環境にやさしい、という言葉
最近、
「環境にやさしい」
という言葉を
よく耳にします。
多くの人たちが
そういった方向に
意識が向くのは
とてもいいことです。
しかしこの言葉、
よく考えてみれば、
何だか不思議な
感じがします。
私たちは、
環境にたくさん
お世話になり、
あるいは、
存在自体がもしかしたら、
環境にご迷惑を
かけている立場。
だとすれば、
環境にやさしく接するのは、
当然といえば
当然のことであって、
殊更「やさしい」を
連発するのは、
「オレってやさしいだろ、
だからありがたく思え。」
みたいな感じで、
少し押しつけがましい
感じがします。
ついでに申せば、
同じく最近よく聞く
「エコ」という言葉も、
聞く回数が多いほど、
同じ香りが私にはします。
ま、やさしくないより、
やさしいほうが、
エコじゃないより、
エコのほうが
いいですけどね。
ただ例えば、
車が如何に
「環境にやさしい」
技術を積んでいても、
車を走らせる、
その行為そのものが
環境にご迷惑を
おかけしているわけです。
ガソリンにしろ
電気にしろ、
環境の犠牲のうえに、
私たちは
走るエネルギーを
得ているわけです。
食べ物と同じで、
何かを使う前に、
買う前に、
それが如何に
「環境にやさしい」
モノであろうとも、
手を合わせて、
ありがたく、
いただきます、
の心を持ち合わせることが、
とても大切なのだと
思います。