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2012年12月21日

空が見えるのは

カテゴリー: 横浜港南あ邸

横浜あ邸にて。

建前から五日後。

今はまだ、
空が見えていますが、

もうじき野地板が
貼られる予定。

年内には、
空が見えなくなる
予定です。

黒の木箱と青空の歌

カテゴリー: 二宮し邸

いにしえの

技が拡がる

夢乗せて

黒の木箱は

青空を向く

(撮影:畑拓)

以前も触れましたが、

この家のおかげで、

たとえかけるおカネが少なくても、
情熱と愛情があれば、

職人の手間を要する
伝統的な建築工法を用いて

豊かであたたかな
家族の器を作ることができるのだ、

ということに
改めて気づかされました。

今後若い世代に向けて、
伝統に学び、
風土に根ざした家づくりを
提案していくうえで、

自分にとって
たいへん大切な
経験となりました。

カヤの木はミタ

カテゴリー: 二宮し邸

笑い声、

泣き声、

怒る声、

全て

生涯私は

静かにききいる

(撮影:畑拓)

二宮し邸の
家の芯にあるカヤの木。

この木がここにいる間、
この家で起こる
全てのできごとを
静かに聞き、
見守っていくことでしょう。

2012年12月20日

土壁の波

カテゴリー: 二宮し邸

土壁の

波を眺めて

思い出す

仲間集った

初夏の休日

(撮影:畑拓)

荒壁土仕上げの場合、
竹小舞の縦簾が
透けるように
見えることがあります。

この模様を眺めていると、
まだ土が塗られぬ、
竹小舞の状態の頃、

そして仲間が集まって
賑やかに竹を編んだ日々のことを
思い出します。

2012年12月18日

光の鍵盤

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

冬休み

畳腰掛け

足鳴らす

椹に伸びる

光の鍵盤

(撮影:畑拓)

吹き抜けに設ける
キャットウォークは、

よりたくさんの光が
階下に降りるよう、

格子状に作ることが
多いのですが、

下の床には格子の影で
鍵盤上の光が映ります。

とくに冬場は、
陽が家の奥深くまで
射し込むので、

長い長い鍵盤になります。

猫歩きの情景

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

吹き抜けに

誰が名付けた猫歩き

木枯らし吹く頃

猫寝床かな

(撮影:畑拓)

窓のある吹き抜けには、
窓の開け閉めが
容易にできるように、
極力キャットウォークを
設けます。

南面を向いているので、
日当たりがいいこと、
このうえなし。

ですので猫がいる家は、
猫歩き、どころか、
冬場そこが寝床になっていそうです。

厨房脇の横格子

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

客人と家族に開く厨房の

意識をしきる横格子かな

(撮影:畑拓)

茅ヶ崎は邸の厨房は、
ほぼ家の中心の
開放的な位置にあります。

家族の気配が分かる反面、

常に厨房の`身だしなみ’を
整えておかなければならない、
という思いに
かられがちになるのですが、

その重圧を
少しでも和らげるため、
仕切りの位置に
横格子を入れてみました。

手ぬぐいや、
オタマなどの厨房器具を
掛けてもかわいらしいかな、
という思惑もあります。

このままでいいかも?

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

壁に塗った土が
ほぼ乾いてきました。

例年の十二月より
寒い日が続きましたが、

凍ることもなく、
順調に乾いています。

荒壁土の色ですが、
この色、好きだなあ。

貫板が見えていますが、
「このままでもいいかも」という
建主さんの言葉に、
同感です。

灯りに照らされると、
とくに美しく見えます。

とはいえ近々、
この壁は中塗りをかける予定。

湯田さんが塗ることだし、
それはそれで、
また美しい姿に
期待します。

2012年12月16日

小春日和に祝上棟

カテゴリー: 横浜港南あ邸

今年の師走は
例年よりも寒いと感じる日が続きましたが、

今日は少し身体を動かしたら
汗ばむほどあたたかい日。

小春日和とは、
まさに今日のことでしょうか。

そんなお天気の中、
横浜あ邸は上棟しました。

私は所用で
おやつの時間の直前に
現場に到着しました。

現場へは自転車で向かったのですが、

鎌倉街道を走っていると、
丘の上からカケヤの合唱が聞こえてきて、

あれもう小屋梁か軒桁まで
いっているのかな、
と逸る気持ちでペダルを漕ぎ、

到着したら、
もう母屋まで到達、

あと少しで棟木、
というところでした。

間に合ってよかったー。

その棟木は、
私たちの恒例、
建主さんと棟梁の藤間さんに
叩いてもらいました。

本来だったらここで
お茶の時間だったのですが、

日が暮れるのが早い季節なので、
そのまま続行して垂木を組み、

ちょうど日が暮れる頃、
垂木も終了しました。

そしてその後は、
お楽しみのモチ撒き!

近所の方々や
建主さんのお子さんのお友だちや
そのご家族などが大勢集まって、
大盛り上がりでした。

とくに子どもたちは、
両手いっぱいにお菓子などを抱えて
大喜び。

やはり上棟は、
まちのお祭りなのです。

またモチを撒くことによって、
上棟する様子を多くの方々に
見守っていただけるということも
うれしいですね。

それが終わり、
子どもたちの興奮冷めやらぬ頃、
上棟した建物の中に紅白幕を巻いて、
職人たちと上棟祝い。

建主さんにご用意していただいた
食事とお酒を前に、

これまでの大工の労をねぎらい、
また私たちの絆を確かめ合いました。

12月の寒い季節なので、
ご用意していただいた食事は、
お弁当に加えて、鍋!

やはりこの季節、
空の下での鍋は格別です。

また今回は、
建主さんが日本酒の大好きな方で、

ご用意していただいたお酒が
とってもおいしかった!です。

日本酒党の私には、
実にたまらない上棟祝いでした。

なお、
今回この場を準備してくださったのは、
建主さんご家族とともに、
建主さんのお子さんの友だち家族の方々。

奥さんが来月出産予定で
たいへんな時期ということもあり、
お手伝いしてくださったそうです。

上棟祝いの場は、
この頃はたいへん珍しくなり、
またその準備も
正直たいへんだと思いますが、

こうして地域の仲間と
助け合って準備してくださる様子を
たいへんありがたく、
うれしく思いました。

これも一つの「絆」ですね。

絆に溢れた上棟祝いでした。

上棟直後の
1階から見上げた様子。

上棟後の
空を見上げた様子。
垂木が半分進んでいます。

上棟後の夜景。

約五ヵ月間、
今日のために刻んだ
大工二人。

顔に充実感が
みなぎってますね。

上棟後はモチ撒き。

子どもたちは
最前列で待ち構え、
大喜び!

上棟祝いの宴の鍋。
身も心もあたたまります!

2012年12月14日

楽しい悩み

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

1階の主要な部屋の壁は、
中塗り仕上げの予定。

とういことで、
色をどうするかを
決める必要があります。

建主さんと、
色見本から3つに絞って
現場の色々なところに
色見本を置いて検討したのですが、

どれもいいな(笑)

気分や季節によって
変えたいくらいです。

しかしこれは、
最高に楽しい悩みです。

さあ、結論やいかに?