2010年11月1日
手があれば直る
カテゴリー: 今日のできごと
築80年余の古民家にて。
銅でできた雨樋のアンコーが
長年の間風雨に晒され、
傷みが激しかったのですが、
これを新品に
取り換えるのではなく、
板金屋さんの手で
甦らせることにしました。
銅でできているからでしょうか。
剥がれた箇所を
ハンダ付けで貼り付け、
ひずんだ箇所を
元の形に戻し、
風合いはそのままに、
元通りに近い形に
することができます。
傷んだから交換、ではなく、
こうして手直しして
使い続けることができるのも
昔のモノのよさですね。
ただこれも、
職人が存在してこそのこと。
前も書いたとおり、
これから改修の仕事が
増えてくると思いますが、
そのときこそ
職人の存在意義が
より高まるのだと思います。
とくに板金は、
家を水から守る
役割を果たすことが
多いですからね。
その意味でも
今から若い担い手作りを
意識していきたいものです。