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2011年7月12日

1階床捨貼+竹小舞始まる@手広た邸110712

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

手広た邸では、
大工が1階床の
捨て貼りを進めています。

土台・大引の間に、
厚さ38㎜の板を
朝鮮貼りのように
落とし込んでいます。

これが床下断熱の役割を担いつつ、
畳敷きの下地となり、
床暖房の下地となり、
仕上げに貼る板の下地となります。

下地なので38㎜厚の板は
B級品を取り寄せているのですが、
下地、とはいえ、
板の状況によっては
これで仕上げでも
いいくらいですね(笑)

今週から
左官屋さんが現場に詰めて、
竹小舞かきを進めています。

一方で今日は、
記念に子どもたちが作業する場所を
決めました。

せっかくですからね、
割と目立つ場所にしました。

2011年7月11日

栗に荏油

カテゴリー: 鎌倉た邸

鎌倉た邸では、
床の一部にクリを板を
貼っています。

クリの木はアクが強いので、
水に濡れると黒ずんでしまいます。

素地の状態でも美しいのですが、
床板で使う場合は、
お茶などをこぼすこともあるでしょうし、
荏油を塗ることにしています。

塗ったら塗ったで、
しっとりとして
いい感じになります。

また建築や家具で
保護用に使う油は、
数種類あるのですが、

荏油は比較的乾くのが速く、
また香りもいいので、
よく使います。

さてこの作業は、
今日の午前中、
きらくなたてものや2名にて。

五分の一程度、
塗装屋ですな、私たち(笑)

現に月数回、
何かしら塗っているような
気がします。

2011年7月10日

建主さんたちと達磨窯を訪ねる

カテゴリー: 今日のできごと

梅雨が明けたようです。
どおりでアツい。

そんな暑い日差しの下、
今日は建主さんたちとともに、
群馬藤岡にある共和建材を
訪れました。

共和建材の五十嵐さんは
この場でも時折登場しますが、

私が屋根材として
基本的に使わせていただいている、
昔ながらの達磨窯で燻し瓦を焼く
窯元です。

今日は将来の建主さんと
建主OBの6家族、

また木の建築学校の受講生の
仲間たち4名、

さらには畳屋さんも加わり、
総勢30名近く、
車が8台連なる大所帯で、
五十嵐さんのところに
押しかけました。

そんな大所帯にもかかわらず、
いつものように丁寧に対応してくださり、
本当にありがとうございます!

私が達磨窯で焼いた燻し瓦を
使わせていただいているのは、

その表情がとても好きだから、
ということもありますが、

五十嵐さんの仕事に対する情熱と
お人柄に惹かれて、

という面も多分にあります。

さて今日は、
達磨窯を見学し、
一通り瓦の製造過程の
説明を受けた後、

建主さんたちが
焼く前の瓦に
それぞれ記念の彫り込みを
していただきました。

瓦一面に大きくお名前を書いたり、
子どもたちが思い思いの絵を描いたり、
見ていてたいへん楽しかったです。

屋根に載せるにせよ、
玄関先に飾るにせよ、
一生残る思い出になりますね。

さらに今度は五十嵐さんが
観音様や鬼面の型を用意してくれて、
子どもたちを中心に、
それらの形をした瓦を作りました。

達磨窯、を通り越して、
さながら瓦造りの
ワークショップ状態でした(笑)

そうして手を動かしていると、
あっという間にお昼の時間に。

お昼はこれも毎回恒例、
五十嵐さんの瓦が載る近所の柏屋
ウナギをいただきました。

暑い夏の始まりウナギとは、
ちょうどよかったです。

また食事をしながら、
皆さんと交流を深めることが
できました。

お昼を頂いた後は、
車8台連なって西へ30分余り走り、
富岡製糸場を見学しました。

突然の来訪にもかかわらず、
団体客扱いで専門のガイドを付けてくださり、
充実した見学となりました。

木造+煉瓦造りの建物でしたが、
説明を聞いていると、
煉瓦と達磨窯は縁が深かったようで、

五十嵐さんの伝統的な達磨窯と
近代的な造りの富岡製糸場が
近くに位置することは
偶然ではないことを知りました。

見学会は以上で解散。

達磨窯の求心力もあり、
毎年のようにこうして
賑やかに見学会が行えることを
本当にありがたく思います。

建主さんあってこその
見学会ですからね。

これからもずっと続けられるよう、
精進したいと思います。

また全国見渡しても
ほんの僅かしか現存しない達磨窯と
それを見守る五十嵐さんが、
いつまでも元気でありますように。

達磨窯。

瓦の形を一枚一枚
整えるための台の足。

数十年使い込んだ結果、
五十嵐さんの手の形が
木に転写されました。

いつ見てもこの造形に
鬼気迫る迫力を感じます。

天日干ししている瓦。

生の土の状態と、
天日干しの最中の瓦。

半日だけでも
だいぶ縮んていることが
分かります。

触りたくなるよねー(笑)

建主さんそれぞれ、
瓦に彫り込み。

皆さん大作です。

観音様や鬼面の瓦を
造っている様子。

お昼をいただいた
柏屋さんです。

年に一度しかまいらないのに
ありがたいことに
覚えてくださっています。

縁側の硝子格子

カテゴリー: 横浜栄こ邸

横浜こ邸の縁側には、
幅尺五寸の
硝子の嵌った格子が
二つ並んで、

縁側のリズムを
作っています。

2011年7月8日

夏の泥こね隊開催

カテゴリー: 二宮し邸

今日は金曜日ですが、
泥こね隊!

建主さんが自動車関係のお仕事なので、
今月から木金がお休み、

ですのでワークショップも
金曜日に開催となります。

社会の動きが
こうしたところにも影響するのは
面白いですね。

今日は、
建主さんご家族のほか、
だんなさんのご両親、
奥さんのご両親と、
大家族の様相、

さらに、
奥さんの従兄にあたり、
木や土の世界に造詣の深い‘い’さん、
(実は10数年来お付き合いです)

藤沢から学生の‘あ’くん、

大和から
うちの臨時スタッフの‘ほ’さん、

そしてきらくなたてものやから2名、

合計12名!と
賑やかな作業でした。

泥こねは体力を使うので、
人数が多ければ多いほど
うれしいです。

さて今日使った土は、
‘い’さんの手配で
三重県から取り寄せました。

近場から取り寄せても
よかったのですが、

やはりこの時期は、
放射能が気になりますからね。

土壁はどうやら
放射性物質を吸着する性質を
持っているらしいのですが、

赤ちゃんが暮らすこともあるので、
万全を期すことにしました。

そしてやってきた土は、
一練りしてある土、

いつもは原土で来るので、
粘土の塊を砕く作業から
始めなければならないのですが、
これだったら仕事が楽です。

これに切り藁を加え、
皆で足で踏み踏みしながら
よくかき混ぜました。

人数がたくさんいたこともあり、
土は4立米ありましたが、
2時前には作業が完了、
すばらしい!

しかし今回、
原土と違って一度練ってある土は、
泥のプールに入れると
泥がはねやすいため、

はねた泥が
お隣の家を汚してしまいました。

スミマセン…

今後この土を使うときは、
周辺の養生を万全に整えて
臨みたいと思います。

2011年7月7日

東側から望む@横浜こ邸

カテゴリー: 横浜栄こ邸

南側の外観は、
農家の旧家らしい
重厚感のある表情に対し、

東側の外観は、
バルコニーや窓の面格子により、
軽やかな表情となっています。

2011年7月6日

夏はこれ!

カテゴリー: 葉山と邸

葉山と邸の現場の近くには、
大正屋というかき氷屋があります。

この時期の葉山は、
ここの山盛りのかき氷が
楽しみの一つに。

ピスカリアを作る時も、
お世話になりました。

ということで、
今日早速三時のおやつの時間、
現場にいた職人たちと
かき氷を食べることにしました。

現場の1階の土間で
涼しい風に煽られながらのかき氷、
和むなあー。

土壁乾き始める@葉山と邸110706

カテゴリー: 葉山と邸

先月に塗り終えた土壁が
乾き始め、

現在大工が
床板を貼り進めています。

昼間の屋外は
太陽がギラギラと照りつけ、
歩くとボーッとなるくらい
暑かったのですが、

土壁に囲まれた
現場に入ると、

壁の廻りや窓の一部を
ぐるりとブルーシートで
覆っているにもかかわらず、
スーッと涼しい感じがしました。

やはり土壁は、
温度変化が緩やかで
夏凌ぎやすいですね。

熱中症、夏の省エネ対策に、
土壁の家はどうでしょう(笑)

ようやく居間に風@鎌倉た邸110706

カテゴリー: 鎌倉た邸

この家の居間の角には、
両方向にそれぞれ6尺全開する
窓を設けています。

これまでこの場所には、
雨が入らないように
ずーっとブルーシートが
被さっていたのですが、

昨日ようやく建具が入り、
ここから風が入るようになりました。

蒸し暑いこの時期だけに、
やはり全然違います。

この時期確かに暑いですが、
風はまだまだ涼しくて
気持ちいい!ですね。

ところで下の写真は、
その部分の窓の網戸。

大きな網戸のため、
一枚では網が張りきれないので、
中間に格子状の中桟を
設けました。