杉皮貼り替え
古民家の外壁に
貼ってあった杉皮が
動物か何かの仕業で
ボロボロになっていたので、
貼り替えました。
山に行って
杉皮採ってくるかー、
と思っていたのですが、
売っているところには、
売っているんですね。
貼り替えた大工が
興味深い記事を書いているので、
ぜひご覧ください。
築80年余の古民家にて。
銅でできた雨樋のアンコーが
長年の間風雨に晒され、
傷みが激しかったのですが、
これを新品に
取り換えるのではなく、
板金屋さんの手で
甦らせることにしました。
銅でできているからでしょうか。
剥がれた箇所を
ハンダ付けで貼り付け、
ひずんだ箇所を
元の形に戻し、
風合いはそのままに、
元通りに近い形に
することができます。
傷んだから交換、ではなく、
こうして手直しして
使い続けることができるのも
昔のモノのよさですね。
ただこれも、
職人が存在してこそのこと。
前も書いたとおり、
これから改修の仕事が
増えてくると思いますが、
そのときこそ
職人の存在意義が
より高まるのだと思います。
とくに板金は、
家を水から守る
役割を果たすことが
多いですからね。
その意味でも
今から若い担い手作りを
意識していきたいものです。
そういえば今日あたり
我が家に暮らし始めて、
十周年。
ぬいぐるみのように
木にしがみついている
写真の子どもたちも
すっかり大きくなりました。
まちのこと、
森のこと、
快適な住まい、
楽しい住まい、
我が家を建てるにあたり、
色々なことを考えた結果、
行き着いたテーマが
「伝統に学び、現代を表現する」
ということ。
その後
大工の藤間さんを始めとして、
多くの同志との出会いがあり、
そしてこれを契機に、
今の自分の仕事があります。
当時は
まちづくりの会社に
勤めていたこともあり、
これが最初で最後、
同じように仕事として
作り続けることは
夢だと思っていましたが、
しかし夢を諦めずに
持ち続けて初めて
現実を手繰り寄せることが
できるのだということを
この十年で実感しました。
次の十年、
この十年で培ってきた
作る技術を生かして、
さらに実現したい夢が
あります。
今からさらに
十年後の自分が
楽しみです。
既存の門を改修して
使うことになったのですが、
新規の柱は黒が薄く、
既存の柱は色が燻み、
そんな現况に対し、
木組みの色を
全体的に黒褐色にしたい
という要望をいただいたので、
柿渋を取り扱っている
トミヤマさんの
柿渋コート(古代色)を
塗ることにしました。
外部に塗装する場合、
柿渋だと半年くらいで
流れてしまうので、
最近この塗料を
塗ることにしています。
既存の柱は、
ほとんど剝げていたものの、
当初何らかの塗料を
塗っていたみたいで、
ちょっと塗りにくかったですが、
半日かけて
全体が落ち着いた
黒褐色になりました。
最近ちょっとした塗装工事は、
きらくなたてものやが施工、
さんざん柿渋を
塗っていますからね。
建主さんも、
仕事を見てたら
刷毛を持ちたくなったようで、
途中から
お手伝いしていただきました。