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2012年8月7日

クリの厨房取付

カテゴリー: 二宮し邸

今日は久しぶりに、
大工が現場へ。

細々とした作業や、
養生剥がしとともに、
クリの厨房が
所定の場所に取り付きました。

もはや
きらくなたてものやの定番ともいえる
クリの厨房。

木目の表情も
さることながら、

大樹の会という
家具屋さんが作るので、
箱の割付や建具の仕様等の
自由度が高いのが
魅力的です。

また、
国産の無垢材を使っている
ということだけではなく、
接着剤や塗料等にも
安全性を追求する姿勢が
とてもありがたいです。

さて、
今回納めたクリの厨房ですが、
細々と区切らず、
また面材もツルンとしているので、
大らかな表情の
厨房となりました。

2012年8月6日

刻み五合目

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸の刻みを始めて
およそ1ヵ月。

来月15日上棟に向けて、
ちょうど五合目といったところで、
順調に進んているようです。

今日は下小屋で
細々とした打ち合わせを
行いました。

8/25、9/8と
カキシブ隊を結成する予定ですので、
皆さまよろしくお願いします!

2012年8月5日

WeAreOne!へカキシブ隊結成

カテゴリー: 今日のできごと

現在北上ふるさとプロジェクトの一員として、
石巻市北上町に建設する予定の
WeAreOneハウス作りの
お手伝いをさせていただいております。

WeAreOneハウスとは、
日常の暮らしを下支えするお店と併せ、
子どもたちや大人が集い、
交流することのできる施設です。

そして昨日は、
飯能にある大工の下小屋で
WeAreOneハウスのカキシブ隊でした。

今回は震災復興に向けた
完全ボランティアによる
カキシブ隊でしたが、

こうした機会に、
建主さんOBのご家族、
現建主さん、
鎌倉で知り合った仲間、
木の建築学校の受講生、
元同僚と、

子どもを含めて
20名の方が参加してくださり、
大感激です。

すばらしい仲間に支えられて
今の仕事があることを
改めて感じた一日でした。

そしてこうした共同作業は、
とことん楽しむのが
きらくなたてものや流。

お昼の時間は
川で涼を取り、

夏らしく
スイカをいただき、

夏を満喫しました。

大人についてきた子どもたちは、
最初見知らぬ者同士でしたが、
夕方にはすっかり仲間に。

共同作業は、
こうして大人も子どもも、
おカネなどには代え難い、
人の輪が広がっていくことがうれしいし、
楽しいです。

またカキシブ隊における
子どもたちの役割は、

興味を覚えて
キチンとお手伝いしてくれる
ということもありますが、

作業に飽きて
子どもたち同士で遊ぶ歓声が、
その場を楽しげな雰囲気に
してくれることも大きいです。

また何よりも、
この日行ったこと、
感じたことが、

きっと将来の何かに
つながってくれることに
期待したいと思います。

2012年8月3日

黒壁の家ご開帳

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸にて。

昨日足場が払われて、
黒い板壁がスッキリと
露わになりました。

ということは、
この現場も完成が
見えてきました。

うーん、寂しいなあ。

2012年8月1日

真夏の燻し瓦

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸にて。

足場を払う前に、
潮風流れる
屋根に昇りました。

藤岡の五十嵐さんが
達磨窯で焼いた燻し瓦を
しばし堪能。

この瓦は、
一枚一枚とても個性的なのですが、

集まって面になると、
何ともいえない幽玄な表情になるのが、
とても気に入っています。

また季節や時間ごとに
空の色や、
陽の当たる角度が
変わることによって、
表情も変化します。

今日は紛れもなく、
真夏の夕暮れの顔でした。

ご開帳前夜

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸は、
明日足場が払われることになっています。

明日建物全体の様子が
分かるようになる楽しみを胸に、

今日足場に昇って
屋根や外壁などの状況を
最終確認。

足場を徘徊している間、
この場所は潮風が心地いいことを
改めて感じました。

2012年7月27日

「吾唯足知」の着地点

カテゴリー: 家づくりの理念

大学時代、
私に向けた何の寄せ書きだったかは
ちょっと思い出せないのですが、

私の親しかった友人が、
「吾唯足知」と、
「口」の四方に文字を重ねた
竜安寺のつくばいそのままを
書いてくれたことは
よく覚えています。

その時は、
おもしろいな、程度に
この文字を眺めていたのですが、

今になって
この文字こそが
現代社会における幸福論において、
鍵となる言葉だと
強く思っています。

経済のこと、

食のこと、

エネルギーのこと、

そして住まいに関しても
それが当てはまると
考えています。

例えば現在、
住宅の省エネ性能の確保が
将来義務化されることに先立ち、
伝統工法の温熱環境に関する研究が
本格的に始まったところなのですが、

温熱環境を改善するために、
例えば土壁に「断熱材」を添えれば、
割と簡便に解決するのだと思います。

しかし断熱材のことを
色々調べてみると、

その大半は原料を海外に頼り、

またそれを作るのに、
莫大な生産エネルギーを
要するようです。

だとすれば、
まだまだ施策を決める前の研究段階、

今私が取り組んでいるように、
いわゆる「断熱材」に頼らないことを
めざしてみたいのです。

つまり、木や土、藁や竹、紙や石など
身近にいただくことのできる素材を使った住宅の、
「足るを知る」温熱環境の着地点は
一体どこなのか、ということを探りたい。

暑くないわけではないけど、
十分暮らせる家、
寒くないわけではないけど、
十分暮らせる家。

それに行き着くことが
真の「省エネ」、
真の快適な家なのではないかと
考えています。

「足るを知れ」というと、
何か禁欲的な響きを
感じる向きもあろうかと思いますが、

むしろ遠い将来まで見据えた
「おいしい」「楽しい」「心地よい」

そして「健康」をもたらす
哲学と捉えて、

今後強く意識し、
提案していきたいと
思います。

2012年7月25日

抗うきっかけ

カテゴリー: 今日のできごと

美健ガイド社から、
マンガが2冊送られてきました。

今回もまた
興味深いお話のようです。

美健ガイド社とは、
健康な身体、健康な暮らしを提案する
小冊子のマンガを発行する出版社なのですが、

藤沢の日本一うまいほうとう屋、
へっころ谷でごはんを待っている間、
手にしたマンガがきっかけで
知りました。

これまで十数冊マンガを
取り寄せましたが、
どのマンガも、
私たちの暮らし方を
考えさせてくれます。

とくにそのうちの1冊、
「37℃のふしぎ」というマンガは、
住宅のありようを
示唆する内容です。

住宅の世界では、
省エネの大号令のもと、
数年後には莫大な生産エネルギーを要する
断熱材の使用が
ほぼ義務となる方針ですが、

私はこのマンガを読んで、
その方針に最後まで抗おうと
心に決めました。

もちろん省エネは大事、

だけど長年にわたり、
この気候風土に生きてきた
人間の身体と知恵、という視点も
大事にしたいと思います。

2012年7月24日

褐色を誇りに思う

カテゴリー: 今日のできごと

先ほど報告したとおり、
今日は地鎮祭。

撮影した集合写真を眺めていると、
普段外で仕事をしている人たちを差し置いて、
誰よりも肌の色の黒いことが発覚。

最近紫外線が有害とか、
男の日傘が売れているとか、
よく分からん話を耳にしますが、

子どもの頃じゃ、
夏を過ぎて腕を並べて、
どちらが黒いか、なんて
競ったもんです(笑)。

というわけで、
うれしい!ということにしておきましょう。

だけど紫外線が有害だなんて言ったら、
僕らラガーマンや、農家の人たちは、
どうすればいいんでしょう?

あるいは子どもたちは、
あまり外で遊ばないほうが
いいということでしょうか。

紫外線を避けて回っていたら、

ただでさえ温度変化に対する適応力が
衰えている傾向を感じているのに、

ますます人間の環境適応能力が
低下するような気がしてならないのですが、
実際はどうなのでしょうか。

夏が始まり、物語も始まる

カテゴリー: 町田か邸

二、三日前は、
もう秋?と思わせるほど
肌寒い日でしたが、
今日はしっかりと
夏らしい日。

こうしてお天気に恵まれ、
今日は町田で地鎮祭でした。

地鎮祭なので
午前中はずっと
空の下にいたのですが、

気温は高かったものの、
雲が熱い陽射しから守ってくれたので、
相当助かりました。

お天気の神様に感謝!です。

もう一つ、
建物の配置が
元々あった柿の木に当たってしまい、
伐らざるをえないので、
お別れの儀式も同時に行いました。

若い青い実が
鈴なりになっているということもあり、
たいへん名残惜しいのですが、

例え今の場所で残したとしても、
建物の日当たりに影響するし、
柿の木自体にも
あまり日が射さなくなって
しまいますからね、

新たな場所での芽吹きに
期待したいと思います。

ということで
周辺に里山の名残が
色濃く残るこの場所で
新たな物語が始まること、
楽しみです!