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2011年4月17日

ささっと京都へ

カテゴリー: 今日のできごと

午後京都で講習会があったので、
朝、車で京都へ。

思いのほかすいていたので、
鎌倉から正味約5時間で到着、
お天気もよかったし、
久しぶりの長距離ドライブは、
なかなか気持ちよかったです。

そして京都での行先は、
出身大学のすぐ近く、
思い出の詰まった場所なので、
感慨深いものがありました。

会場近くの鴨川。
向かい岸に見える病院に
私は1ヵ月ほど
入院していたことがあります。

講習会が終わった後、
今や京都を代表する
お菓子の一つとなった
「阿闍梨餅」のお店、
満月本店へ直行し、
お土産用に阿闍梨を餅購入。

京都へ来たら、
とにかくこれを買わねば。

その後、
学生時代よくお世話になった
ラーメン屋で夕食をいただき、
次なる目的地、山梨へ向かいました。

うまいとかまずいとか言うよりも、
ここの独特のラーメンと、
店の人と客の間で飛び交う
コテコテの関西弁による会話が、
ただひたすら懐かしかったです。

そしてこの店から
道路を挟んだ
向こうの街並みを見ると、
風情のある店や家が
連なっていました。

学生時代、よく見ていた光景なのに、
当時はあまり感じませんでしたが、
今になって胸に響きました。

当時は当たり前すぎて、
気づくことが
できなかったのでしょうか。

それとも
興味の対象ではなかったのかも
しれません。

同様に、
久しぶりに京都に訪れると、
住んでいた頃は
ずいぶんもったいないことしたな、
と思うことがあります。

ま、別のことで
一生懸命でしたからね(笑)
後悔はしていません。

しかしその思いを
取り返す意味でも、
こうしてまた車で
ドライブがてら
フラリと来ようかな。

2011年4月16日

木の建築学校 第7回

カテゴリー: 今日のできごと

今年度の木の建築学校第7回目。

本来だったら
先月に第7回を行う予定でしたが、
震災の影響で延期。

8回目のはずの今日が
7回目となりました。

今日の講義は、
桜設計集団、安井昇さんによる防火の話。

私と同世代の若さですが、
この分野の
第一人者と言ってよい方です。

木造建築を設計する際、
勉強することは色々ありますが、
燃える木を使いますので、

如何に火災を未然に、
あるいは最小限に防ぐか、
その術を知るために、
防火の勉強は
とくに大事なことの一つです。

法令上の制限について、
確かに言いたいことは
色々ありますが、

しかし厄介なものとして
捉えるのではく、

安全な住まいを作るための
手段として、

それが成立した背景も含めて、
ぜひ勉強を深めていきたいですね。

それにしても
安井さんの講義は、
法令の内容もさることながら、
数多の実験を踏まえた見地は
いつ聞いても参考になります。

さあ次回(5/21)は、
これも木造建築の醍醐味の一つ、
建具・開口部の勉強です。

2011年4月15日

上棟、そして熱い夜

カテゴリー: 葉山と邸

葉山で建前2日目。
今日は3階床梁からです。

私は朝から午後3時頃まで、
出たり入ったりでしたが、

現場のほうは順調に
作業が進み、
夕方無事上棟。

最後の棟木は、
建主さんと棟梁の中村さんと
私とで叩かせていただきました。

この「儀式」も
もう恒例ですね。

上棟後、
建物の中を片付けて、
引き続き上棟のお祝い。

滋賀県から
今回この仕事を紹介してくださった
宮内さんも駆けつけてくださって、
話の尽きない夜となりました。

そしてここだけでは話が足らず、
建主さんのご厚意で、
近所のピスカリアへ。

ここでも酒の力を借りて、
熱い、熱い話が飛び交う夜となり、
お開きとなったのは23時半。

シェフの出雲さんには、
現場の料理用に
オードブルを用意してくださったり、
遅くまで場を提供してくださったり、
たいへんお世話になりました。

しかしこうして夜遅くまで
腹を割って熱い話ができるのは、
建主さんの熱い思いと、
大工たちの情熱があってこそ。

この仲間で仕事ができる
喜びを感じた夜でした。

2011年4月14日

葉山と邸建前1日目

カテゴリー: 葉山と邸

汗ばむほどの
春の葉山の空の下、

大工5人と電気屋1人、
きらくなたてものや3人が集まり、

建主さんが見守る中で、
建前が始まりました。

刻んだ大工も
そうだと思いますが、
設計者としても、

線が一気に空間となる
建前のときが
最もドキドキ、ワクワク
するときかもしれません。

おやつの時間、
ここから徒歩3分、
6年前の建主さんの
ピスカリアのシェフが
美味しいトマトを土産に、
激励に駆けつけてくれました。

こうして近所に
「仲間」がいるのは、
心強いですね。

さあ明日も建前作業、
明日棟が上がる予定です。

2011年4月13日

横浜こ邸110413

カテゴリー: 横浜栄こ邸

1階厨房のタイル貼りが進行中。
これから目地を詰めていきます。

数年前からよく使っている紙框戸。
ケイカル板を下地に、
鳥の子紙を貼っています。

鳥の子紙、
たまには別の色を
使おうと思って、
見本帳をパラパラと
めくるのですが、

いつも結局この色に
落ち着いてしまいます。

銀河2108番です。

手仕事の意味

カテゴリー: 家づくりの理念

これから再びまちを
興していくにあたり、
どんな住まいづくりが
望ましいだろうか、
という問いかけが
今常に私の頭の
片隅にあるわけですが、

やはりその方法論は、
仮設であれ何であれ、
「手仕事」が
基本であってほしいと
思います。

戦後、時代の要請で
大量生産を求められた時代から
今に至るまで、
手仕事は衰退の一途を
辿りましたが、

しかしその結果、
私たちの周りは、
モノも住まいもエネルギーも、
「手に負えないもの」ばかりに
なってしまいました。

確かに手仕事は、
時間がかかります。

その分おカネも
かかる傾向にあります。

品質は不安定かもしれません。

しかし一方で手仕事は、
実体のある雇用を産みます。

また手をかけただけの
品質と付加価値を産み出す
可能性を秘めています。

例えば、
木材の世界で
高いブランド価値を誇る吉野杉。

吉野の山は、
苗木を密植し、
途中間引いたり
枝を落としながら
木を育てるという、
非常に手間のかかる
今の育林方法の
発祥の地と言われていますが、

その理由は、
もちろんそうすることによって
質の高い木を育てることが
できるからですが、

もう一つ、
農業が成り立たない
中山間部において、
山で人々の仕事を作るために、
という話を聞いたことがあります。

同じように、
復興に向けて
敢えて手間を要する
木の住まいを作るということは、

山にまちに仕事を作り、

それが巡り巡って
住み心地のよいまちと
経済の活力を産み出すことに
つながることにならないかと
思うのです。

課題はとてつもなく
大きいと思います。

ある意味で、
社会に大きな包容力が
求められることです。

しかし
遠くにありすぎて見えないもの、
大きすぎて手に負えないものに
頼る社会の脆さと危険を
肌で知った今、

食べるもの然り、
住まいも然り、
エネルギーも然り、

見える力で
暮らすということ、
何かを作るということ、

このことが
再び価値を見出し、
普遍となる社会に
なってほしいと思います。

今できること、の
エネルギーが大きい今こそ、
価値観を変える転機です。

2011年4月12日

連休は鎌倉葉山へ芸術の旅に+竹小舞かき隊隊員も募集!

カテゴリー: 告知・連絡

先週あたりから
一気に景色が色づき始め、
まとう服も一枚少なくて済むようになり、
本格的に春が来たと感じます。

また私のハナと目も、
スギの花粉が少なくなってきたと
申しております。

ということは、
早いものでそろそろ
ゴールデンウィーク。

ゴールデンウィーク期間中、
きらくなたてものやでは、
地元鎌倉と葉山で
芸術に関するイベントに出展し、

作品の紹介とともに、
鎌倉では木工のワークショップ、
葉山では竹小舞かきワークショップを
予定しております。

日本がこんなときだからこそ、
身体と手を動かしつつ、

まちぐるみで繰り広げられる
様々な芸術を楽しみ、

日本の伝統的な
建築技術を学び、

共同作業を通じて
現代版の「結」を感じ、

これからの日本を考える
話題の一つにしていただければ
幸いです。

それでは多くの皆様のお越しを
お待ちしております。

なお、GW期間中の鎌倉・葉山は、
とても気持ちがよい季節ですが、
それだけにたいへん混み合いますので、
公共交通機関のご利用をおススメします。

■第6回鎌倉路地フェスタ
公式HP

きらくなたてものや展 in RUSTIC TWENTY SEVEN
会場:RUSTIC TWENTY SEVEN

■第19回葉山芸術祭
公式HP

きらくなたてものや展〜伝統に学び、現代を表現する〜
会場:ピスカリア

■竹小舞かき隊募集!

◎日程
4/30(土)、5/2(月)、5/3(火)
5/6(金)〜5/8(日)

◎時間
9:00〜17:00
(ご都合のよい時間だけでもOKです)

◎場所
神奈川県葉山町堀内
(詳細の場所は、個別にご連絡させていただきます。)

◎集合
9:00現地集合

◎連絡事項
道具等の用意のため、
お手数ですが参加の旨を以下までご連絡ください。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com
携帯電話:080-5467-8701
・持物:作業できる服装、運動靴、タオル、軍手
・雨天中止となる場合があります。
(当日7時までに作業実施を決定します。)
・昼食は用意、またはごちそうします。
・交通費を支給させていただきます。
(一律1,000円とさせていただきます。)

なお5/6〜5/8の「竹小舞かき隊」は、
葉山芸術祭の一環として行います。
またそれ以外の日程も
葉山芸術祭は開催しておりますので、
どうぞそちらも併せてお楽しみください。

2011年4月11日

鎌倉た邸110411

カテゴリー: 鎌倉た邸

今まで木ずりだった部分の
中塗りが進んでいます。

便所の丸い壁も、
今日ついに塗られ、
ふくよかな曲線が、
よく分かるようになりました。

大工は三人で、
ラストスパート。

二人は内部の仕上げ、
一人は外壁のラス下貼り。

みるみる現場の光景が
変わっていきます。

下の写真は、
玄関靴箱上の、
サワラの板を貼った天井。

葉山と邸110411

カテゴリー: 葉山と邸

葉山芸術祭のパンフを
受け取りに行ったついでに、
現場に足を運びました。

先週中に土台が敷かれ、
明日材木が搬入、
そして明後日は、
先行足場架設。

いよいよ今週、
木金と建前です。

2011年4月10日

いまできること

カテゴリー: 今日のできごと

何よりもまず、
いただいている仕事に
全力で取り組むこと。

周りにえがおが
生まれることを
すること。

節電、節資源を
楽しむこと。

とにかく現場を
応援すること。

次の社会を
構想すること。

そして以前書き留めた
仮設住宅のほうは、

きらくなたてものやと
一蓮托生の大工が中心となり、
検討を進めています。

これが実現することにより、
地産を促し、
彼の地に仕事と活力を産む
住宅づくりの仕組みができることを
切に望みます。