横浜こ邸110413
1階厨房のタイル貼りが進行中。
これから目地を詰めていきます。
数年前からよく使っている紙框戸。
ケイカル板を下地に、
鳥の子紙を貼っています。
鳥の子紙、
たまには別の色を
使おうと思って、
見本帳をパラパラと
めくるのですが、
いつも結局この色に
落ち着いてしまいます。
銀河2108番です。
1階厨房のタイル貼りが進行中。
これから目地を詰めていきます。
数年前からよく使っている紙框戸。
ケイカル板を下地に、
鳥の子紙を貼っています。
鳥の子紙、
たまには別の色を
使おうと思って、
見本帳をパラパラと
めくるのですが、
いつも結局この色に
落ち着いてしまいます。
銀河2108番です。
これから再びまちを
興していくにあたり、
どんな住まいづくりが
望ましいだろうか、
という問いかけが
今常に私の頭の
片隅にあるわけですが、
やはりその方法論は、
仮設であれ何であれ、
「手仕事」が
基本であってほしいと
思います。
戦後、時代の要請で
大量生産を求められた時代から
今に至るまで、
手仕事は衰退の一途を
辿りましたが、
しかしその結果、
私たちの周りは、
モノも住まいもエネルギーも、
「手に負えないもの」ばかりに
なってしまいました。
確かに手仕事は、
時間がかかります。
その分おカネも
かかる傾向にあります。
品質は不安定かもしれません。
しかし一方で手仕事は、
実体のある雇用を産みます。
また手をかけただけの
品質と付加価値を産み出す
可能性を秘めています。
例えば、
木材の世界で
高いブランド価値を誇る吉野杉。
吉野の山は、
苗木を密植し、
途中間引いたり
枝を落としながら
木を育てるという、
非常に手間のかかる
今の育林方法の
発祥の地と言われていますが、
その理由は、
もちろんそうすることによって
質の高い木を育てることが
できるからですが、
もう一つ、
農業が成り立たない
中山間部において、
山で人々の仕事を作るために、
という話を聞いたことがあります。
同じように、
復興に向けて
敢えて手間を要する
木の住まいを作るということは、
山にまちに仕事を作り、
それが巡り巡って
住み心地のよいまちと
経済の活力を産み出すことに
つながることにならないかと
思うのです。
課題はとてつもなく
大きいと思います。
ある意味で、
社会に大きな包容力が
求められることです。
しかし
遠くにありすぎて見えないもの、
大きすぎて手に負えないものに
頼る社会の脆さと危険を
肌で知った今、
食べるもの然り、
住まいも然り、
エネルギーも然り、
見える力で
暮らすということ、
何かを作るということ、
このことが
再び価値を見出し、
普遍となる社会に
なってほしいと思います。
今できること、の
エネルギーが大きい今こそ、
価値観を変える転機です。
先週あたりから
一気に景色が色づき始め、
まとう服も一枚少なくて済むようになり、
本格的に春が来たと感じます。
また私のハナと目も、
スギの花粉が少なくなってきたと
申しております。
ということは、
早いものでそろそろ
ゴールデンウィーク。
ゴールデンウィーク期間中、
きらくなたてものやでは、
地元鎌倉と葉山で
芸術に関するイベントに出展し、
作品の紹介とともに、
鎌倉では木工のワークショップ、
葉山では竹小舞かきワークショップを
予定しております。
日本がこんなときだからこそ、
身体と手を動かしつつ、
まちぐるみで繰り広げられる
様々な芸術を楽しみ、
日本の伝統的な
建築技術を学び、
共同作業を通じて
現代版の「結」を感じ、
これからの日本を考える
話題の一つにしていただければ
幸いです。
それでは多くの皆様のお越しを
お待ちしております。
なお、GW期間中の鎌倉・葉山は、
とても気持ちがよい季節ですが、
それだけにたいへん混み合いますので、
公共交通機関のご利用をおススメします。
■第6回鎌倉路地フェスタ
公式HP
きらくなたてものや展 in RUSTIC TWENTY SEVEN
会場:RUSTIC TWENTY SEVEN
■第19回葉山芸術祭
公式HP
きらくなたてものや展〜伝統に学び、現代を表現する〜
会場:ピスカリア
■竹小舞かき隊募集!
◎日程
4/30(土)、5/2(月)、5/3(火)
5/6(金)〜5/8(日)
◎時間
9:00〜17:00
(ご都合のよい時間だけでもOKです)
◎場所
神奈川県葉山町堀内
(詳細の場所は、個別にご連絡させていただきます。)
◎集合
9:00現地集合
◎連絡事項
道具等の用意のため、
お手数ですが参加の旨を以下までご連絡ください。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com
携帯電話:080-5467-8701
・持物:作業できる服装、運動靴、タオル、軍手
・雨天中止となる場合があります。
(当日7時までに作業実施を決定します。)
・昼食は用意、またはごちそうします。
・交通費を支給させていただきます。
(一律1,000円とさせていただきます。)
なお5/6〜5/8の「竹小舞かき隊」は、
葉山芸術祭の一環として行います。
またそれ以外の日程も
葉山芸術祭は開催しておりますので、
どうぞそちらも併せてお楽しみください。
今まで木ずりだった部分の
中塗りが進んでいます。
便所の丸い壁も、
今日ついに塗られ、
ふくよかな曲線が、
よく分かるようになりました。
大工は三人で、
ラストスパート。
二人は内部の仕上げ、
一人は外壁のラス下貼り。
みるみる現場の光景が
変わっていきます。
下の写真は、
玄関靴箱上の、
サワラの板を貼った天井。
葉山芸術祭のパンフを
受け取りに行ったついでに、
現場に足を運びました。
先週中に土台が敷かれ、
明日材木が搬入、
そして明後日は、
先行足場架設。
いよいよ今週、
木金と建前です。
小雨のぱらつく日でしたが、
飯能でカキシブ隊決行。
作業場所には、
大屋根が架かっていますし、
何といっても、
来週は建前を
予定していますからね。
何としても今日、
全てを終わらせなければ
いけません。
さて今日のカキシブ隊は、
建主さん2名、
藤沢から遠路はるばる
学生のHくん、
きらくなたてものやから3名、
合計6名、
今日は柱を90本近く
塗りました。
また今日は柿渋以外に、
上棟後にすぐ取り付ける
屋根絡みの造作材も
塗りました。
ただしこちらは、
古代色の柿渋コート。
柿渋と違い、
一発で色が付くので、
塗りやすいですね。
さああとは
来週初めに、
柿渋を介して
愛情を刷り込んだ
材木を現場に搬入、
そしていよいよ、
木、金と建前です。
週間天気予報では、
しばらくお天気が
よさそうなので、
よかった!です。
土台が現場に搬入され、
大工の手によって、
土台敷きが始まりました。
柿渋を塗って
仄かに赤い桧の土台に
同じく桧のネコ土台を打ち付け、
(ネコ土台=パッキン)
アンカーボルト等を通す
穴を開けつつ、
基礎の上に据えていきます。
ここのところ、
基礎工事、
土間打ち、
外部配管工事、と、
現場を巡る動きが
慌ただしいですが、
来週いよいよ上棟ですからね。
ワクワク。
上棟すると、
しばらく大工が常駐するので、
一緒に改めて近隣挨拶へ。
今の一般的な家よりも
長い間ご迷惑をおかけしますが、
何卒よろしくお願いします。
大地が大きく
揺さぶられたことより、
残念ながらたくさんのことを
失ってしまいましたが、
一方でこれを契機に、
近代以降
積み上げてきたものが、
大きすぎて、
空の彼方にあって、
今まで見えなかったものが
見えてきて、
人々の暮らしに対する考え方が、
大きく転換しそうな予感がします。
地に足
手に職
風と土
有史以来つい最近に至るまで、
人間が長年営んできた暮らし、
長年培ってきた知恵や技、
今までともすると、
急速に消え去りかけていましたが、
それが今、
理性と現代文明の中で
見直されようとしています。
一昨日のイベントに参加して、
そんなことを思い、
自粛ムードの暗い世相の中で
光を見たような気がしました。
めざすべき全体像を
思い描きつつ、
力を合わせて一つ一つ、
復興に向けて
積み上げていきたいですね。
鎌倉た邸、
中塗りが着々と
進んでいます。
壁のキメが
細かくなるにつれ、
次第に空間の様子が
分かるようになってきます。
大工は引き続き、
造作工事中。
今日は居間の一角にある
カウンターを作っていました。
こうやって天板を
柱に入れ込めば、
多少なりとも
構造を固めてくれそうです。