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2012年9月22日

第2回鎌倉エネルギーカフェ開催

カテゴリー: 今日のできごと

9/22にカジュアートスペースにて
第2回鎌倉エネルギーカフェ開催。

今回のテーマは、
「家の省エネ性能を考える」。

僭越ながら私が
家の省エネ性能を考えるための
話題提供させていただき、

それに基づいて、
3グループに分かれて
みんなで「家の省エネ」とは何なのか
ということを話し合いました。

今回も話が白熱して
とても楽しかった!

参加された皆さんのおかげで、
楽しく学び、
楽しく前に進むことができて
とてもうれしく思います。

またこうした場を
続けることにより広がる
仲間の輪に、
たいへん可能性を感じます。

道のりは長いかもしれませんが、
草の根から世界を変えていくには、
とにかく地道に続けていくのみ、
ですね!

グループで議論している様子、その1。
6,7人の人数だと、話がはずみます。

グループで議論している様子、その2。
家の話なのに(笑)、
真ん中においしそうな
食べものの写真があるのが印象的です。

1班の発表。
「幸せとは何か」という問いから、
家のことに留まらない
様々なアイディアを
提案していていただきました。

2班の発表。
伝統的な住まいの中に
多くの知恵が詰まっていることを
気づかせてくれる内容でした。

3班の発表。
かわいらしい「絵」が印象的です。

楽しそうな暮らしを
想起させてくれる提案が
たくさん詰まっていました。

休憩中に、
みんなに持ち寄っていただいた
お菓子などをいただきました。

これも隠れた楽しみの一つです。

地球暦を知る

カテゴリー: 今日のできごと

数日前に出席した
地元の寄り合いがきっかけで、
昨晩は鎌倉のカフェmoWaで開催された
地球暦のお話を聞きに行きました。

暦と宇宙に関わる話が
とても面白くて、
4時間があっという間でした。

そして
今日初めて拝見した地球暦は、
暦を円形に描いた
宇宙と時間の地図で、

天文学をはじめ、

数学、工学、農業、

昔ながらの生活文化、

そして哲学を表現した

美しい芸術作品だと
思いました。

私の尊敬する哲学者、
内山節氏によると、

本来日本人が持つ
気候風土に培われてきた
歴史観、あるいは時間の概念は、

現代社会が前提としているような
時間とともに成長し続ける
「直線」ではなく、

巡りゆく「円」または、
「螺旋」のようなものだ、

と述べていた記憶がありますが、

地球暦は、
まさにその時間の概念を
美しく表現しています。

一方で私は、
いわゆる伝統的な技術を活かした
住まいづくりを手がけていますが、

その技術に
踏み込めば踏み込むほど、
暦と建築が
深く関わりがあることを
感じます。

今でもその名残として、
建築の節目の日は、
暦をたいへん気にして
選ぶ傾向にありますが、

それだけではなく、

木や竹を伐る時期、

泥をこねる時期、

土や漆喰を塗る時期―

これらを
地球暦という基盤の中で
表現してみたいと思います。

なお、鎌倉で地球暦の話は、
今日明日も行われるようです。

幸い、今日開催の
鎌倉エネルギーカフェと
時間が30分ずれてます。

ご興味を持った方はぜひ!

白太の扉

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸にて。

写真右側に、
便所の扉が見えます。

この扉の鏡板は、
スギの板。

スギというと、
赤白の対比が美しい
という印象の強い木ですが、

この扉は、白太だけで
まとめています。

建具屋の新井さんとの対話により、
この家は壁にサワラを使ったり、
室内が白い印象の強い家なので、

建具も白くいこうと
いうことになりました。

スギは日本中どこでも採れますが、
色々な使い方ができるから、
本当に面白い木です。

イマをみおろす

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸にて。

先日、カヤから障子に至るまでの
流れを見上げた写真
紹介させていただきましたが、

逆に障子から見下ろすと、
↓こんな感じです。

サワラの身も心も
柔らかな床板が、
印象的な居間です。

動きを生むマツの式台

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸にて。

家族の中心に立つカヤが
家全体の印象を柔らかくしていますが、

耳付きのマツの板が、
その足元を固めています。

無機質で「静」なるコンクリート土間、
あるいはサワラやマツ自身の
静かな色合いに対し、

自然の造形が覆い被さることによって、
空間に静かな「動き」が生まれます。

2012年9月20日

さらりと土間厨房

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸にて。

玄関の戸を潜ると、
そこは7畳分の土間。

その一角は厨房です。

つまり、
玄関兼厨房。

土間に入ると
奥にかまどがあった
昔の民家のようです。

厨房の台は、
クリでできた箱、

その背面には、
ヒノキとサワラでできた箱、

全体的にさらりとした表情の
厨房となっています。

家族の芯に立つカヤ

カテゴリー: 今日のできごと

二宮し邸にて。

板の間の居間と、
土間の厨房の境の
中心に立つカヤの木。

家建主さんのご実家から
譲り受けた木のようです。

家族の中心に
位置するだけではなく、

玄関の戸をくぐって
すぐ目に飛び込んでくる
位置でもありますので、

この丸みを帯びた
白いカヤの木が、

この家全体を
柔らかな表情に
してくれています。

カヤから白い花が咲く

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸の
居間吹抜の東面。

上に向かって

カヤの丸太、

はしご、

白い漆喰壁、

障子、

という流れが、

気に入っています。

カヤの木が白い花を
咲かせたようにも見えます。

なお、
火打梁に架かっているはしごは、
吹抜西面にある窓を
開け閉めするためのもの。

あまり使わないとすれば、
何かを吊るすものとして
使っていただければと
思っています。

2012年9月19日

漆喰の仕上がりに注目

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸が完成して、
早十日以上が経ちました。

しばらくこの場を離れていたので、
遅くなりましたが、

折を見て家の中の様子を
報告していければと思います。

早速、居間の吹抜けを
見上げた写真を一枚。

漆喰の腰壁に、
二方にぐるりと
障子が回っています。

とくに漆喰の仕上がりに注目!

漆喰仕上げの部分は全て、
建主さんが
手を施しました。

夏の間、
週末ごとに現場に通いつめては、
下地からていねいにていねいに
仕事されていました。

その結果、
プロの左官屋さんもビックリ!
の仕上がり具合です。