階段廻りの仕事が始まる
手広た邸にて。
造作工事のクライマックス、
階段部分の施工が始まりました。
今回この階段は、
便所と複雑に絡み合うので、
なかなか歯ごたえのある
仕事となりそうです。
まずは便所の天井兼踊り場が
完成しました。
手広た邸にて。
造作工事のクライマックス、
階段部分の施工が始まりました。
今回この階段は、
便所と複雑に絡み合うので、
なかなか歯ごたえのある
仕事となりそうです。
まずは便所の天井兼踊り場が
完成しました。
キッチンを設計するうえで
食器洗浄機の話題が上がることは少なくなく、
それを取り付けた方は、
今まで半々といったところでしょうか。
家事を軽減することになりますし、
ご希望があればもちろん
設置を検討させていただいておりますが、
しかしこの設備が「エコです」
という評価については、
私の頭が古いのか、
ちょっと首をかしげてしまうのです。
以前CASBEEという、
いわば建築の環境性能の通信簿のような
しくみの講習会に参加した際、
評価項目の中に「節水」があって、
食器洗浄機を設置していれば、
得点が上がるようになっていました。
あれそうなのか、
と思って、
家に帰ってインターネットで
調べてみると、
検索して真っ先に出てくるページでは、
水だけではなくエネルギーも、
手洗いより食器洗浄機のほうが
有利とのこと。
水道光熱費の比較においても、
圧倒的に食器洗浄機のほうが
有利に計算されていました。
そのデータを読み解いていくと、
まず手洗いの場合の
設定条件に驚いたのですが、
1回につき使う水の量が、
60〜70リットルとなっていて、
またお湯を使う前提です。
実際そんなに使うのかな、と思って、
おとといのお昼すぎ、
朝(4人食分)と昼(1人食分)の
延べ5人食分の食器を洗う際に
使った水の量を計ってみたら、
概ね20リットルという結果でした。
またこの時期寒くなってきたとはいえ、
まだお湯を使わなくても十分いけます。
仮にこの倍の
40リットルの水を使ったとしてもです、
水道光熱費を比較すると、
それでもまだ手洗いのほうが
明らかに有利です。
ただ確かに、
お湯を使うことにしたら、
同量のお湯を使った場合、
ガスの使用料が加算されるので、
食器洗浄機のほうが
有利になりますけどね。
しかしどうでしょう。
食器洗いにお湯を使わなくちゃ
手が凍え死ぬ、といった季節は、
半年も見ておけば、
十分ではないでしょうか。
先ほど申したとおり、
食器洗浄機の存在自体は否定しませんし、
ご希望ならばどうぞ付けましょう、
と対応させていただくのですが、
環境性能の視点で
食器洗浄機が歓迎され、
手洗いが否定されることには、
以上の計測値からみても
違和感を覚えます。
しかも手洗いの場合、
仮に百歩譲って
使うエネルギーが
現状で多かったとしても、
これまでのお湯お水の
使い方を反省し、
少しでも環境性能を高める
工夫の余地を秘めています。
水を少なめに使おうとしたら、
先ほどの20リットルよりも少なくて
済むかもしれません。
洗剤も、
使われている素材の
環境負荷を考慮して選べる幅が広いし、
洗剤を使わなくたって
いいことすらあります。
あるいは、
鍋料理だったり、
油分の少ない食生活だったら、
洗いものがもっと楽になることから、
食生活・食習慣にも
工夫が生まれます。
しかもその工夫は、
概して身体にもよさそうです。
手仕事は工夫の母、
という見方は、
私の個人的な価値観なのかもしれませんが、
しかし少なくとも、
環境性能の通信簿の中で、
手仕事よりも機械を勧めることについては、
どうなんでしょう。
産業界に都合のよい視点で
「環境」が評価されているような気がするのは、
私だけでしょうか。
「ワタシ、洗いもの手が荒れるからキライ」とか、
「ワタシ、洗ってる時間があまりないの」
と言って食器洗浄機を付けるほうが
私にとっては圧倒的に説得力があります。
この場でもたびたび
ご紹介のとおり、
毎年6月と10月の2回、
地元の中学校で
特別課外授業の機会を
いただいておおります。
先月は土のことを勉強がてら、
光る!泥団子を作ったのですが、
授業を受けた生徒たちから
今日お手紙をいただきました。
毎回いただくこのお手紙は、
読むたびにとても元気が出る
大事な宝物です。
皆さん一様に、
授業に対して「ありがとう」と書いていますが、
こちらのほうこそ元気をいただいて、
子どもたちに「ありがとう」と言いたいです。
今回もいただいたお手紙の中から、
印象的だったものを少し
紹介させていただきます。
毎年のように、
建築関係の仕事をめざしたい、
という子どもが現れます。
時間はかかるかもしれませんが、
「文化の種蒔き」の成果を感じます。
授業中、
土は「エコ」であると
言ってはいないんですけどね、
子どもにとっては、
土に何かを
感じるものがあるようです。
それがうれしいです。
今朝は海沿いに
小田原方面へ向かいました。
道中、
左手に見える海が
とても気になったので、
花水川の河口で車を停めて
少しの間だけ
海を眺めることにしました。
晩秋の陽に照らされて
おだやかにきらきらと光る海は、
静かに全ての穢れを
洗い流してくれるような、
そんな気がして、
ほんの数分だけでしたが、
身も心もだいぶ癒されました。
海の近くに住む者として、
この感覚をお裾分けできるような
空間を作り、
存在でありたいですね。
そして、
昨日は江の島を東側から、
今日は江の島を西側から
眺めることとなりました。
どちらからみても
クジラのような形に
変わりありませんが、
背景が違うせいもあって、
西と東で、
やはり印象が違いますね。
同じような日でも、
昨日は半袖でOK、
だけど今日は長袖を着ないと
寒い日でした。
何でも今日は、
立冬だったようですね。
暦恐るべし。
さて今日は連日葉山と邸へ。
現場のほうは、
大工と板金屋。
板金屋さんは、
縦樋などを取り付け、
大工は屋上デッキの
床貼り。
昨日中に床の下地が
できあがっていたので、
朝から板を貼り始め、
夕暮れまでに
全ての板が貼り終わりました。
明日には手摺を取り付け、
ここから海と江の島と富士山を
安心して眺めることが
できることになります。
楽しみー。
貼り始めの朝。
おやつの時間前。
板貼りも終わりかけです。
画面右上に
江の島がかすめています。
お昼休みのとき、
歩いて数分の森戸海岸へ。
今日は江の島が
少しかすんでいるかな。
からっとした天気だと、
ちょうど江の島の向こうに、
富士山が見えます。
屋上のデッキの施工が
始まりました。
屋上に昇ると
はるか向こうに
海に浮かぶ江の島が見え、
また秋の風が
たいへん気持ちよかったです。
完成が楽しみー。
板金屋根の上に、
雪止めの金物を利用して、
デッキの脚を固定しています。
木の家を設計するうえで
難しいことはいろいろありますが、
その中で一番難しいことを
敢えて挙げるとすれば何?
と問われたら、
今の私は「照明計画」と答えます。
柱も梁も木組みを見せ、
その間に土壁を塗り込む
家の作り方は、
電気配線の通る道に限りがあり、
照明器具を仕込むフトコロも、
ほとんどの場合ありません。
ではどうしているのか。
一つ目は、
人の視線から隠れる
梁の側面や上面をねらって、
照明器具を仕込むことです。
そうすると、
木組みを照らす間接照明のような
雰囲気のある灯りとなります。
とくに最近では、
この方法を採用することが
多いですが、
‘隠れる’位置を探すことが
一苦労となります。
二つ目は、
部分的に梁の間にフトコロを作って、
ダウンライトなどを
仕込む方法です。
この方法でしたら、
梁組みの印象を壊さず、
かつ照明器具が目立ちません。
例えば以前は
響き止めの手法を応用して、
照明器具用のフトコロを
作ったこともありました。
最後の三つ目は、
開き直って配線や電球そのものを
見せる照明です。
配線に関しては、
昔ながらの碍子配線があります。
細く黒い配線が見えてきますが、
碍子がリズミカルで、
案外いい感じです。
昨年春に完成した鎌倉か邸では、
電気配線用に柱梁へ穴を開けないために、
徹底的に碍子配線を活用しましたが、
ぞれ自体がデザイン、
という感じでした。
それと電球が
むき出しとなっている照明器具は、
器具代がたいへん安いので、
予算を下げるために
採用することが多いのですが、
付ける位置を工夫すれば、
木組みを‘殺す’ことなく、
全方位に放つ光が、
意外な効果を作って
かえっておもしろかったりします。
ちなみに我が家の照明は、
一個数百円の器具を使って、
ほとんどがこの方法です。
例えば廊下の照明器具は、
渡りアゴの先端に付いているのですが、
渡りアゴに立体感のある
影を作ったり、
嵌め殺しの硝子に映って、
奥行きを演出したり、
仕切り用の竹小舞の影を
壁に何層にも映し出したり、
色々と思いがけぬ効果が
生まれました。
計算してこうなりました、
と言えばカッコいいんですけどね、
正直に申せば、
当時予算がなかったのです(笑)。
いずれにしても木を見せる家は、
付けられる位置が限られているので、
照明計画はたいへん難しい作業なのですが、
しかし限られているからこそ、
現場ごとにどうしようかと悩み、
その結果様々な発想、
様々な‘答え’が
出てきたりもします。
今後そんな目で、
伝統工法の建物の
照明を見てみてください。
明日は雨模様。
ラグビーの練習できるかなー。
なんて思いながら、
住まいの省エネのあり方を
考えていたのですが、
ラグビーの練習中は、
ほとんどエネルギーを使わないことに
ふと気がつきました。
そしてラグビーをした日は、
身体が疲れてしまうので、
夜早々に寝てしまいます。
考えてみれば、
これは省エネ性の高い
生活ではありませんか。
別にラグビーじゃなくても、
お天気のよい日に
外で身体を動せば、
これ省エネ!