ハレもケも
今日は地元町内会のおまつりを
お手伝いしがてら、
合間に自宅から
徒歩2分の現場に行って仕事。
こうして暮らしや仕事が
地元の中で成り立つ日々を
とてもうれしく、
ありがたく思います。
足元に必ずタカラはある。
このタカラの連なりが、
遠くのデカイ、
得体の知れない何かに
頼らなくてもいい
社会の仕組み作りの
一歩になれば、と思います。
水道屋の森田さんと私とで
コウヤマキの風呂桶を運び込み、
所定の位置に納めました。
割りとすぐいくかと思ったら、
レベルの調整などで、
思いのほか難航。
最後ばっちりいった時の
喜びはひとしおでした。
その間あたりは、
柑橘系のような爽やかな
コウヤマキの香りが漂っていました。
試しにお湯なしで
湯船に入りましたが、
この香りで十分
気持ちがよく(笑)、
しばらくここに
座っていたい気分でした。
左官職人の湯田さんの手により、
玄関土間の深草砂利洗い出しが施工中。
今回は敢えて
大きめの砂利が混ざっています。
建主さんと
表情で選びましたが、
なかなか採れない
貴重品とのことです。
しばらく屋根は、
瓦を上げて積んである状態だったのですが、
今日は久しぶりに金子さんが来て、
屋根を葺いていました。
屋根屋の金子さんは、
今とても忙しいようで、
震災の影響も
少なからずあるようです。
最近では
瓦を瓦桟に釘や銅線などで
留めることが多いですが、
昔は載せているだけですから、
家が激しく揺すられると、
瓦が落ちてしまいます。
だから屋根屋さんは、
その補修に追われて
忙しくなるのです。
こうしたことから
大きな地震が来るたび、
瓦は敬遠される傾向にあるのですが、
しかし少なくとも
私が暮らす地域では、
雨や風、暑さ寒さから
家を守るためには、
素材も下地も
呼吸をする瓦が
最も適していると
考えています。
確かに屋根が軽ければ、
地震に対しては有利ですが、
気候風土に適した瓦を前提に
家の構造を考えるという発想も
ありなのではないかと思います。
とくに太陽が照りつける
暑いこの時期、
ぜひ瓦屋根の下で暮らす心地よさを
感じてもらいたいですね。
竹小舞が終わる一方、
大工は2階の床板を
貼り始めました。
独立して初仕事の杏工匠、
すこぶる順調、
燃えていますね。
なお今回2階の床板は、
スギ板です。
スギの床板は実に久しぶり、
ピスカリア以来かな?
今日所用で現場に行ったら、
すっかり竹小舞かきが
終わっていました。
作業の日数は、
十日ほどでしょうか。
はや〜。
竹小舞の状態で
特に好きな箇所は、
妻面の三角形の部分。
芸術的ですらあります。
しばらくしたらこれがすべて泥で
塗りこめられてしまいますので、
楽しむのは今しかないですね。