ヒマラヤスギのこと
鎌倉た邸の建前のとき、
玄関入口の天井に並ぶ
ヒマラヤスギのことを
不思議な木だなあ、
と眺めていました。
ヒマラヤスギは、
大木になる木だけに
成長が早く、
年輪の目も、
どちらかというと
太く感じます。
しかもこの木は、
「スギ」と名が付くだけあって
柔らかいのではないかという
先入観があるのですが、
実際叩いている様子を
見てみると、
なかなかどうして、
仕口がカタくて
叩いても叩いても、
なかなか下りてきません。
広葉樹のクリの梁よりも、
入りづらそうでした。
確かに触ってみると、
めりこみづらそうな
硬い感じがします。
見た目といい、
硬さといい、
「スギ」というよりも
上品なマツといった感じですね。
そしてこの木は、
何ともいえない、
甘くて清涼な芳香を
辺りに漂わせます。
この香りを
家に帰って来るたび
楽しむことができるよう
玄関の天井に、
計6本、配してみました。
なお、
この木の兄弟ともいえる
レバノンスギは、
ノアの箱舟に使われた木で、
ピスカリアの階段板で
出会うことができます。
やはり同じような
香りがします。