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2011年3月23日

鎌倉た邸110323

カテゴリー: 鎌倉た邸

地震後先週末まで、
現場は誰も居なかったのですが、
今週から本格的に再開。

大工3人、
足場を駆けずり回り、
外壁の下地作りを
行っています。

まずは通気層を作るための、
縦胴縁を打っていました。

こうすることで、
壁の中の空気が淀むことなく、
新鮮な空気が通うことになります。

2階の外部建具は、
ほぼ吊り込みが完了していました。

今は足場が邪魔をして
外から見ることができませんので、
足場の外れる日が待ち遠しいです。

卯の花月のカキシブ隊のご案内

カテゴリー: 告知・連絡

相変わらず余震で揺れ続ける不安な日々、

また日が経つにつれ被害の状況が明らかになり、
数や深刻さがみるみる拡大していくさまをみて、
たいへん心が痛みます。

幸い今を生きることができる私たちは、
何ができるか、模索する日々。

もちろん直接現地へ出向いて
支援や復興に向けた
活動を行うこともその一つですが、

自分の持ち場で地に足付けて、
えがおを取り戻しながら、
しっかりと生きていくことも
その一つかと思います。

義捐金以外、
今すぐ力には
なれないかもしれませんが、

そうすることで、
いつか巡り巡って
えがおが現地へ届くこと、
いつか何かしらの形で
力になることができることを
信じています。

ということで引き続き、
桜咲く4月も以下のとおり
カキシブ隊を結成します!

現代版の「結」としてのカキシブ隊で
皆さんと楽しく共同作業を行いたいと思います。

先日もカキシブ隊を行いましたが、
おおぜいで集まれば、
不安が増殖するというよりは、
明日へ向けた前向きな話に
きっと花が咲くことと思います。

それでは多くの皆さまの
ご参加をお待ちしております。

なおご参加いただける方はお手数ですが、
人数、交通手段を添えて、
以下のアドレス宛にご返事をお願いいたします。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com

■4/2カキシブ隊のご案内
・日時:平成23年4月2日(土) 9:00〜日没まで
・場所:飯能市落合
・集合:8:50西武池袋線「飯能」駅南口ロータリー前集合、または9:00現地集合

■4/9カキシブ隊のご案内
・日時:平成23年4月9日(土) 9:00〜日没まで
・場所:飯能市落合
・集合:8:50西武池袋線「飯能」駅南口ロータリー前集合、または9:00現地集合

■4/23カキシブ隊のご案内
・日時:平成23年4月23日(土) 9:00〜日没まで
・場所:厚木市飯山 吉岡木材
・集合:9:00現地集合(本厚木駅からバスでアクセス可能です。)

※3/26も予定通りカキシブ隊行います
・日時:平成23年3月26日(土) 9:00〜日没まで
・場所:厚木市飯山 吉岡木材
・集合:9:00現地集合(本厚木駅からバスでアクセス可能です。)

■共通の連絡事項
・持物:作業できる服装、運動靴、タオル
(柿渋は衣服等に付着すると、二度と落ちません。)
・雨天中止となる場合があります。(当日7時までに作業実施を決定します。)
・ご都合のよい時間だけでもOKです。
・交通手段、詳細の場所等の事務連絡は、改めて個別にさせていただきます。
・花粉症の方は、季節柄、万全な対策をおススメします。
・昼食は用意、またはごちそうします。
・交通費を支給させていただきます。
(一律1,000円とさせていただきます。)

2011年3月22日

あったらいい

カテゴリー: 今日のできごと

この震災を機に、
極力電気に頼らない
社会の仕組みを作らなければ、
という思いを、
一層強くしています。

とはいえ、
全く使わないということは
今の世の中難しいので、

少しでも自分で
電気を起こすことが
できないものかと
夢想しています。

例えば今、
健康志向が高まり、
ダイエットを望む人は
多いと思います。

そうした志向を利用し、
朝30分自転車ペダルを漕いで、
少なくとも携帯電話の分は、
電気を貯めるとか、

昔のミシンのように、
机の足元にペダルが付いていて、
ペダルを動かしつつ、
手元ではパソコンを使うとか、

ペダルを漕いではじめて
見ることができるテレビとか、

そんな自家発電装置が、
あったらいいなと思うのですが、
いかがでしょうか。

2011年3月21日

葉山と邸カキシブ隊(第3回)

カテゴリー: 葉山と邸

今日は雨。

しかし飯能の作業場は、
大屋根が架かっているので、
予定どおりカキシブ隊は、
業務遂行です。

雨だと塗った後の乾きが遅く、
また柿渋を塗ったかどうかの
区別がつきづらいので、
少し作業効率は落ちますが、

3時のおやつの頃までには、
梁の一部と土台、
予定していたとおりの量を
塗ることができました。

というのも、
今日の参加者は建主さん2名、
日野の‘い’さん、
きらくなたてものやから3名、
合計6名、
もうお馴染みの
顔ぶれですからね。

とはいえ
新たな方のご参加も
もちろん大歓迎、
次回以降、
たくさんの方々のご参加を
お待ちしています!

ところで
地震後初めてのカキシブ隊、
作業中のもっぱらの話題は、
やっぱり地震のこと。

こうして話を持ち寄って、
不安を支援や備えの気持ちに
切り替えていきたいと思います。

2011年3月20日

えがおの連鎖

カテゴリー: 今日のできごと

昨日は残念ながら
柞の森音楽祭が中止。

被災者への配慮、
ご来場者の安全、
節電への対応を考えれば、
然るべき決断だったかと思います。

後で分かった話ですが、
会場の鎌倉芸術館も、
三月末まで休館にしたそうで、
かえってあきらめがつきました。

その代わり、
次の展開に向けた相談も含めて、
運営にかかわる方々が
集まりました。

中止自体は残念ですが、
かえってこのまち、
この音楽祭に関わる人たちの
溢れんばかりのパワーを
再認識することができて、
楽しいひと時でした。

これからがますます
楽しみです。

一方、
柞の森音楽祭に出演する予定だった
あしおとがきこえる?の方々が、
今回の中止を受けて時間が空いたため、
鎌倉芸術館に隣接する
イトーヨーカドーの中で、
チャリティパフォーマンス
行っていました。

お客さんも参加できる
パフォーマンスがあったりで、
そこに集まっている人みんなが
えがおだったのが印象的でした。

確かに世の中不安だらけ、
また被災地のことを思えば、
とても心が痛みますが、

しかしどこかで
えがおが始まらなければ、
いつまでもどこにもえがおのない
まちになってしまいます。

記憶を消し去る、
ということではありません。

いやむしろ、
決してあの光景は、
一生忘れません。

だからこそ、
できる範囲で
支援を働きかける一方、

いつか彼の地に
えがおが届くように、
私たちもそろそろ
昨日のように
元気を、えがおを、
出していきたいですね。

計画停電?
ガソリン不足?

むしろ、
滅多に体験できないこの現象を
楽しむくらいの気持ちで
いきたいと思います。

2011年3月19日

重宝三点

カテゴリー: 今日のできごと

計画停電と
ガソリンスタンドが大行列の日々。

伝統に学び―、
を標榜しているとはいえ、

如何に仕事や生活が、
電気と車に依存していたか、
思い知らされました。

こうしてブログを
書いているわけですし(笑)、
それらを全く
使わないわけにはいきませんが、

これを機に、
少しでも使う量を減らすことを
考えていきたいと思います。

そんな中、
今重宝しているもの三点。

まずは自転車。

元々極力自転車を
使うようにはしていたのですが、

最近は大荷物を運ぶ用事以外、
その方針をますます強化しています。

幸い今のところ、
目的地は近場が多いので、
それによる時間的な損失は
ほとんどないような気がします。

雨が降ったら、ですか?
その時は行くのを
あきらめます(笑)

二つ目は、湯たんぽ。

我が家の暖房は、
ガスファンヒーターのため、
電気がなければつかないのですが、
日が暮れてから
計画停電が続くと、
さすがに家の中は、
次第に寒く感じてきます。

ただしガスは止まらず、
お湯を沸かせるので、
湯たんぽを作ることができます。

これを足元に置けば大丈夫!
むしろ頭寒足熱なので、
心地がいいです。

しかもお湯は冷めにくいので、
しばらく温かいというのも
ありがたいです。

最後に、手動の珈琲豆挽器。

寒くなってくると、
あたたかいものが
飲みたくなります。

お湯は沸かせるので、
お茶がお手軽なのですが、
時間的に珈琲を飲みたいと
思うことがあります。

しかし我が家は、
珈琲豆を豆のまま買うので、
飲む前に挽かなければなりません。

普段は電動の
コーヒーミルを使うのですが、
停電の場合は、
うろたえることなく
手動の豆挽器。

思いのほか腕が疲れますが、
挽き終わった時の達成感が
何ともいえません。

2011年3月18日

明日へ

カテゴリー: 今日のできごと

計画停電は続き、
相変わらずガソリンスタンドは
長蛇の列、

直接の被災地でなくても、
震災の余韻が
まだまだ色濃く残る中、

今日は息子の
小学校の卒業式。

計画停電中に
式は始まりましたが、
学校側の配慮もあり、
無事終えることができました。

よかったよかった、
と、安堵の気持ちです。

ところで卒業式では、
子どもたちが卒業証書を受け取る前、
一人一人将来の夢を語るのですが、

一番多かったのは科学者(多分)、
次に多かったのは医者(多分)、
その次くらいが、
建築士、または大工になりたい、
という子どもたちでした。

うれしかったですねー。

子どもたちにずっと
夢を与えられる立場でいられるよう、
一層精進しなければ、
という思いを強くしました。

学校からの帰り道、
空に向かって咲く梅の花は満開、
空は宇宙まで突き抜けるような快晴、

試練が多すぎるほど
多い今日この頃ですが、
乗り越えられればきっと、
このお天気のように
明るい明日が待っています。

明日が「明るい」「日」とは、
よく言ったものです。

壁に咲く花

カテゴリー: 横浜栄こ邸

花の話の流れで、
花をまた一つ。

先日横浜こ邸にて
壁に咲いた花。

建主さんたってのご希望で
砂漆喰の壁に
描く機会をいただきました。

大学時代は絵が専攻だった
きらくなたてものや所員
橋北の作。

この先何十年も何百年も、
咲き続けることを
願う花です。

花も手に

カテゴリー: 今日のできごと

相変わらず大地は
揺れ続け、

ガソリンスタンドや
スーパーマーケットでは、
異常なほど長蛇の列。

原発も余談を許さぬ
状況です。

そんな不安ばかりが
募る時ですが、

気がつけば、
庭先の木々の芽は膨らみ、
工事現場の片隅に立つツバキが
力強く花を付けていました。

これほどまでに
花に心揺さぶられ、
花に励まされた春は、
今まであったでしょうか。

そうだ、
行列に並ぶ人たちは、
花も手に入れればいいのです。

きっとこの先も
試練が待ち構えているかも
しれませんが、

不安よりも大きい
生きる力を与えてくれる
きっかけになるかもしれません。

2011年3月17日

時間の陰と陽

カテゴリー: 今日のできごと

今日は二回計画停電。

午前中、
一回目の停電では、
事務所内の整理。

停電だから、
図面作業は諦めて、
仕方ないから
掃除と整理をするか、
という感じだったのですが、

始めてみると、
あれやこれやと
やるべきことがあって、
あっという間に、
停電時間が終わりました。

二回目の停電は、
夕暮れ時。

このときは、
出かける用事を
済ませることに。

まちの中を自転車で
走り回っていたのですが、

このまちでも、
電気がなければ
かくも闇は深く、
かくも月は明るく
感じるのですね。

そして夜は、
家族四人が所狭しと
ろうそくと懐中電灯の
周りに集まって、
明りが点く時まで、
やいのやいのと
過ごしました。

計画停電は、
生活や仕事の進み具合に
影響がないといえば
ウソになりますが、

時間に陰と陽を作り、

そして闇が深いからこそ
見えてくるものに
気づかせてくれる、

大事な時間とすら
思えてきます。

いずれ震災復興が
落ち着いたとしても、

なるべくエネルギーを
使わなくて済む社会に向けて、

例えば満月の夜など、
たまには実施しても
いいかもしれません。