過去と未来が重なり合う家
鎌倉や邸の2階は、
畳表と壁の不具合については
今回の改修で直しましたが、
それ以外は
八十数年前の建築当初の状態が
ほぼそのまま残っています。
それは建主さんの希望だったし、
もちろん私も、
それに賛同しました。
丁寧に造作された
八十数年前のデザインが、
八十数年後の未来へと
通じています。
なぜだろう、
作り手の心意気が
伝わってくるからでしょうか。
長きにわたって
建物が愛されるとは、
そういうことなのだと
思います。
そして今回、
八十数年前の心を
活かしつつ、
1階はだいぶ、
変身を遂げました。
この家は、
八十数年前と現在の
作り手の心が重なり合う、
賑やかで楽しい家です。
だからそれに呼応して、
竣工祝いも賑やかで
楽しかったのだと思います。