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2011年9月10日

壁で仕切られてゆく@葉山と邸110910

カテゴリー: 葉山と邸

葉山と邸にて。

この家の間仕切り壁は、
これまで木ずりを
打つことが多かったのですが、
今回は諸々の関係で石膏ボード。

一昨日ボードを納品したのに、
あっという間に壁の下地が
できていきます。

やはり早いですね。

間仕切り壁ができると、
ますます空間の様子が
分かるようになっていきます。

新車デビュー

カテゴリー: 今日のできごと

新車、といっても
自転車の話。

十数年以来、
いや当時車にはねられて
自転車が壊れた時に
(私の身体と、乗せていた
当時乳飲み子のゲンは奇跡的に無事)
同じ型のものを買い換えたので、

初代のものを含めると
二十年以上乗っている
自転車と訣別し、

ついに先日、
新しい自転車を
手に入れました。

これまでがずっと
クロスバイクだったので、
今回もクロスバイク、
ルイガノのRSR-Ⅱという
自転車です。

早速今日の夕方、
葉山の現場に行く用事ができたので、
うれしがりの私は、
自転車で向かいました。

この自転車は
かなりイケイケな感じの
クロスバイクで、
スピード感がたまりません。

手広から葉山まで、
今までだったら40分かかりましたが、
今日は道が混んでて
走りづらい状況でも30分。

上り坂でも
軽快にペダルを漕げるので、
とても気持ちよかったです!

帰りは道が車道側になるので、
海と江の島の景色を楽しみながら
走りました。

海沿いの道を走ると
風と景色が気持ちがいいので、
どこまでも走ってしまいそうです。

もっと走りたいのに、
と思いながら、
鎌倉高校前の交差点を右に曲がり、
陸に入っていきました。

ところで
これまで乗っていた自転車、
訣別すると申しましたが、
これには色々思い出が
詰まっているので、
手を入れてまち乗り自転車として
置いておくことにしました。

せっかくなので、
面白く手をいれてみようかな?

この自転車の一番の思い出は、
大学生最終学年の夏、
藤沢の実家から
当時付き合っていた
ヨメの実家のある滋賀県草津まで
三泊四日で走り、
辿り着いたその日に
汗臭い身体で
先方のご両親に
結婚の挨拶をしたことです。

1994年、
あの夏はアツかったなあ。

追伸
自転車を購入した先の
鎌倉由比ヶ浜にある
GROVEという自転車屋さん、
取り扱っている自転車が
魅力的なだけではなく、
メンテナンス対応が
しっかりしてそうで、
とてもよかったです。

2011年9月9日

緑はいい@鎌倉た邸110909

カテゴリー: 鎌倉た邸

鎌倉た邸にて。

元々緑の多い
土地ではありますが、

風致地区の定めにより、
中木を4本植えました。

4本増えるだけで
緑の質感がだいぶ増しました。

建主さんも緑が好きなので、
条例の定め云々よりも、
たいへん喜んでおられました。

やはり緑はいいですね。
建物が引き立ちます。

とくに日本の場合、
建物が混沌状態なので、
緑が多ければ多いほど、
街並みが美しく見えます。

がんばれ!風致地区!

2011年9月8日

玄関夜景@鎌倉た邸

カテゴリー: 鎌倉た邸

鎌倉た邸にて。

夕暮れ時、
所用で現場に行きました。

玄関の鉄の横格子と
木の列柱が、
灯りの具合で
いい感じに
映し出されていました。

ちなみに連続する梁は、
以前も紹介したとおり、
ほんのり甘い香りのする
ヒマラヤスギです。

2011年9月7日

框だけタモ

カテゴリー: 改修の仕事

改修工事の現場にて。

従来この家は、
玄関と居間が仕切られていない
一体の空間でした。

それはそれで
いい空間だったのですが、
玄関は吹き抜けているし、
やはり冬は都合が悪かろう、
ということで、
建具を仕込むことにしました。

入口は引き込みの
大きな硝子戸を入れ、

また欄間部分には
横長の回転硝子窓を取り付け、
全面的に通風を
確保できるようにしました。

ところで
引き込みの大きな硝子戸について、
下桟、上桟、中よりの縦框はスギですが、
戸当たり側の縦框のほうは
堅いタモを使い、

さらに幅約15㎜の溝を
上から下までしゃくって、

大人も子どもも、
建具が引きやすいように
なっています。

人の手によく触れるところなので、
堅木を使ったということもありますが、

これにはもう一つ
物語がありまして、

実は当初、
四周全てスギ材の建具を
予定していたのですが、
採寸の手違いで、
横幅に約24㎜短いものが
納品されました。

全て作り直せば
訳がなかったのですが、

一方で間に嵌め込む
高価な曇りの強化ガラスが
もうすでに
できあがっていました。

ガラスを足すわけにもいかず、
かといって
ガラスを無駄に
したくはなかったので、
戸当たり側の縦框を
24㎜太くすることにしました。

しかしそこだけ太くすることに
デザイン上違和感があったので、
まずは材をガラリと
代えてしまおうか、
という話になり、

さらに先ほどの
引手代わりのしゃくりを入れれば、
使い勝手がいいし、
さらに軽く見える、
ということで、

このような形に
なったわけです。

最初は寸法違いから
始まったことですが、

現場で職人と話し合うことにより、
かえって面白い感じになりました。

災い転じて―、ですね。

ところでタモという木、
今国産で手に入れるのは
なかなか難しくなってしまいましたが、
個人的に、
その名にたいへん
親近感を覚える木です(笑)

2011年9月6日

東側のかお@横浜こ邸

カテゴリー: 横浜栄こ邸

横浜こ邸にて。

家の東側が
開けているので、

2階の東側に
光と風が入る
大きな窓があります。

陽射しがまぶしい時は、
右側に待機している
障子を閉めることができます。

一方、
外から引いて
この家を眺めると、
この硝子越しに、
梁組みが美しく見えます。

2011年9月5日

貫伏・斑直し@葉山と邸110905

カテゴリー: 葉山と邸

先週から左官屋が現場に乗り込み、
貫伏・斑直しを進めています。

蒸し暑い日々が続いていますが、
葉山の風は湿り気を
吹き飛ばしてくれる感じがして、
涼しいですね。

土壁に囲まれていると、
なおそれを感じます。

原発を巡る世の不思議

カテゴリー: 今日のできごと

つい先日、
試算の結果、
原発の発電コストが
今回の事故の賠償金額を含めても、
火力発電等よりも少ないという
ニュースを目にしました。

こうした試算は
社会を設計するうえで
必要でしょう。

何かを選択するうえで
経済という視点は
もちろん重要です。

しかしながら、
それよりも何よりも、
この問題に関しては、
根本的にもっと
大事なことが
あるのではないかと
思うわけです。

時に猛威を振るう
自然界の中で暮らしている以上、
完璧に身の危険を回避することは
無理ですが、

しかし同じ人間の成す業により、
私たちの暮らしに
大きな不安を来し、
あるいは
多くの人を傷つけるのならば、
如何に安かろうと、
それはまっぴらごめんです。

一方で、
他の手段で発電することにより
仮にコストが上がってしまう場合、
相当社会全体に
負担をかけてしまうではないか、
という反論が
待ち構えていそうです。

しかし例えば、
ここ数年の住宅業界を
見てみましょう。

ここ数十年、
コスト低減をめざすばかり、
あまり身体によろしくない材料を使ってまで
住宅建設を続けてきた住宅業界ですが、

数年前より、
住まい手にコスト負担を強いてまで、
伝統工法等の一部の例外を除き、
24時間換気設備の設置が
義務化されました。

さらに言えば、
電気代の負担もかかります。

火災警報器や、
ガスコンロの安全装置も
つい最近義務化されましたが、

これも結果的には、
私たちにコスト負担を強いてまで、
安全確保を図っているわけです。

例に挙げた制度のよしあしは
ここでは置いておいて、

電力に関しても、
同様の視点、同様の方法で
仕組みを作ることは
難しいことなのでしょうか。

ああ、そうか。

それとも住宅業界は、
それによりかえって経済が潤うから、
パパっと制度ができたのかな?

世の中やっぱりカネですかい。

いややはり、
人間として生きるうえで
大切なことを大切にした
世の中の仕組みで
あってほしいと思います。

おサイフを大事にするばかり、
我が身を傷めつけてまで
世の中を成り立たせようと
しているのならば、
私たちの世の中は
相当不思議なところです。