秘密基地まで大きな板運ぶ
日野の集合住宅改修現場にて。
三人がかりで、
長さ約9尺、幅平均3尺、厚2.5寸の
大きな大きなスギの板を
集合住宅の3階まで運搬。
これは食卓ではなく、
キッチンの天板になります。
日野の集合住宅改修現場にて。
三人がかりで、
長さ約9尺、幅平均3尺、厚2.5寸の
大きな大きなスギの板を
集合住宅の3階まで運搬。
これは食卓ではなく、
キッチンの天板になります。
五月。初夏。
朝五時前には陽が昇るので、
清々しい風とあいまって
早起きがとても気持ちよい季節。
時間を得したような気分になりますが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さてこのたび、
僭越ながら私が監修した
懐かしい日本の家をつくる方法(エクスナレッジ)
という本を出版する運びとなりましたので、
お世話になっている皆様に
ご案内させていただきました。
木と土を使い、
手仕事でたてものをつくる
きらくなたてものやの世界満載の本です。
きらくなたてものやが取り組んでいること、
いわゆる伝統的な建築技術は、
建築の世界で「絶滅危惧種」となりつつありますが、
しかしその手段の中には、
私たちが心地よいと感じる
住まいづくりのヒントが詰まっていること、
またその過程を通じて
モノづくり本来が持つ楽しさを
再認識できること、
その楽しさを通じて、
山を、まちを、人を
元気にする可能性を
秘めていること、
だから絶滅させてしまっては、
実にモッタイナイ、ということを、
本をお読みになって
感じていただければ幸いです。
なお今回この本の出版にあたっては、
取材にご協力いただいた
建主さんや職人さんたちをはじめ、
出版社エクスナレッジの藤山さん、
編集のたむらけいこさん、
デザインの吉池康二さん、
カメラマンの田附勝さんの
ご尽力とチームワークで
できあがりました。
皆様、
本当にありがとうございました。
家づくりと同様に、
本をつくる過程も
ワクワクする楽しいものでした。
その中でも田附さんは、
この間、写真界の芥川賞といわれる
「木村伊兵衛写真賞」を受賞され、
たいへんお忙しい中での
撮影となりました。
そして数年にわたり
「東北」を撮り続けた
田附さんが撮った写真は、
人間味溢れる
あたたかいものばかりです。
彼の眼が捉えた世界も、
本の中でぜひお楽しみください。
夜をともす
竹籠の家
眺めつつ
壁に向き合う
友思い出す
・・・・・
数週間かけて
建主さんと
その仲間たちで
作り上げた竹小舞、
(ほぼ)完成を記念して、
恒例の夜景を撮影しました。
これに土を塗るのが
ますます惜しくなります。
今朝は朝5時起床。
朝8時飯能到着に向け、
一っ風呂浴びて支度。
この季節この時間は
既に明るいし、
風の気持ちのいいこと!
また朝風呂に入ったおかげで、
一日身体が快調だったように思います。
そのかわり、
晩ごはん食べた後は
機能不全に陥りましたが(笑)
この季節は
比較的早起きなほうですが、
とても気持ちよく、
また調子がよかったので、
さらに早起き+朝風呂を
続けてみようと思います。
さて朝早くから飯能へ行った理由は、
食卓の天板を二つ分見繕いに。
材木屋と大工と、
ああでもないこうでもないと
議論すること約三時間。
辿り着いた結果は、
空間との相性を考慮して
二つともスギの一枚板。
そこには広葉樹も含め、
色々な種類の板があるのですが、
材木屋が、
「スギが一番安くて、一番高級な材」
とたびたび口にしていたのが、
分かるような気がしました。
育つ環境や手の入り方で
実に様々な木目や色が
表れるからです。
そしていい板の表情は、
主張しすぎず、
だけど木目が本当に美しい!
またスギは、
使い勝手を考えると、
比較的大きな板を取りやすいし、
狂いにくいという
物理的な理由もあります。
さあ、大工の手で
食卓に生まれ変わるのは、
数週間後。
仕上がりが
楽しみです。