ブレーキかけたい
今日夕方、
ようやく仕事が
一段落しました。
正月明けて、
ダーッと今まで
走ってきた感じですが、
気がついたら1月も
終わりの日ではないですか。
のんびり過ごした正月が
遠い過去のようです。
時間の流れが速くなると、
過ぎ去る日々も同じ速さで
遠くへいってしまうのですね。
時間にブレーキをかける術は
ないものでしょうか。
この時期らしい、
空気は凛と冷えますが、
澄み渡る青空が美しいお天気。
そんなお天気の下、
今日は小田原で竹伐り隊でした。
寒い寒い日でしたが、
陽射しがあたたかく、
身体を動かせばすぐに
ポカポカとなり、
とても気持ちよかったです。
ここで伐った竹を使う家は、
テマヒマかかる伝統工法で、
総予算2千万円をきるという
目標に挑むため、
建主さんにできることは
できるかぎりやってみよう、
そんな家です。
きらくなたてものやとしても、
身近に採れる木や土を使い、
大工を始めとする職人の手で作る家を
今後広めていくうえで、
これまでも建主さんには、
家づくりの工程に
積極的に参加していただきましたが、
さらに踏み込んで
関わっていただいたり、
あるいは計画の工夫により、
少ない予算でも
伝統工法で健康に住まえる家を
建てられればと思いますので、
この挑戦を楽しみたいと思います。
さて本日の竹伐り隊は、
建主さんと生後約3ヵ月の赤ちゃん、
建主さんのお父さん、
建主さんの奥さんのお母さん、
鶴川から「お」さん、
横浜から「い」さん、
東京から「む」さん、
そしてきらくなたてものやから3名と
賑やかな日となりました。
人数が多かったので、
竹林の中で竹を伐る班、
竹林の外で竹を割く班に分けて作業、
そして赤ちゃんの「た」くんは
みんなを癒すという大事な仕事、
今後も「た」くんの役割が
大きな意味を持ちそうです。
日が暮れるまで作業は続き、
きちんと本数は数えていませんが、
これで家一軒分は
いけるのではないかというほど、
たくさん割竹を作ることができました。
今度は近々、
道具が壊れて割けなかった分を割くのと、
運び出す作業のため、
またここに来ます。
竹林の中で作業する班。
竹を割く班。
主に建主さんご家族が担当です。
とくにお父さん、
竹割りにお子守に
大車輪の活躍!
生後「た」くんは、
皆を癒す仕事。
伐って集めた竹。
長さ九尺に伐って
運び出します。
割いた竹。
これが竹小舞かき用の
材料となります。
作業に入る前は、
鬱蒼とした竹林だったのですが、
風が通り陽の射し込む、
心地よい場所となりました。
竹林の紅梅が
もう咲いていました。
遠い先に春の足音が
聞こえてくるようです。
ということはそろそろ
花粉もか…(苦笑)
今週から左官屋さんが乗り込み、
木ずり部分の中塗りが始まりました。
壁が塗られることにより、
木組みの線が分かりやすく、
浮き出てきました。
厳しい寒さの日が続きますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨日電車に乗るとき、駅で
お茶を宣伝するポスターの
「寒いから、あったかい」
というキャッチコピーが目に入りました。
確かに寒い日だからこそ、
あたたかい飲み物、あたたかい家、
あたたかい人の輪のありがたさを、
より身に沁みて感じることができるのだと思い、
たいへん共感しました。
さて表記の件、
年末に引き続き、
建主さんと竹を伐る
ワークショップを行いますので、
以下のとおりご案内申し上げます。
寒い中、
屋外での仕事となりますが、
身体を動かせばしばらくすると
身体があたたまります。
また竹林の爽やかな空気も
気持ちいいですよー。
ということで、
たくさんの方々のご参加を
お待ちしております。
なお、
ご参加いただける方はお手数ですが、
人数、交通手段を添えて、
以下のアドレス宛に
ご返事をお願いいたします。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com
■新春竹伐り隊のご案内
・日時:平成23年1月29日(土)9:00〜日没
・場所:小田原市久野
(お車で来る方は、別途住所をご連絡します。)
・集合:8:30小田原駅西口集合、または9:00現地集合
・持物
□作業できる服装
□運動靴(底のしっかりしたもの)
□タオル
□軍手
※雨天中止(当日7時までに作業実施を決定します。)
※ご都合のよい時間だけでもOKです。
※昼食は用意、またはごちそうします。
※交通費を支給させていただきます。
(一律1,000円とさせていただきます。)
■今後のワークショップ予告
2月20日(日)カキシブ隊開催予定!
今年はとくに、
カキシブ隊、竹小舞かき隊等々、
たくさん出動します!
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
昨日鉛筆の話をしたので、
今日はノートの話。
今使っているノートは、
二種類あるのですが、
とくによく使っているのは、
一ツ橋ノートが出している
3㎜角の方眼ノートです。
これを愛用している理由は
まず、方眼の目盛が3㎜角だということ。
これが重要で、
例えば喫茶店等の外で
計画を練る時、
どんな縮尺でも
目盛と尺または寸が
だいたい一致するので、
たいへん重宝します。
普通の方眼紙や、
他が出している方眼ノートは、
5㎜角あるいは1cm角
であることが多いのですが、
これで計画を進めると、
目盛と線が一致しない場合が多く、
やはりやりづらさを感じます。
そしてもう一つの理由は、
ミシン目が付いているということ。
外で書いたり記録した内容を、
きれいに切り取って、
物件ごとのファイルに
きれいに納めることができます。
ということで私の鞄の中には、
このノートが常駐しております。
現在立て続けに、
建築計画提案のための
作業を行っています。
自身の理念を踏まえて
敷地や与条件をにらみ、
解を見出す作業は、
まさに産みの苦しみと楽しみ、
建築家として充実感を感じる
時間の一つです。
さてこの作業を行う際は、
必ず手で線を描きます。
図面を描く手段として、
パソコンの画面上で
線を引くのが主流の時代ですが、
何かを産み出すためには、
私の場合それではダメで、
手を動かして初めて
色々と考えが浮かんできます。
しかも手というものは
実に贅沢なもので、
手の先に握る道具がシャーペンでは
ダメなんだなあ(笑)。
色の濃い鉛筆と色鉛筆を
自分の描きやすいように
ナイフで削って
心の準備を整えてから、
作業にかかります。
実は設計が進み、
詳細の図を考える際もそうで、
まずは手で絵を描いてから、
パソコンで線を引く
という場合が多いです。
そう考えると、
私にとって手は夢の手先、
夢を形にするために、
たくさん手を
動かしていきたいですね。
今日は今年度から始めたプログラム、
木の建築学校の第五回目。
第二回目にして最後の
構造計画に関する講義でした。
基本的に木造建築は、
構造かつ意匠と考えていますので、
構造計画の講義の日は、
あと2〜3回あっても
よさそうですが、
他に勉強すべきことが
たくさんありますからね。
これをきっかけとして、
更に勉強を
深めていただければと思います。
次回2月19日は、
伏図、軸組図の実習。
今回のプログラムの
佳境ともいえる講義です。
年末以来ずっと
左官屋の湯田さんが
現場に来ていましたが、
中塗りが一段落し、
今横浜こ邸には、
大工二名のみ。
大きい家だけに、
ひっそりと感じます。
現場の片隅には、
吊り込み前の
外部用の木建具が
待ち構えていました。
外の建具が入れば、
この時期少しでも
あたたかく感じますからね。