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2012年4月25日

「秘密基地」は風通る

カテゴリー: 改修の仕事

集合住宅改修の現場にて。

約70㎡ほどある
コンクリートの箱の中を、
用途別に、タテにヨコに
部屋を仕切る計画ですが、

しかしその仕切りは、
格子だったり、
無双窓だったり、

箱の中全体に風が通る
仕掛けとなっています。

今日は寝る間の仕切りの格子が
できていました。

「秘密基地」の床を貼る

カテゴリー: 改修の仕事

集合住宅改修の現場にて。

秘密基地風の仕掛けの床に
クリの板が貼られました。

重厚なものが
置かれる場所なので、
床はクリの板です。

2012年4月24日

+10℃

カテゴリー: 今日のできごと

昨日は、
上着を着ないではいられないほど、
冷たい雨の日でしたが、

今日は打って変わって、
少し動くだけで汗ばむほど、
あたたかい日でしたね。

ラジオから「夏日」という表現が聞こえて、
少しびっくりしました。

事務所の東側では、
早速簾を垂らし、

昼過ぎは、
あたたかさに誘われて、
近所に届け物がてら、
ジェットの散歩。

猫の額の庭の草木は、
日替わりで雨と太陽の恵みを浴びて、
元気を増していました。

2012年4月23日

四尺五寸

カテゴリー: 小田原お邸

小田原お邸の軒の出は、
四尺五寸。

銅板屋根ということもあり、
勾配がのろいので、
敷地の許す限り、
目いっぱい軒を
出すことにしました。

すると今日みたいな
雨がザーザー降る日でも、

よほど強い風を伴わなければ、
外壁に雨がかかる心配がありません。

もちろん外壁に使う材料は、
雨に濡れても大丈夫ですが、

長年のことを考えると、
雨がかからないに越したことは
ありませんからね。

雨、風の多い日本では、
できるだけ軒の出を取ることは、
大切なことだと思います。

2012年4月22日

いただきますと、対話の建築

カテゴリー: 家づくりの理念

私は今、
いわゆる伝統工法による
木造建築の設計を
生業とさせていただいております。

しかし「伝統工法」という言葉は、
取り組んでいることを表現するのに
分かりやすいとは思うのですが、

伝統を再現することが目的ではないし、

この現代、未来の家族の器作りとして
仕事しているわけですので、
常日頃、もっといい表現は
ないものかと思っています。

そこで漠然とですが、
今思い至っている表現は、
少し長いですけれども、

「いただきますと、対話の建築」。

先人の知恵をいただき、

現代の感性をいただき、

素材の生命をいただき、

建主と対話し、

職人と対話し、

土地と対話し、

建築を契機に
みんながつながり、
楽しみながら
作り上げる建築。

今心がけている
家づくりの心を書き並べたら、

「いただきます」と「対話」が
言葉として名を連ねたので、
そのような表現に至りました。

実際建築は、
料理と似ているな、
と思うことがあります。

しかしやはり、
四字熟語がいいのかな(笑)

いずれにしても、

伝統に学ぶべきことは
大いにあり、
伝統の技術は、
心地よい暮らしづくりのための
手段の一つ。

しかし「伝統」から離れた表現を
私なりにもう少し模索して、
答えを導いていきたいと思います。

2012年4月21日

町田で泥コネ隊

カテゴリー: 町田か邸

今日は町田の現場で泥コネ。

雨の予報に挟まれて、
一日肌寒い曇りの天気予報でしたが、
午前中はいっとき陽が射すほど、
また身体を動かすには
ほどよい温度でよかったです。

お昼ごはんを食べた後、
急に雲が厚くなり、
風が冷たくなったので、
一雨来るかな…、とも思ったのですが、
それも大丈夫でした。

さて今日の参加者は、
建主さんおよび建主さんのご両親をはじめ、
子どもたちを含めて
総勢20名ほどいらっしゃったでしょうか。

少人数だとしんどい仕事も、
多人数だとこんなに楽しい仕事はありません。

たくさんの人数を集めてくださった
建主さんに、感謝感謝。

今後のワークショップも、
楽しみです。

こねた泥は、こんな感じ。

今回は関東の放射能汚染を懸念し、
土は西のほうから持ってきたので、
いつもより土が黄色い感じです。

荒壁仕上げを予定しているので、
色の具合が楽しみです。

泥をこねる父と子。
お手伝いに来てくださった
ご家族です。

土の山を崩す
建主の息子さん。

やっぱ山があると、
登りたくなるよね。

たいへん質問力の高い(笑)息子さん、
みんなの輪作り、だけではなく、
円満なご近所付き合いにも
大きく貢献しておりました。

お昼ごはんそっちのけで、
土と戯れる少年。

みんなで一つの輪になって、
建主さんがご用意して下さった
お昼ごはんをいただきました。

会話が飛び交う楽しいひととき。
ワークショップの楽しみの一つです。

とくに建主さんが
用意してくださった漬物と
焼いてくださったお菓子は絶品!

やはり身体を動かすと、
塩気のあるものと、
甘いものがほしくなりますからね。

それにしても
たいへんおいしかったです。

2012年4月20日

壁が仕上がり、梁組み引き立つ

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

今日ほぼほぼ完成した、
鎌倉古民家改修の住まいにて。

数日前この場で書いたとおり、
天井の梁組みを露わにして
改めてよかった!と思う反面、

数日前この場で書いたとおり、
壁が仕上がらなくてもいいんじゃない、
という感想は、不正解(笑)!

やはり壁が仕上がることで、
いっそうこの梁組みが
引き立って見えました。

古民家と、鉄錆色の金具

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

きらくなたてものやでは、
もはや「定番」といってもいい
鉄錆色の金物で、
階段手摺を取り付けました。

その色合いは、
時間を重ねた古民家と
よく合います。

トントン葺と漆喰

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

納戸の三帖間の天井。

既存の天井を剥がしたら、
いい感じでトントン葺きが見えてきたので、
天井を貼らないことに。

そのほうが、
壁の納まりがしんどかったんですけどね。

しかし露わにして
よかったです。

数十年の時間が沁み込んだ
渋い色合いの木肌と、
仲間たちが塗った味のある漆喰が、
よく合っています。

棚と障子

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

古民家を改修する場合、
もちろん最初に図面を描きますが、

現場が進み、
下地の状態が露わになると、

思いがけないできごとに
出くわしたり、

下地が思いのほか、
美しかったり、

図面通りには、
いかないことがままあり、

そのたびに現場に足を運んで、
大工をはじめとする職人たちと相談、

仕上げに至るまでの物語が、
とても楽しい仕事です。

古民家の多い鎌倉に
住んでてよかった(笑)

南側の大きな開口部に仕込んだ
両側に引き込まれる障子の納まりも、
物語のある空間の一つ。

当初引き込まれた障子の脇に、
棚などない計画でしたが、

構造上の理由、
また下地の状況を踏まえて、
そこに棚を作ることにしました。

そしてその棚は、
障子の割付と合わせて
棚板を割り付け、

整った表情作りを
試みています。