「見せる」構造補強
家の構造的な補強を目的とした
改修工事のお仕事をいただきました。
構造を補強する場合、
一般的には筋交いか、
合板を使うことが多いと思うのですが、
合板は様々な理由で
使いたくありません。
また往々にして、診断の結果、
ここに新たに耐力要素がほしいなー、
というところが出てくるのですが、
とはいえ新たに壁を作ると
使い勝手が悪かったり、
鬱陶しいと感じたりすることが
多いわけです。
その場合、
「見せる」構造補強を
考えます。
そのような「見せる」構造補強に、
筋交いはちょっと合いません。
ましてたすき掛けにすると
常に×の字を見なければならず(笑)、
あまり好きではありません。
そうした場合、
活用するのは、
木格子と差鴨居。
それらはある意味で
伝統的な建築工法の応用です。
構造を「見せる」のが
伝統工法の特長といえば
特長ですからね。
その技術を
活かさない手はありません。
そんな構造補強の一例を
お楽しみください。