2012年8月13日
住宅の省エネ性能を強化する
改正省エネ法が数年後に
施行されることを受けて、
最近伝統工法の環境性能を
調査する取り組みが
始まっているのですが、
今日は鎌倉か邸を訪れて、
調査のお願いを
してまいりました。
この家は
断熱材もなく、
エアコンもありませんが、
一番暑いお昼過ぎに
家の中の表面温度を測ってみると、
あまり温度ムラがないことが
改めて分かりました。
やはり外気から
柔らかく家を包む
土壁と瓦の
おかげでしょうか。
しかも東西南北それぞれに
開口部があるため、
各方角から入る風のおかげで、
暑さを楽しめるといえる
室内環境でした。
しかしこの家は、
それだけではないような気がします。
というのも、
この家の周りは
緑と地面に囲まれ、
しかも敷地の一片に、
小川が流れているのです。
こうした家々を囲む環境も、
住み心地に影響しているのだとすれば、
そういった点も、
改正省エネ法の施策の中に
盛り込んではいかがかと
思っております。
例えば、
小川を作ることは
難しいとしても(笑)、
家を建てるときは、
必ず木を3本植えよう、
とかですね。
大規模建築物には、
たいがい緑化が
義務付けられていますが、
一戸建て住宅も、
たとえささやかでいいから、
緑化の条件を
定めてはいかがでしょうか。
温熱環境性能だけではなく、
風景も改善すると思います。