簀床完成
先日この場で
作る過程を紹介した
サンルームの簀床が
完成しました。
大工の古口くん、
おつかれさまでした!
この床の上のサンルームが
文字通り陽のよく入る場所なので、
光の漏れ方が、
楽しい感じになりそうです。
今日はピスカリアの仕事始めの日。
ということは、
きらくなたてものやの新年会の日!
もはや毎年の恒例行事です。
忘年会では、
職人同士の交流を深めますが、
新年会では、
過去の建主さん、
現在進行中の建主さん、
未来の建主さんを集めて、
建主さんたちの
交流を深めます。
今回も実にたくさんの
方々に足をお運びいただきました。
今となっては、
建主参加型のワークショップが
これに近い機会となっていますが、
やはり食事の場では
ゆっくり交流することが
できますからね。
普段は横の連携を図りながら
仕事を進める私たちですが、
こうして経糸を縫うことにより、
文化を繋いでいくことができます。
意識でつながる「結」を
紡ぐことができます。
そして何よりも楽しいですね。
事実あっという間に
三時間が過ぎました。
このような場が
毎年続けられることを励みに
また一年精進したいと思います。
朝方雪がちらつくほど
きりりと冷え込んだ今日、
二宮で地鎮祭でした。
またここで本格的に、
物語が始まります、
と言いたいところですが、
この場所では、
泥こねしたり、
伐った竹を運び入れたり、
既に物語の序章は
始まっています。
これからもこの場所では、
伝統的工法の可能性をかけて
できるだけおカネをかけないために
様々な挑戦が
繰り広げられる予定です。
いつも地鎮祭では
ここでいい家、いい物語を作ろうと
身が引き締まる思いとなりますが、
この家を皮切りに
今後同様に、
おカネを巡る挑戦が
続きそうなだけに、
今年初の今日の地鎮祭は、
とくに感じ入るものがありました。
ところで今日の地鎮祭の神主さんは、
地元二宮の川匂神社から。
相模の国の一ノ宮、
寒川神社に続く、
二ノ宮ということで、
ここ二宮の地名の由来となった
神社だそうです。
今後足を運んでみます。
手広た邸の居間の上に、
サンルームがあるのですが、
その部分の床を、
格子のようなスノコとしています。
熱の行き来や、
スリット状に漏れる光などをねらって
このようにしたのですが、
藤間さんから独立して
初仕事の大工の古口くん、
甲乙梁を格子の割付にしたがって
彫り込むという、
たいへん手間のかかる方法を
とりました。
この方法だとより正確に
水平に床を納めることができます。
手早い方法を考えることも
大事なことと思いますが、
よりよい方へと持っていくために
笑顔で敢えて苦労を選ぶ彼の姿勢は、
とても応援したくなります。
私だけではなく、
この現場は、
他の職人たちも含めて
彼を応援しようという
あたたかい気持ちが
溢れています。
今日はきらくなたたてものやの
公式の仕事始め。
初仕事は、
年末に完成していた
マツとテツでできた棚を
横浜こ邸に納めることでした。
年末この棚を納めるべき日、
横浜こ邸に着いたのが午後8時過ぎ、
この大きくて重い棚を
2階に上げるには、
技がいるのと、
集中力に自信がない時間だった
ということもあり、
日を改めて、
今日大工の藤間さんと
伺うことにしました。
そして小一時間かけて、
所定の場所に搬入完了。
鉄錆色が、
柿渋に塗られた材木たちと
相性がよく、
一方で色白なマツの板が
白い漆喰壁を背に、
早速空間になじんでいました。
年始早々、
幸先よいです。
今年の初詣は、
娘が今年、
高校受験ということもあり、
家族四人で
鎌倉の荏柄天神社に
行くことにしました。
行った日は1月3日。
鎌倉の市街地はお正月の三が日、
車の乗り入れができないこともあり、
家族四人自転車で
連れ立って向かいました。
家族みんな揃って自転車で走るのは、
せいぜい近所のラーメン屋までくらいで、
数km以上走るのは、
初めてではないでしょうか。
自転車を漕いで
汗をかく以上に、
心地よく、あたたかいものを感じた
初詣でした。
ところで
娘は人生初ともいえる
試練の時ですが、
決まった道が、
彼女にとって最善の道と思えば。
誰に似たんだか、
この太陽のような
底抜けの明るさをもってすれば、
どの道も照らしてくれそうです。
新たな年を迎え、
早いもので4日を
過ぎようとしています。
皆様、どんなお正月だったでしょうか。
私は久しぶりに、
今年娘が高校受験ということもあり、
帰省もせず、
ずーっと家で過ごしました。
年末年始は家の中を清める
よい機会ともいえるので、
このような正月も悪くありません。
年末ぎりぎりまで仕事した後は、
掃除しているか、
年賀状書いているか、
テレビでスポーツ観戦しているか、
ヨメが丸一日かけて作った
おせちを食べてるか、
そんな正月でした。
そんな中で
とくに長渕剛と駅伝の柏原くんは
よかったですね、
被災地に大きな力を与えたでしょうし、
私自身も感動しました。
さて、とにもかくにも
今年が始まりました。
縁のある方にお送りした年賀状には、
「希望の扉」と書かせていただきましたが、
今年はまさに
そのような年にしたいと
思っております。
それは被災地へのメッセージでもあるし、
自分自身にもあてはまる言葉です。
約十年にわたり、
伝統に学び、身近な素材を用いて
現代の心地よい暮らしの器作りを
試みてきたわけですが、
この手段が村とまちをつなげ、
山や職人に元気を与える
可能性を感じ始めていて、
こうした時代だからこそ、
この手段をさらに深め、
この手段をさらに応援することにより、
希望を見い出せればと思うのです。
そのために今年は、
地に足付けて
これまでの活動を続けつつも、
これまでとは少し違う取り組みにも、
挑戦したいと思っております。
それでは皆様、
引き続き今年も
よろしくお願いいたします。