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2013年9月10日

2013木の建築塾のご案内

カテゴリー: 告知・連絡


在るものを生かす

戦後の高度成長期から40〜50年経過し、その頃大量供給された住宅は、老朽化やライフスタイルの変化等により、住まいとして更新の時期を迎えようとしています。そのような状況の中、それらのストックを安全に、また健全に活かす選択を探ることは、思い出やまちなみの継承、廃棄物の削減等の観点から、意義のあることのように思います。一方で、私たちの感性の琴線を刺激してか、築年数の古い民家を敢えて求め、それを直して暮らす、という傾向を、にわかに感じております。
そこで今年度の木の建築塾のテーマは、「在るものを生かす」。
木造建築は、直すことや改修することが他の構法に比べて比較的容易なことから、「在るものを生かす」ことに向いた構造といえます。しかしそれは、単なる「保存」ではなく、構造強度の維持改善はもとより、現代のライフスタイルへの対応や温熱環境の改善などを踏まえた改修である必要があります。そのような未来を見据えた視点で、「在るものを生かす」あり方を提示した講座を提供してまいります。

●会 場…工学院大学新宿校舎
 東京都新宿区西新宿1-24-2
 ※新宿駅西口徒歩5分
 (教室№は別途連絡します)
●時 間…18:30〜20:30
●受講料…全6回12,000円
    ※1回受講2,500円
●定 員…40名(先着順)

第1回:9月13日(金)
後藤 治(工学院大学)
歴史に学ぶ長寿命化の要件

第2回:10月13日(日)
佐々木 祐子(G PLANNING ASSOCIATE)
古民家を直して住む
※飯能にて開催

第3回:11月15日(金)
林 美樹(Studio PRANA)
建物の歴史を残しながらリノベーション〜町工場&住居をシェアハウスへ〜

第4回:12月13日(金)
豊田 保之(トヨダヤスシ建築設計事務所)
「住宅医」による土壁を生かす改修事例

第5回:1月10日(金)
津村 泰範(㈱文化財保存計画協会 主任研究員)
歴史的建造物の保存再生の現場経験から思うこと

第6回: 2月14日(金)
日高 保(きらくなたてものや)
在るもの生かす、民家の改修事例