皆さん、
たいへんご無沙汰してしまいました。
家づくりは物語づくり、
ほぼ毎日この場で物語を
綴っておりましたが、
7月に入ってからは、
遠い場所に出向く機会を
毎週のようにいただいていたこともあり、
物語が滞っております。
気を取り直して、
この間のできごとの報告も含めて、
再開したいと思います。
さて、ここのところ私は、
暮らしの器作りともに、
暮らしの中で使うエネルギーについて
関心を抱き始めています。
その中で私が一貫して抱く思いは、
未来に美しい風景を残したい、ということ。
「美しい」ということについて
みんなが納得できるように
数字などで説明することは難しいし、
できないことかもしれないけど、
美しさを求める気持ちは、
大切にしていきたいと思います。
なぜエネルギーに関してそんなこと?
とお思いかもしれませんが、
今の世の中って
色々なことが
目先のことや
自分のことに精いっぱいで、
あるいは効率が
最優先されて、
「風景の美しさ」ということが
何だかないがしろにされているような
気がするんですよね。
エネルギーの問題を語るうえでも、
例えば風車、例えば太陽光発電は、
まちなかの風景の一片として、
存在するわけです。
また自然エネルギーを利用するうえで
心に留めておきたいのは、
例えば水力発電の大半は、
美しい自然の風景を切り裂いて
作られているということ。
環境負荷が小さいと言われる
自然エネルギーの分野でも
思いのほか、
風景に作用していると思うのです。
人間の所為によって
美しい風景を作っていきたい、
残していきたい。
いやそれで風景を傷めてしまわざるを
えないとするならば、
それを最小限に留めたい。
そう願った時に、
エネルギーの「故郷」はやはり、
風景に責任を持てる小さい単位で
身近な場所にあったほうが
いいのではないかと思うし、
またそれにより、
エネルギーに対して
「いただきます」という気持ちが
より強くなるのだと思います。
そんな問題意識を胸に、
暮らしのエネルギーに関して
近々身近な場所で
勉強会を企画していきたい
と考えていますので、
皆さん、よろしくお願いいたします。