光の段のうた
(撮影:畑拓)
肘畳
光の段を
眺めつつ
軽やかに空
昇る夢見る
木建具の建付調整のため、
古民家を改修して住まわれている
鎌倉や邸へ。
この家の
大きな南面の開口部には、
横格子付きの
両脇に引き込まれる網戸が
付いています。
夏の夜も、
安心して風を通せるように、
また防犯も兼ねて
横格子を付けたのですが、
実はこれ、
予算を減らすため、
雨戸を中止する代わりに
提案したアイディア。
網戸を閉めると、
せっかくの庭の景色が
損なわれるかな…、
という懸念もあったのですが、
できるだけ格子を
細くしたので、
格子の隙間から
見える庭の景色が、
思いのほかいい感じで
よかったです。
しかも夏場は、
陽射しを和らげる
簾代わりにも
なってくれそうです。
今後この割付は、
きらくなたてものやの
定番になりそう…。
いずれにしてもこれは、
予算を減らすという
作業から出たアイディア。
予算を減らす、と聞くと、
げんなりする作業と思いがちですが、
こうして
「知恵や工夫が生まれる母」にも
なりえるのです。
低予算を誇りに!
もちろん限度はあ
りますけどね(笑)