瓦葺きもあと少し
横浜こ邸の屋根は、
上屋、下屋、越屋根の
三層構造、
また私が瓦葺きの仕事を
お願いする頃は
なぜか屋根屋さんの
仕事が立て込むらしく、
しかもお盆休みを
間に挟んだので、
ようやく瓦屋根の様子が
明らかになってきました。
達磨窯で焼いた瓦が
夏の陽射しに照らされ、
一枚一枚個性的な燻し銀が
重なりながら
静かに鈍く光っています。
あとは
棟の部分をこしらえて、
完成です。
ヨメとムスメの
誕生日が8月半ば。
そして近所に住む
学生時代からの友人、
鎌倉く邸の‘く’は、
ヨメと同じ誕生日、
このため、
‘く’家と我が家と合同で
葉山のピスカリアで
お祝いの食事をすることが
この時期の
恒例行事となっています。
今日はその
恒例の日。
それを知っている
シェフの出雲さんは、
今日この日のために、
でっかい魚と、
お祝いの言葉が入った
デザートプレートを
用意してくれました。
家族と友人と賑やかに、
気心知れた料理店で
おいしいご飯を楽しむ時間、
とても幸せな
ひとときです。
そういえば
この店ができたとき、
シェフのお母さんが
店の中心にある
大きなクリの柱のことを
「幸せ柱」と
名付けたものでした。
今まさにこの柱は、
この店の象徴です。
8月も終盤、
暦の上では秋ですが、
三歩歩けば
汗が滴り落ちる、
そんな暑い日に、
葉山で泥捏ねを
行いました。
設計はまだ
基本の段階、
しかし壁に使う土は、
暑い日を経験し、
できるだけ長く
寝かしておきたかったので、
この時期捏ねることにしました。
今回の作業は、
左官の湯田さんを中心に行い、
建主さんご夫婦も朝から参加、
私も朝からお昼前まで
手伝いました。
泥捏ねは、
どちらかというと
地味な作業なので、
しかもこの暑さ、
こうして少しでも人が多いと
気持ちが軽くなります。
ところでこの場所は、
5年前通い詰めた
ピスカリアがすぐ近く、
そのあとも
たびたび食べに来ている
縁のあるまちです。
偶然のことですが、
縁のある場所で
また仕事ができるのは
とてもうれしいですね。
海に近いこのまちで
また新たに紡ぐ物語が
私自身、早くも楽しみです。
現在横浜こ邸では、
竹小舞作業進行中。
ボチボチ
左官屋さんが
「骨」の部分を作りに来て、
あとは主に、
建主さんが
作業を進めています。
今日は午前中、
私が現場に
行くことになったので、
遠路はるばる、
埼玉県のほうから
近い将来、
竹小舞の自主施工を
予定している方が
いらっしゃって、
竹小舞のかき方を指導。
短時間でしたが、
上手にかいていただきました。
こうして
私たちが現場に行く際は、
時間が許す限り、
「竹小舞道場」を
開ければと思います。
今後の家づくりの「予習」に、
またはご興味のある方、
あるいは「復習」でも
かまいません、
今度は8月31日
開催したいと思います。
仕事復帰早々、
飯能でカキシブ隊。
来週後半に建前のため、
何としても今週中に
柿渋塗りを
終えなければなりません。
しかも残りは、
2階の床梁。
大きくて重い材ばかりです。
今日はそんな事情もあって、
最近いつも手伝ってくださる
‘い’さんや‘た’さんのほか、
三人の大工さんや電気屋さんにも
手伝っていただきました。
しかも今日は、
小学四年生にして、
自分の道を大工と決めた
‘た’くんも朝早くから参加。
夕方までみっちりと
働いてくれました。
そんな皆さんのおかげで、
今日を含めて三日は
必要だろうなと思っていた
柿渋塗りが、
何とほとんど
終わってしまいました!
みんなで協力しあうカキシブ隊、
本当にありがたいことです。
ということで
真夏のカキシブ隊は、
合計7回、
本日をもって終了。
やったー!
8/14-16の間、
盆休みを利用して、
大学生時代の友人と
毎夏恒例、
川を旅しました。
川を旅しなければ、
夏を楽しんだとは
いえません。
そして今や、
私以上に子どもが
とても楽しみにしている
行事です。
二年前、
最初連れて行ったときは、
泣きながら
いやがっていたのにね。
ずいぶん
たくましくなったものです。
さて、今年の旅先は、
静岡県の大井川。
詳しくは後ほど、
別のブログで
報告します。