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2013年1月17日

雪の日の新しいお友だち

カテゴリー: 町田か邸

今日町田か邸の
現場に行くと、

敷地の入口にあたる場所で
首をかしげた様子がかわいらしい
雪だるまがお出迎えしてくれました。

3歳の‘そ’ちゃん作。

先日の大雪の日に
現場に来てこしらえたそうです。

正確に言えば、

私が現場に先に着いて
打ち合わせしていたら、
あとから‘そ’ちゃんが
現場にやって来て、
来るやいなや「日高さーん」と、
手を引くように
雪だるまを紹介してくれました。

もう一人増えて
賑やかなお出迎えは、
うれしいものです。

2013年1月15日

落花生をかみしめる

カテゴリー: 今日のできごと

温熱環境の調査の説明のため
伺ったお住まいで、

薪ストーブで炒った
落花生をいただきました。

昨年もいただいたのですが、
これがカラッとして実にウマイのです。

これをいただきながら、
木と土でできた家の
冬場の住み心地の話になりましたが、

ストーブを焚くのは
基本的に朝夕だけで、
一日冷え込むことのない
家の中の様子に
本当に満足されている様子でした。

そしてこうした家が
「改正省エネ法」のもと
窮地に立たされている話をしたら、

たくさんの応援の言葉をいただきました。

こうした住まい手の
実感のこもった言葉は、
本当にありがたいです。

この応援を背に、
木と土は、
内と外を「断つ」力は
それほどでなくても、

知恵を活かし、
適切に使えば、

様々な要素が作用して
私たちに心地よさを
与えてくれる力を持っていることを、

訴え続けていこうと
改めて思いました。

「絶滅危惧種」だけど、

土に還って
なお美しく生き続ける、
この落花生のような
生命力を信じて。

2013年1月14日

第4回鎌倉エネルギーカフェのご案内

カテゴリー: 告知・連絡


昨日は雪だるまができるほど、
すごい勢いで雪が積もりましたね。

今日も交通がだいぶ乱れているようですが、
皆様どうぞ足元にはお気をつけてお過ごしください。

さて表記の件、
以下の要領で第4回鎌倉エネルギーカフェを
開催いたします。

昨年8月より始めた鎌倉エネルギーカフェも、
おかげさまで第4回を数えることとなりました。

鎌倉エネルギーカフェでは、
エネルギーに関してみんなでじっくりと勉強し、
それを踏まえてどのような取り組みができるかを
みんなで考えるワークショップです。

今回のテーマは、
「地域単位でエネルギーを起こす①」。

なかなか壮大なテーマですが、
夢を持たないことには実現しませんからね。

また楽しく賑やかに意見を出し合いましょう!

なお今回は、ステキなゲストをお招きしております。

そのゲストとは、
環境ジャーナリストの小澤祥司さん。
最近は著書「減電社会(講談社)」を出版され、
再生可能エネルギーの普及が進む欧州の事例を
数多く視察された知見を踏まえて
たいへん興味深い提案をされています。

そんな小澤さんに話題提供いただいたうえで
皆さんと議論を進める予定です。

それでは多くの方のご参加をお待ちしております。

(第4回鎌倉エネルギーカフェ開催要領)
■日時:平成25年1月26日(土) 17:30〜20:30
■会場:カジュアートスペース(鎌倉市二階堂57-1)
■会費:500円
■定員:20名(先着順)
■持物:筆記用具/マイカップ/(可能な方は)自慢の一品
■問い合わせ・申し込み
きらくなたてものや 日高
電話:080-5467-8701
E-mail:tamotsu.hidaka@kirakunat.com

・・・・・・・・・・・

【予告】

第8回鎌倉路地フェスタの一環で、
4/27(土)〜4/29(月・祝)、
小町のあるお住まいの一角をお借りして、
「鎌倉エネルギーカフェ」に関する展示を
行う予定です。

2013年1月12日

2013きらくな新年会開催

カテゴリー: 今日のできごと

本日は毎年恒例、
ピスカリア営業初日の夜に行う
きらくなたてものやの新年会。

忘年会が職人同士の
横糸を紡ぐ場だとすれば、

新年会は歴代の建主同士、
つまり縦糸を紡ぐ場。

それぞれの家づくりの物語を肴に、
とても楽しいひと時を過ごしました。

またここ最近、
木と土が主原料の伝統工法の
温熱環境の実際が

伝統工法の未来に向けて
重要性を帯びていますが、

そんな中で建主さんの
住まい心地に関する
生の声を聞くことができたことは、
今後の励みになりました。

本日のおしながき。

本日の前菜。
やはりどれも
感動的においしい!

イタリアの地図に興味津々の
町田か邸の‘そ’ちゃん。

毎回恒例、記念の集合写真。
シェフの出雲さんと、
歴代の新年会の集合写真を
集めて飾ろうか、
なんて話をしました。

2013年1月11日

外壁の板貼り終わる

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

黒く塗った杉板を
外壁に貼る仕事がほぼ完了し、

足場を払う時期が
近づいてきました。

楽しみなんだけど、
終わりが近づいてきた証し。
さみしいなあ(笑)

2013年1月8日

化粧野地板貼り終わる

カテゴリー: 横浜港南あ邸

横浜あ邸にて。

化粧野地板が貼り終わり、
建物の下から
冬の空が見えなくなりました。

この家は
屋根の大きい家。

野地板が貼り終わると、
やはり屋根が目立ちます。

2013年1月7日

かかとを下ろす準備

カテゴリー: 今日のできごと

新年にじっくり
新聞を読んでいると、

昨年の人口動態の
年間推計に関する記事

見つけました。

驚いたことに昨年は、
1年で約20万人も
日本の人口が減ったとのこと。

鎌倉市の人口よりも
多いのではないでしょうか。

しかしそれは、
憂うべき状況、というよりは、
日本の国土が
持続的に養うことのできる人の数に
戻りつつあるという
ことなのかもしれません。

それとその記事を見て、
離婚件数の多さにも
驚いてしまいました。

結婚しても、
1/3は離婚するってことか…。

人口が減り、
家庭も不安定となれば、

家庭の器となる
家づくりの数が減ってくることは、
火を見るより明らかなことです。

住宅産業だけでは
ありませんね。

人口が減ればそれだけ、
食べ物も家電製品も
100円ショップもブランド品も、
売る相手が減るわけですから、
単純に経済が落ち込みそうな
気がします。

しかし一方で新聞を見ると、
政権が変わって
経済成長に対する期待に
満ち溢れていますし、

現にそういった胎動が
感じられるように
なってきているそうです。

景気がよくなって
みんなが元気になることは
いいことだと思うのですが、

しかし人口が減って
経済が成長するってことは、

やはり社会のどこかに
無理をさせていやしないか。

政策という名の
「カンフル剤」を打ち続けて、
息も絶え絶え、
生き延びているだけで、

薬が切れたら、
一気にガタガタと崩れて
身体が壊れてしまう、
ってことはないだろうか、

まるで風船が膨れるだけ膨れて、
空気の許容量を超えて
いつかバンと破けるように。

と、単細胞であまのじゃくで、
木と土のことばかりで
経済のことに疎い私は、
そのように思うわけです。

それに対して
人口が減ることが
目に見えているのであれば、

いつか私たちは、
経済の規模が
小さくなっていくことを受け入れて、
その中で幸せに生きるための準備を
始めたほうがいいと思うのですが、
いかがでしょうか。

それは決して
後ろ向きに歩く、
ということではありません。

背伸びして背伸びしすぎて
フラフラになって
倒れそうになっていたところ、

足の裏全体を
しっかりと大地につけ、
足元を固めて
前へ歩いていくイメージです。

例えば、
生きていくために必須の、
そして笑顔を増やしてくれる
食べものの世界を
質、量ともに豊かにする、とか、

エネルギーや住まいなど、
暮らしに必要なものは、
身近な地域で持続的に
供給できるようにする、とか、

そんなことにもっと、
力を入れていきたい、

そんなふうに思うわけです。

そうなれば
経済が落ち込む、というよりは、
ワクワクするのですが(笑)

2013年1月5日

‘ジャムおじさん’になって思う

カテゴリー: 今日のできごと

昨年末に何度か
柑橘類をいただいたりしたので、
そのたびにジャム作りに
取り組んでみました。

自分が作ったジャムは、
自分が手間をかけただけに、

おいしい、などといった
言葉では言い表せない、
格別の味がします。

他人が食べれば、
まあきっと、
それほどでもないかも
しれませんが(笑)、

ともあれ実際に作ってみて、
原材料はいたってシンプル。

果物と、
近所のオーガニックショップで買った
粗製糖のみ。

一方で、
お店で市販されている
ジャムの原材料が気になって
コンビニで調べてみたら、

それ以外に3、4種の原材料が
書いてありました。

いわゆる添加物ってやつです。

家に帰ってそれらを調べてみたら、
人体への危険度が著しく高いとは
限らないようでしたが、

しかし使わなくてもできるものを
あえて使うということは、

使わなければならぬ理由が
何かあったということです。

素材にばらつきがあっても
品質を均質化するため。

遠くまでの
輸送に耐えるため。

長期にわたる
保存に耐えるため。

お手軽に
美しく見えるため。

そんなところかと思いますが、

つまりは不特定多数を相手に、
大量に売ることができるような措置、
ということができるのではないでしょうか。

地球上には何十億人という
人が暮らしているわけですから、

みんなが食べていけるように、
そういったたくさんの量を作り、
売るということは
必要なことなのかもしれません。

そこには
消費者に対する配慮と愛情も
あるのだと思います。

しかしそうはいっても、
何かを犠牲にしていることには
違いないと思うんですよね。

コンビニ等で売られている
食べ物や飲み物を見れば、
添加物が入っていないものを
探すことが難しい時代。

ジャムに関しては
たまたま危険ではなかったにしても、
その中にはやはり、
身体に対して
あまり望ましくないものが
含まれています。

個人的には、
「アミノ酸」(=化学調味料)と
乳化剤と人工甘味料は苦手だなー。

おいしいと思えないし。

このように
おいしさよりも、
経済を優先する時代。

あるいはそれを
おいしいと思いこませる時代。

考えてみれば、
それは現代のものづくりの仕組みの
一端とも言えますね。

私たち建築の世界も
思い当たることが多々あります。

私たちは現実的に
そういった仕組みの中で、
取り引きせざるをえないことも
あろうかと思いますが、

しかし一方的にその仕組みに
身を任せるのではなく、

顔の見える相手に、
手と足をふんだんに駆使して
何かを作る時間を、
少しでも確保しようでは
ありませんか。

おいしさのために、

心地よさのために、

そして、

ジャムおじさんが出ている
歌にもあるように、
‘そうだ、うれしいんだ、生きる喜び♪’を
感じるために。

手間かけても、
手間かけなくても、

一度だ、生きるのは。

2013年1月4日

風景と心地よさを高める

カテゴリー: 今日のできごと

新年あけまして
おめでとうございます。

皆様のお正月は、
いかがだったでしょうか。

私はお正月ならではの
ゆっくり流れる時間が好きです。

私はその流れの中で、
親戚の人たちと酒を飲んだり、
音楽聴いたり本を読んだり、
テレビで駅伝やラグビーを見たり、

普段なかなか味わえない時間を
過ごさせていただきました。

とともに、
ゆっくりとした時間が
あったからこそ、
今年一年の計を
考えたりもしました。

もちろん、
伝統に学び、
身近な素材を活かして
心地よい現代の空間を
作る取り組みは、
生涯仲間たちと
続けていく所存です。

しかし昨今の社会の状況を見ていると、
やはりエネルギーに関することにも
取り組んでいく必要性を
強く感じております。

効率よくエネルギーを
使っていきたい。

自然エネルギーを
活用していきたい。

そんな思いが
募るばかりですが、

それが浸透していくためには、
デザインが果たす役割も
大きいと思うのです。

いや風景になじんだ
エネルギーの世界に
なってほしい。

例えば太陽光発電にしても、
太陽熱温水器にしても、
風力発電にしても、

それらがある風景は、
どうあるべきか。

それらを作る素材は、
近現代的なものばかりですが、

土に還る伝統的な素材と
風景の中で如何に両立させるか。

そんなことを考えながら、
エネルギーの分野に
もっと踏み込んで
考えていこうと思います。

また建築自身も、
エネルギーや
概してエネルギーを
たくさん要して作られる断熱材を
あまり投じることなく、
如何に心地よい空間を提案するか、

そのことにもっと貪欲に
取り組みたいと思います。

時代を感じつつ、
時代に翻弄されない
「美しい風景」と
「心地よさ」を得るために。

昨年から開催している
エネルギーカフェもその一環です。

それでは今年も
よろしくお願いいたします。