野地板完了
上棟後、
大工四人で屋根廻りの仕事。
通気層を取るため、
野地板を二重に貼るのですが、
およそ2週間で
貼り終わることが
できました。
連日暑い暑い陽射しの下、
おつかれさまでした!
幸い雨に降られることもなく、
順調に進んだようです。
しかし
暑いのはまだしも
ここまで雨が降らないと、
さすがに心配になります。
大丈夫か、水?
駒込にある
六義園・心泉邸で、
木の建築仲間と
お茶会を開きました。
日本の伝統と
関わりのある仕事を
していますが、
恥ずかしながら、
お茶会は初参加です。
作法は
見よう見まねでしたが、
茶室や庭を
じっくり堪能できたし、
楽しかったです。
茶道というと
とても厳粛な印象が
ありましたが、
こうして
初めて参加してみて
思ったことは、
お茶会は、
茶室という
計算され尽くされた
空間や風景を楽しむ装置で
おもてなしの心を楽しむ
道楽の極み、
そのおもてなしを
受けるための礼儀として
作法を学ぶことが
茶道なのかな、
と思いました。
初参加の分際で
甚だ恐縮な感想ですが、
しかしこの世界のことを、
もっと知りたくなりました。
ところで今日は、
小六の息子の
ゲンも連れて行きました。
普段から
お茶と珈琲を淹れることが
大好きという
渋い趣味のゲン、
やはり今日は
とても楽しかったようです。
以前紹介した
2010木の建築塾が
来週金曜日(9/10)から
始まります。
木の建築塾は、
木の建築の世界を
気軽に聞いていただき、
広く皆さんに
知っていただく場です。
さらに
再来週土曜日(9/18)から、
2010木の建築学校も
始まります。
こちらは
将来、木の建築の担い手を
めざす人のための
本格的な
木造設計者養成講座です。
いずれもまだ、
少し人数に余裕があるようです。
どうぞご活用ください。
このまちが、
そして私たちが
まちぐるみで取り組んでいる
柞の森音楽祭が、
日曜日午後のTV番組で
紹介されるようです。
どんな内容かは、
編集者のみぞ知る、ですが、
皆さんどうぞ
ご覧ください。
平成22年9月5日(日)
15:30-17:25
TV朝日(関東ローカル)
『住むならここバトル!街メーター』
先日からたびたび書いている
エアコンなどの話。
最近こうして、
「快適」は大切、
しかしそれを闇雲に求めるのではなく、
自然界を生きる人間の身体にとって
家の中の望ましい温熱環境とは何なのかを
考えるきっかけになった一つは、
夕ごはんを食べようと入ったお店で、
注文後ごはんが出てくるまで
何気なく手にした一冊のマンガでした。
もともと
「体温」と「免疫」のお話で、
その中で少し、
温熱環境のことにも
触れているのですが、
伝統に学ぼう、が
全体の結論めいたことの一つです。
工法と同様、
全て昔に戻れば
いいというわけでは
ないと思いますが、
しかしとても
示唆に富んだ内容です。
ご興味のある方、
ぜひ手にとってみてください。
横浜こ邸にて、
竹小舞道場、2回目。
今日は建主さんたちのほか、
遠方から‘た’さん、
将来の建主さんである
‘し’さん、‘は’さんが
いらしてくださいました。
今日は大勢だったので、
とても捗りました。
こうした地道な仕事は、
やはり大勢のほうが
心強いし、楽しいですね。
皆さん、
楽しいからなのか、
今日の作業は、
終わる時間を
忘れてしまいそうなほど
没頭しながら
作業してくださいました。
ありがとうございます!
そんな楽しい楽しい竹小舞も、
あと少し、1週間くらいかなー。
来週あたりから、
荒壁土塗りが始まりそうです。
その前に、
竹小舞の様子を
とくと目に
焼き付けるとします。
先日この場で、
エアコンと熱中症に関する
記事を書きました。
この「熱中症」という言葉、
ここ最近よく聞きますが、
私が二十代の頃までは、
あまり耳にしたことが
ありませんでした。
どうも気になるので
調べてみたら、
1994年、私が大学生のときに
熱中症で死亡する方が急増し、
その年以降、今日に至るまで、
その数はほぼ同じ水準で
推移しているようです。
きっとそれ以降でしょうね、
「熱中症」という言葉を
よく聞くようになったのは。
確かに94年は猛暑の年、
真夏に自転車旅行したので、
よく覚えています。
そしてその前年は、
記録的な冷夏の年。
7月末でも長袖でないと
寒いくらいでした。
その急激な温度差が、
熱中症による犠牲者を
急増させた要因の
一つでしょう。
ただし不可解なのは、
94年の水準が
少し減りこそすれ、
その後もそれほど大きく
変わらないという点です。
やはりここ近年、
地球温暖化が
進んでいるのかも
しれません。
しかし、果たして
それだけでしょうか。
これだけ空調技術が発達し、
普及している世の中です。
これも気になるので
クーラーの普及率を調べてみたら、
94年は約80%、
ここ数年は何と約90%!です。
(となると我が家は残り10%か…)
ほとんどの家に
クーラーがある世の中なのに、
なぜ熱中症被害の水準は、
減らないのでしょうか。
色々要因はあるでしょうが、
私たち建築側が、
家や職場の
「快適性」を追い求めるばかり、
室内の空気を加工することが
設計の前提となり、
その結果、
逆に空気を加工しなければ
到底居られない空間ばかりと
なってしまった、
少し空気の加工を怠れば、
そこはもう、灼熱地獄…
そして人間は、
「快適」に空気を加工した
空間に慣れてしまい、
暑さ、寒さも含めて
温度の許容範囲が狭くなり、
あるいは、
快適な場所が多いばかりに
それ以外の場所、
とりわけ外気を
より暑く、より寒く、
感じるようになってしまった、
建築に関わる立場として
そんな気がして
ならないのです。
そう考えたときに、
「快適性」の追求とは、
一体何なんだろうか、
これまでは、
心地よいとされる温度湿度を
「エコ」全盛のこの時代、
如何に少ないエネルギーで
保つことができるかが
重要な課題でしたが、
暑い日、寒い日もある
この地球上で暮らす
生きものとして、
生きる力を、足してくれ、
とまでは言いません、
暑い日は風と陰の力を借り、
寒い日は火と陽の力を借り、
生きる力を維持できるような
居場所を作ること、
長い目で見て、
そんな視点が
必要のようにも思います。
今の私たちの方向性は、
人間の生きる力を
弱めてしまって
いるのではないか
と考えるのは、
行き過ぎでしょうか?
余談ですが、
熱中症が生じる原因の一つに、
塩分欠乏という文字を
見つけました。
熱中症が最近多い
理由の一つは、
ここ近年、
高血圧対策等としてよく聞く、
「塩分控えめ」が
裏目に出ているのかも
しれません。
実際に塩分摂取量は、
毎年着実に
減っているようです。
日本伝統の
味噌も醤油も、
○○が何グラムではなく、
「美味しいと思える味」
で食べようよ、
と思っているクチです。