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2012年3月23日

5cm違えば

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

きらくなたてものやの仕事では、
床や壁に、
群馬藤岡の五十嵐さんにより
達磨窯で焼かれた敷瓦が
時折登場します。

例えば薪ストーブ廻りの
耐火材料として、

例えば玄関の土間として、

例えば水が撥ねる場所の壁に、

敷瓦を使います。

そして今回茅ヶ崎は邸では、
通り土間風の玄関土間に、
家族の人数と同じ数の敷瓦を
埋め込むことにしました。

正方形の敷瓦の大きさには、
15cm角、20cm角、30cm角と
幾つか種類があるのですが、

その大きさによって
空間に与える印象が違います。

15cm角と20cm角を比較しても、
一辺が5cm違うだけで
そうですからね。

それもそのはず、
15×15=225、
20×20=400で、
面積は約1.8倍異なります。

それと似たような話が、
柱の大きさ。

ちょっと前在来工法で多かった3.5寸角と、
私たちがよく使う4寸角では、
一辺が5分(=約1.5cm)しか違わないのに、
断面積は約1.3倍、

あるいはたまに5寸角を使うのですが、
4寸角と比較すると、
1.5倍以上も断面積が大きくなります。

そんな二乗の威力を思いながら、
土間に敷瓦を並べてどう配置するか考える、
ある日の夕暮れのひとときでした。

2012年3月22日

筋交い設置

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸では、
筋交いの設置が
ほぼ終わりました。

えっ、きらくなたてものやが筋交い?
とお思いかもしれませんが(笑)、

今回この家の壁は、
当初、荒壁土仕上げ、

となると土壁の厚みが
55㎜以下になるので、

壁倍率が0.5倍と、
非常に小さな数値となるため、

耐震強度を満たすために、
筋交いの力を借りる必要があります。

なお最初からしっくい等で壁を仕上げる場合、
壁の厚みは70㎜を超えるので、壁倍率は1.5倍、
つまり現状の3倍となります。

ということは将来、
中塗り、仕上げ塗り、と塗り足せば、
法規上は相当強い家になるということですね。

ちょっと不思議な気もします。

2012年3月21日

追いかけるように野地板貼り進行中

カテゴリー: 小田原お邸

先週上棟した小田原お邸は、
少し前に上棟した二宮し邸を追いかけるように
現在野地板貼りが進んでいます。

平屋で約50坪あるのに、
大工さん一人で
黙々と貼り進めています。

凄い!の一言。

考えてみれば、
この家の刻みも、
墨付から加工まで、
ほぼ全て一人で
手がけていました。

しかも実質約3ヵ月で!

大工としての要領が
いいんでしょうね。

お聞きしたら、
代々大工の家系のようです。

ところで現在、
ほぼ同時進行で、
小田原と二宮で
現場が進んでいます。

また鎌倉から見て
そこから手前の茅ヶ崎でも
現場が進行中。

いずれも鎌倉から西の方角に
現場が固まっているため、
一日で3ヵ所同時に回れるのが
すばらしい!

たまたまですが、
ありがたいことです。

裏も美しい

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家改修の現場にて。

畳表を交換するため、
今日畳屋さんが
畳を引きとりに来ました。

畳を上げてみると、
畳床の菰の目が見えました。

美しいなあと思って見ていたら、
畳屋さん曰く、
こんな美しい菰の目はめずらしい、
とのこと。

やはりそうなんだ。

昔の人たちは、
こういう見えないところにも
手をかけていたのですね。

さらに畳屋さん曰く、
畳は畳床がしっかりしていれば、
100年経っても使えるとのこと。

現代の畳のように
見えないところだから、
安価な工業製品、ではなく、

こういうところに手をかけるのは、
そういうことなのかもしれませんね。

何となく落ち着くデザインと
保温性という機能に加えて、
この耐久性、

改めて畳のことを
見直しました。

2012年3月20日

野地板貼り終わる

カテゴリー: 二宮し邸

二宮し邸は、
上棟から早1週間以上経ち、

その間に野地板が
貼り終わりました。

今回の化粧野地板は、
予算を下げるために、
節のあるスギの板。

一般的にスギの板貼りは、
うるさい表情になりがちですが、

幅の広い板を使うと、
案外そうでもない感じです。

どちらにせよ数年経てば、
色が落ち着いてきますけどね。

2012年3月19日

きらくな風お知らせ看板

カテゴリー: 今日のできごと

二宮し邸の前に立つ
きらくなたてものやの
建築お知らせ看板。

現場の端材を活用して、
以前は自分で作っていましたが、
最近は大工が作業の合間を見て
製作してます。

道行く人が、
なんだ?と足を止めて
見てくださることが多いので、

「お知らせ」する目的としては
なかなか効果的です(笑)

2012年3月18日

いつもの場所で祝う

カテゴリー: 今日のできごと

今晩は、
ムスメの中学校卒業祝い、

そしてついでに(?)、
中一のムスコが初めて公式記録で、
1,500m走で5分を切る
記録を出したお祝いに、

葉山はピスカリア
家族と食事。

お祝いや節目の日は、
数年来、必ずこの場所。

家族もここの料理が
大好きなのです。

家族のみんなは、
私の仕事に関して、
食らいつくほどの興味は
あまりないようですが、

しかしこの場所作りに
携わったことに関してだけは、
感謝しているようです(笑)。

何にせよ、
こういう機会があると、
家族ってかけがえのないものだな、
と思います。

改めて、
その器となる家づくりの活動を
心してかかりたいと思います。

第5回柞の森音楽祭開催

カテゴリー: 地域活動

本日3/18は、
第5回柞の森音楽祭の日。

怪しいお天気でしたが、
出演者も含めて延べ約1,000人の方々が、
鎌倉芸術館大ホールに集まり、

約二時間半、
多彩な音楽と踊りを楽しみました。

昨年は
大震災直後の開催予定だったために
中止となり、
二年ぶりの開催だっただけに、
感慨もひとしおでした。

とくに何度聴いても、
中学生がひたむきに演奏する姿は、
込み上げてくるものを感じるほど、
感動的ですらありました。

それは私だけではなく、
アンケートにも、
そのような意見が
数多くみられました。

毎年毎年着実に続けて、
今後より多くの人たちに
聴いていただければと思います。

それでは音楽祭の詳細を
後ほどコチラでも報告しますので、
ぜひご覧ください!

2012年3月17日

応援のカード

カテゴリー: 今日のできごと

四日前、例年よりも二日早く、
確定申告を済ませました。

いつもは申告期限の3/15に提出、
例年よりも二日も早いだけで、
心のゆとりがあります(笑)。

ムスメに、
夏休みの宿題は、
できるだけ早めに終わらせろ、
と私が言っても、
説得力がありませんね。

さてここで、
おカネの話を少し。

昨年度は例年に比べて、
正直おカネに関しては
苦しい一年でした。

しかし自分で事務所を主宰して
とくに感じるのですが、
おカネは応援のカード。

昨年度は応援している分が
多かったと思えば、
これでよかったわけです。

自分が大好きで
取り組んでいることに対して、
ありがたいことに
応援していただいている
立場からすれば、

たいへんなことが起こった昨年は
応援するほうが多くて
しかるべき年だったと思います。

昨年はそんな年でしたが、
応援されている分と、
私が応援している分と、
トントンが理想。

それは将来の夢である、
暮らしと技術を魅せる
作業小屋を構えることを
踏まえてですけどね。

いずれにしても、
私が応援したい分、
毎年毎年応援されるように、
今年も精進したいと思います。

2012年3月16日

建前の傍らで

カテゴリー: 小田原お邸

昨日の小田原お邸にて。

大工たちが
材木を組み立てている間、

庭先でうちの所員たちは、
面戸や破風などの塗装作業。

すると建主さんも寄ってきて、
手伝っていただきました。

どんなときも
きらくなたてものやが
手がける家は、

みんなじゅうで
作り上げる家です。