鎌倉一望
朝所用で、
銭洗弁財天を通り過ぎ、
源氏山の方へ。
自転車で行ったので、
銭洗弁財天前の坂道は、
さすがにつらかったです。
しかし汗にまみれ、
息も絶え絶えの私を
そこで待っていたのは、
鎌倉一望の絶景。
秋の澄んだ空が
景色をいっそう
引き立てていました。
ところで気がつけばもう
ススキが咲く季節なのですね。
居間に置く食卓の
素材を決めるために、
建主さんと岡部材木店に。
ここは私が板材や構造材で
お世話になっている材木屋ですが、
食卓になりそうな
厚くて幅の広い板も
数多く在庫していて、
自分が使わないとしても、
見ているだけで楽しい場所です。
建主さんと材木屋と、
ああでもないこうでもないと
数ある板たちを前に
小一時間ほど話し合いながら、
辿り着いたのはナラの天板。
イメージに目の前の素材が
バチッとはまり、
これと決まった瞬間が
何とも気持ちいいですね。
これを耳付きのまま
きれいに仕上げ、
鉄の脚を付けて、
来月半ばに納品予定です。
楽しみー。
6月末、橋北の寿退社に伴い、
しばらく常勤所員2名の状況でしたが、
今日ついに新たな所員が加わりました!
名前は向山歩(むこうやまあゆみ)と申します。
背筋がピンと伸びて、
あいさつのとても気持ちよい女の子です。
彼女が運ぶ新たな風を
楽しみにしたいと思います。
そしてきらくなたてものやは、
保、文、歩、と、
全員名前一文字となりました。
この現代、
意外と珍しい、のかな?
古風で珍しいとは、
伝統工法と相通じるものが
ありますね(笑)
7月中ごろ、
建主さんとともに、
達磨窯で燻し瓦を焼く
群馬藤岡の五十嵐さんの工場を
訪れたのですが、
その際五十嵐さんの計らいで、
桟瓦に記念の書き込みをさせていただき、
また子どもたちを中心に、
型を使って様々な形の瓦を作る体験を
させていただきました。
その瓦が焼き上がったので、
今日五十嵐さんがこちら方面に
用事があるついでに、
直々に届けてくださいました。
そのお心遣い、
本当にありがたい限りです。
五十嵐さんの瓦を使い続けたいのは、
達磨窯で焼いてくださっている、
ということもありますが、
こうした「心」を感じるから、
ということも大きいですね。
ということで当事者の皆さま、
近々お届けにあがりますので、
よろしくお願いいたします。
今日の夕方打ち合わせのため、
ある鎌倉の古い民家を訪れました。
ウメやマツが植わる
ほどよい大きさの庭、
その庭を前にした縁側、
土間に沓脱石が佇む玄関、
ゆっくりと座り込みたくなる
畳の間、
階段のうえで
北側から微かに差し込む光が
陰を照らすさま、
日本的な要素一つ一つに、
やっぱりいいなあ、と、
つぶやいてしまいます。
先日のトークセッションで、
古川さんがおっしゃっておりましたが、
二十歳そこそこの学生に対して
和と洋どちらが好き?
という質問をすると、
意外にも(?)
6割がた「和」と答えるそうです。
やはり私たちの感性は、
その土地の気候風土から産まれたものに
惹かれるのでしょうか。
いや惹かれる、というよりは、
心が落ち着くような気がします。
空間を数字で計ることも
これから大事なことかもしれませんが、
数字では計り得ない
こうした感性も
大事にしていきたいものです。