ブログ
2010年6月3日

中学校で木の授業

カテゴリー: 地域活動


毎年恒例、地元の中学校で、
木のこと、木組みのことを
教える機会をいただきました。

森のこと、木のことを
座学で学んだあと、

伝統的な大工の技術が詰まった
軸組模型を組み立ててもらい、

最後は、
五寸角のヒノキを
鋸で伐ってもらいました。

始める前は、
中学生に五寸角は、
しんどいかな…、
とも思いましたが、

始めてみると、
上手な子が何人かいて、
きれいにまっすぐ
伐り落とすことができました。

スバラシイ!

伐り落とした木は、
子どもたちのお土産に
持って帰ってもらいました。

コースターとか、
ヒノキ風呂に、使ってね。

2010年6月2日

大谷石を見に行く

カテゴリー: 八王子や邸

八王子の‘や’さんの家の庭に
大谷石を使おうという話になったのですが、

大谷石にもいろいろあるようで、
やはり直に見たほうが
よかろうということで、

‘や’さんをお連れして、
宇都宮の山南石材店を訪れました。

木でも土でもそうですが、
自然の恵みの産物は、
やはり素材のふるさとを訪れ、
自分の目で見て
触って確かめたほうが
よく分かりますからね。

今回も行ってみて
本当に面白かったです。

道中‘や’さんの
80歳を超えているとは到底思えない
ユーモア溢れる
途切れぬ元気なおしゃべりも、
楽しさに花を添えました。

石材屋さんにあった
風格のある古い石蔵。

大谷石は、
経年変化が楽しいですね。

なおこの蔵では、
昔はセメントがなかったので、
石同士を漆喰で
つなげているそうです。

石の伐り出し場。

工場の近くの
里山のようなところを
歩いていたら
突然現れたので、
ビックリ!

深さ何mって言っていたかなあ。
吸い込まれるほど深く、
その底には、
体育館ほどの伐り出し場が
広がっているそうです。

宙に浮いているような階段で
少し下ってみましたが、
まるで地底都市のよう。

時間がなかったので、
途中で上がってきましたが、
とてもワクワクしました。

そして下るたび、
空気が爽やかに涼しくなり、
とても気持ちよかった!です。

今日は暑い日だったので、
涼しく感じたようですが、
逆に寒い時期は、
温かく感じるようです。

階段を下って
見上げたところ。

大谷石を
伐り出した原石。

石を伐る鋸。
人の背より高い
大きな大きな
丸鋸です。

石を適当な大きさに伐って
商品として置いてあるところ。

石ってどれも同じような
表情かと思っていましたが、
大谷石はとくに、
いろいろな表情のものが
あります。

どんな石がやってくるかは、
木と同じで、
ご縁のものですね。

2010年6月1日

樋を沈める

カテゴリー: 八王子や邸


外壁を漆喰などの
左官仕事で仕上げる場合、
施工性を高め、
細かなひび割れを
できるたけ減らすために、
壁になるべく角が立たない
納まりを考えます。

例えば出隅は、
塗り回すと柔らかい雰囲気が出て、
それはそれでいいのですが、
私の場合、
それぞれの面に
壁を見切る木の枠を
入れることが多いです。

それだけで見ると、
カタい印象になるのですが、
外壁の出隅には、
通常雨樋がきます。

すると、
枠と枠に囲まれたところに
雨樋を納めれば、

とってつけたような
感じではなく、
雨樋が沈んで見えて、
また雨樋の丸型が
面取りのような印象を
与えてくれます。