたが、
気を取り直して
これまで組み上げた木を
一部ばらして
組み直しました。

夕暮れも迫っており、
柱に合わせて
梁も右左を入れ替えれば
そのまま進めることが
できなくもなかったのですが、

柱の表情を見越して
右左を決めていたので、
組み直しの数時間を
惜しむよりは
あとあと何十年、
この柱を見るたび
後悔しないことを
選びました。

その代わり、
空の青が濃くなり
日が沈んでも
作業はしばらく続き、
ついに完成したのは、
午後8時前。

そんな顛末があっただけに、
喜びもひとしお。

またそんな顛末があったからこそ、
誰が悪いと攻め合うのではなく、
その場に居合わせた職人たちの結束が
より強いものになったような
感じがしました。

そして後になればきっと
酒の場での
いい語り草になることでしょう。

作業が終わり、
片付けたあと、
感慨に浸りたいところでしたが、
今日は日本‐オランダ戦があるので、
みんな急いで
帰路につきました。

・・・・・

みんなの気合いで
よいお天気。

空の青が
次第に濃くなります。

ついに完成!
夜もどっぷり
更けました。

建前直後は
灯りに照らされた
夜景が美しいです。

藤間建築工房の面々。
一番最後に作業した
越屋根のところで記念撮影。

約8ヵ月間、
おつかれさまでした!

最後の1ヵ月、
ほとんど
休みなしでは
ないでしょうか。

少しゆっくりして、
引き続き造作、
よろしくお願いいたします。