様々な壁の下地@手広た邸110831
手広た邸にて。
荒壁土はおおかた乾き、
2階間仕切り壁の下地は、
木ずりの打ち付けを
待つのみとなりました。
季節が進むにつれ、
次第に空間が
仕切られ始めていきます。
手広た邸にて。
荒壁土はおおかた乾き、
2階間仕切り壁の下地は、
木ずりの打ち付けを
待つのみとなりました。
季節が進むにつれ、
次第に空間が
仕切られ始めていきます。
鎌倉津西の
改修の仕事にて。
おおかた仕事が終わり、
もうお住まいに
なっているのですが、
遅ればせながら、
今日、木建具が入り、
ひととおり空間が
完結しました。
建具はいつものとおり、
杢正の新井さんです。
新井さんの建具は、
単に美しいだけではなく、
空間のイメージを
設計者である私と
議論し共有したうえで、
作り手としての
コンセプトを感じる建具を
作ってくださいます。
同じ寸法の建具でも、
木目の見せ方一つで、
ガラリと表情が
変わりますからね。
難しいところでもあり、
それだけに
楽しいところでもあります。
今日も現場で、
議論に話が咲き、
楽しいひと時でした。
居間に幅10尺ばかり、
4ヵ所連なる
スギの両開き戸。
全てで8本の
建具が並んでいるわけですが、
鏡板がどの列も
1本で通っています。
また上に行けばいくほど、
白太の割合が多くなるので、
軽やかに感じます。
洗面所の木建具。
こちらも上へ行けばいくほど、
白の割合が増しています。
玄関収納用の建具。
私たちが通称「紙戸」と
呼んでいます。
鉱物を板状に固めた
モイスを下地に、
昔ながらのでんぷん糊で
鳥の子和紙を貼っています。
和紙を使うと、
空間が「和」に傾きがちと
思うのですが、
「和」というよりは
空間がさっぱりと見えるので、
面積の大きい場合には、
よく採用する建具です。
鎌倉た邸にて。
部屋に入ると、
木組みの間に嵌った
窓の連なりが
正面に目に入り、
木組みごとに
分割された光が
部屋の中へと
招いてくれます。
鎌倉た邸にて。
1.5尺間隔に並ぶ柱の間には、
縦長の開き窓が納まり、
小屋組み部分には、
木組みの間に
横長の開き窓と、
三角の嵌め殺し窓が納まり、
この構造かつ意匠のデザインが、
寝室の空間の表情、
および北側外観の表情を
形作っております。
夏休み最後の週末、
もう夏は通り越して、
秋の気配が漂う今日、
カジュアートスペースの場をお借りして、
光る!泥団子作りのワークショップを
開催いたしました。
左官技術を応用した作業ですので、
講師は左官職人の湯田さんです。
参加者は、
子どもたちが10名、
見守る大人たちが5名、
そのうち7割以上が
きらくなたてものやの
建主さんたちで、
こうしたとき
駆けつけてくださるのは
たいへんうれしいですね。
最初は皆さん、
緊張した面持ちで
静かに手を動かしていましたが、
玉が光り始めると、
口も動き始め、
次第に賑やかな雰囲気と
なりました。
作業中、何回か言ったように、
「心」が大事、
皆さんそれぞれ
心を込めて玉を磨き、
2時間後には
ピカピカの玉が
できあがりました。
夏休み最後の思い出として
どうぞおうちで
大事に飾ってください。
鎌倉た邸にて。
門扉を入り、
玄関まで至る通路は、
右手にスギの列柱、
頭上にはヒマラヤスギの梁が
3尺+1.5尺のリズムで
並んでいます。
湿度の高い日には、
ヒマラヤスギの香りが
仄かに漂ってくる、
香りで迎える
玄関となります。