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2012年3月12日

上棟なのに泥まみれ

カテゴリー: 二宮し邸

昨日の建前は、
人数が少なかったこともあり、
私も地下足袋履いてお手伝い。

そして無事昼前に上棟。

午後はゆっくりするかな、
と思っていたのですが、
駐車スペース確保のために
泥箱を小さくするか、
という話が持ち上がり、
そこからがさあ大変。

大工衆が屋起こししている間、
言いだしっぺの大工Kさんと、
見学しに来たはずなのに
なぜか手伝うはめになった
鎌倉か邸の‘か’さん、
そして私とで、
泥まみれになりながら悪戦苦闘。

最後は全員を巻き込んで、
ぎりぎり日暮れ前までに
泥箱の移動に成功しました。

上棟の日に泥まみれになるのは初めて、
「なんでやねん」とか言いながら
作業しましたが、
正直に申し上げれば楽しかったし、
いい思い出になりました(笑)。

しかし夜の上棟祝いは、
水洗いして濡れた服を
そのまま来ていたので、
寒かったー。

終わった後、銭湯に直行しました。

2012年3月11日

二宮し邸建前の風景

カテゴリー: 二宮し邸

建前が始まる朝。

これから立ち上がる
静かなワクワク感が、
現場に満ち溢れます。

職人が刻む木組みの建前は、
カケヤで響く音がサイコー!です。

きらくなたてものやの
もはや恒例、
最後の棟木を
建主自ら叩いていただきました。

朝は小雨が
パラついていたのですが、
上棟した昼には、
雲の合間から、
青空が覗いていました。

ああ、美しい空。

上棟直後。
足場に座り込む職人たちから
安堵の心持ちが伺えます。

日が暮れると、
現場に紅白の幕を巻いて、
上棟のお祝い。

今回は建主さんが料理人を
現場に連れて来てくださり、
その場で料理を
振舞ってくださいました。

お味はもちろんのこと、
盛付も華やかで、
よりお祝い気分が
盛り上がりました。

ありがとうございました!

なお料理人の方は、
近々横須賀の秋谷で
お店を出す予定とのことです。
ぜひ伺いたいですねー。

建前に欠かせぬ人といえば

建前といえば、
仲間の大工や、
棟梁と縁のある大工が
集結するわけですが、

きらくなたてものやの場合、
もう一人欠かせぬ人がいます。

それは森田水工の森田さん。
屋号の通り、水道屋です。

「森田水工」といえば、
この場でご記憶にある方も
いらっしゃるかと思いますが、

彼が屋外の配管工事を行う場合、
必ず雨が降るという人です。

しかし建前の時は、
雨が降らないので、
助かります。

もしかしたら「水道屋」らしく、
念力で水の道を
開けたり閉めたり
できるのかもしれません(笑)。

冗談はさておき、
彼は建前となると、
大工衆に混じって、
ひょっとしたら大工よりもたくさん
カケヤを振っているかもしれません。

雨の中穴掘って仕事しているので、
足腰ができているからでしょう。

また技術だけではなく、
持ち前の明るさで、
現場がより賑やかに、
楽しい雰囲気になるのも
ありがたいことです。

そうなれば、
コミュニケーションも
円滑になりますからね。

だからこそ、
声がかかり続けるのだと
思います。

※左が森田さん

空に架ける橋

カテゴリー: 二宮し邸

‎2012.3.11。
忘れじの日に、
空に架ける橋。

この日平穏無事に
建前ができることに感謝。

犠牲者へのご冥福と、
被災地復興に念を込めて、

大工衆とともに、
仕事始めの8時と
地震発生時の14時46分に、
黙祷を捧げました。

私たちの念が
少しでも届きますように。

2012年3月10日

時空のつながりを思う

カテゴリー: 今日のできごと

今晩、神奈川公会堂で行われた
横浜しんさい市民ミュージカル
トキノキズナを観てきました。

友人が振付、
またその娘さんが出演するご縁で
観る機会をいただいたのですが、

歴史とは何か、
今を生きるとは何かを
考えさせてくれる内容で、

多くの皆さんに
観ていただければと思いました。

過去の精一杯の上に、
私たちの今がある。

だからこそ
伝統工法という手段に
活路を見出しているのですが、

伝統工法に取り組んでいると、
昔はよかった、と思いがちだし、

社会の仕組みも、
昔は循環型社会でよかった、
という声を聞くこともあります。

しかし昔は昔で
たいへんな時代で、
当時のなまなましい現実に
目を向けると、
決して「楽園」では
なかったと思います。

私が伝統工法に取り組むうえで
心がけているのは、

過去の経験や知識は、
今を生きる上で
たくさんのヒントを与えてくれるけど、

その再現を目的化してしまうと、
今を、未来を
見失ってしまうことがある
ということ。

つまり「伝統」は、
今を心地よく暮らすための
手段の一つであって、
決して目的ではない、
ということです。

あくまでも
大事なのは、今。

一方、
これは問題ではないか
と感じる事象が、
建築でも社会全体でも
あるわけですが、

しかしその存在には
必ず理由があります。

その存在を
やみくもに批判せず、

過去、なぜそれが産み出されたのか、
その背景に思いを馳せることにより、
今を、未来を、
考えるという姿勢が
大切なのではないかと
思うのです。

単なる批判だけでは、
決して物事が前に進むとは
思えないからです。

このように、
ミュージカルを観終わった後、
過去と今、過去と未来の
つながりを思いながら、
夜家路についたのでした。

床貼り進行中

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家の改修現場にて。

現在下貼りのスギ板の上に、
仕上材の板が貼られていっております。

3月末の完成に向けて、
急ピッチで現場は動いております。

2012年3月9日

十五の春

カテゴリー: 今日のできごと

早いもので、
ムスメは今日中学校の卒業式。

小中一貫のような学校のため、
ムスメだけではなく、
ランドセルしょっている頃から
知っている子どもたちも
義務教育が終わり、
大人への階段を一歩昇ることに、
感慨深いものがありました。

そして、
自分も26年前の中学校の卒業式のことを
よく覚えています。

自分がよく覚えている頃に
ムスメの年齢が追いついたんだなあ。

15年前の夏の日、
初めて父になったことを
まだ鮮明に覚えているというのに。

節目の日は、
流れゆく時の早さに
せつなさを覚えるとともに、

一日一日を大切に生きようと
改めて思い直す日でもあります。

廃看板を再活用

カテゴリー: 今日のできごと

以前建築現場に立てていた
「お知らせ看板」を利用して、

自宅の前に、
「柞の森音楽祭」のポスターを
貼りました。

藁縄で括りつけているだけなので、
建物を傷めず取り外し可能。

廃材は、看板も含めて
何があるか分からないので、
取っておくもんです(笑)。

ただし家の狭い敷地の中に
置いておかなければならないので、
たまればたまるほど
家族の目がキビシイ。

あー、倉庫がほしい!

2012年3月8日

土の色を選ぶ

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

今日現場で建主さんと
壁に塗る土の色を選びました。

たいへん悩まれた末、
結論は持ち越し。

ええ、分かります。
どれもいいですよね。

私も季節や気分によって、
これらを毎月模様替え
したいくらいです(笑)

しかも同じ土の色でも、
藁苆や塗り方で表情を
変えることができるので、
さらに悩ましい。

漆喰、あるいは荒壁土で止めてしまうという
選択肢もありますからね。

左官仕上げの原料は数少ないのに、
そこから生まれる世界は
無限に広がります。

1階床貼り進行中@茅ヶ崎は邸

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

1階の床板貼りが進行中。

貼っている板は、
柔らかな表情の
サワラの板です。

この家は居間の真上に
吹抜けがあるので、

上から作業の様子が
よく分かります。