ブログ
2012年6月28日

引っ越し前日

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

茅ヶ崎は邸にて。

明日引越しに向け、
ゲンバから家とするために、

所員たちは最近
掃除や蜜蝋ワックスがけなどのため、
ここに通い詰めています。

しかしそんな日々も、
今日で一段落。

外構工事が
少し残っていますが、

やはりうれしさよりも、
寂しさのほうが
先に立ちます。

天窓改修中

カテゴリー: 改修の仕事

日野の集合住宅改修の現場にて。

この家には、
北面に屋根の勾配なりの
幅約4.5mもある
大きな大きな天窓があります。

たいへん明るくて
雰囲気がいい感じなのですが、

しかしこれがあるために、
夏は暑く、冬は寒い。

確かに初夏のこの時期でも、
温室のような感じです。

その状況を改善したい!
だけどいい雰囲気は残したい!

ということで、
その間をとって、
半分閉じて、
半分開けられるしくみを
作ることにしました。

閉じる部分は、
断熱材を挟み込みつつ、
断熱性が高く、
柔らかな表情のサワラの板を貼り、

開ける部分は、
サワラの板貼りに呼応して、
同じくサワラで作った建具が
取り付けられる予定。

半分閉じることになりますが、
今日現場を見る限り、
雰囲気のよさを
適度に残すことができそうです。

秘密基地の秘密の小道具

カテゴリー: 改修の仕事

日野の集合住宅改修現場にて。

秘密基地のようなこの家に、
建具屋新井さんが、
ケヤキで作った
秘密の小道具を持参。

さあ何に使うか、
来週報告したいと思います。

宙に浮く畳、畳に沈む窓

カテゴリー: 改修の仕事

日野の集合住宅改修現場にて。

‘秘密基地’の畳の間は、
緑の映える窓が
沈んでみえます。

これは秘密基地の
秘密基地たるゆえんの一つ。

シアタールームとしての畳の間が、
居間の一角で
宙に浮いているからです。

‘シアタールーム’ですが、
ここに座っているだけで、
何だか気持ちがいいです。

格子の木配り

カテゴリー: 改修の仕事

先日この場で紹介した
‘秘密基地’の冷蔵庫脇の格子ですが、

これはスギを使って作っています。

しかしスギというのは、
日本全国どこでも採れるものですが、
たいへん奥深い素材で、

実に様々な表情を
持ち合わせています。

赤身の部分は、
文字通り赤いものもあれば、
黒いものもある。

また同じ木でも、
面が違えば、
当然目の出方も違う。

それだけに、
一言で「スギ」で格子を作るといっても、
木配りによって
全然表情は異なってきます。

さて、
ここに納まっている格子。

写真を眺めていると
何か法則性を
見つけることができると思います。

そう、
横方向の材が赤身のみ、
縦方向の材が白太のみ。

細かい目の格子で
一本の木の中に
赤白が同時に入った
いわゆる「源平材」を使うと
とても‘賑やか’な印象になるため、

赤身と白太を、
縦横で使い分け、

そうすることによって、
軽やかで端正な表情を
めざしています。

これは建具屋新井さんのアイディア。

木の建築の設計は、
設計者の考えだけでは
可能性が限られてしまいますが、

職人との対話、
あるいは提案を頂くことによって、
よりいいもの、
楽しいものができます。

この建具は、
そんな例の一つです。

2012年6月27日

ようやく看板完成

カテゴリー: 鎌倉た邸

おかゆカフェ「柚」の看板が
ようやく完成し、
今日現地に設置しました。

クリの板を預かってから、
およそ半年。

看板はお店の顔、
責任重大、ということもあって
なかなかこれといった
デザインに行き着かず、
お時間をいただくことに
なってしまいました。

行き着いた先は、
「柚」店内に展示してあった
井上遥安さん作の書。

写真を埋め込んだ書が
「柚」の質感を
とてもよく表現していると思い、

これを基に、
看板デザインを
作成させていただきました。

しかしデザインが決まった後は、
早かった。

レーザー加工をしてもらうため、
先週末小田原の戸谷木工所さんに
板とデータを持ち込んだら、

早々と月曜日には、
完成していました。

納品後の夜、
家で荏油を塗装。

塗っていたら、
中二のムスコが「塗りたい!」というので、
塗ってもらうことに。

期末試験中だけど、
ま、いいか。

これも大きな勉強です。

2012年6月26日

通り土間に光る階段

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

茅ヶ崎は邸にて。

お引っ越し前に、
ほぼ完成した家の夜景を撮影(その3)。

この家は玄関を入ると
家を貫通する通り土間風に
なっているのですが、

そこから蹴込部分にガラスを仕込んだ
階段が目に入ります。

階段向こうの灯りが透けて、
光る階段のように見えます。

階段下の舞台のような床には、
建主さんお気に入りのものを
飾ってもらおうと思います。

木組みが灯りに照らされる

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

茅ヶ崎は邸にて。

お引っ越し前に、
ほぼ完成した家の夜景を撮影(その2)。

居間から吹抜けを見上げると、
階段上にある
上に向けた照明器具のおかげで、
越屋根を交えた小屋組みが
よく見えます。

光る床

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

茅ヶ崎は邸にて。

お引っ越し前に、
ほぼ完成した家の夜景を撮影(その1)。

南に面した吹抜には、
窓の開け閉めや手入れができるように、
キャットウォークがあるのですが、

しかし風と光を
できるだけ遮らないように、
格子床となっています。

それが夜になると、
ご覧の通り、光る床に。

昼と夜と、
違う味わいのある格子床です。

2012年6月25日

フォレストボードと筋交い

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸にて。

外壁のスギ板貼りは、
あと一日あれば終わるのでないか
というところまで来ました。

南面の戸袋2面が
まだ残っていますが、
ご覧の通り、
フォレストボードが
露わになっています。

フォレストボードとは、
本来製材時に廃棄物となる
スギの樹皮を利用した
断熱材なのですが、

こうして壁に断熱材を使うのは、
きらくなたてものやとしては
はじめてのことです。

というのもこの家は、
コストを下げる目的もあって、
壁は荒壁土一発仕上げ。

これはこれで、
野趣溢れる
なかなかいい雰囲気なのですが、

外気から家の中を柔らかく包む
土壁の厚みが約4cmと
いつもに比べて十分に確保できないので、

それを補うために、
フォレストボードを
入れることにしました。

筋交いも少し見えていますが、
これも土壁が薄いため、
土壁だけでは耐力壁を
確保できないので、
今回は筋交いで補っています。