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2015年4月4日

藤沢ひ邸のカキシブ隊(最終回)

カテゴリー: 藤沢ひ邸


今朝は小雨のぱらつくお天気でしたが、
カキシブ隊は決行。

来週建前を予定していることもありますが、
今日はおかげさまで
前回とは打って変わって
たくさんの方がお手伝いに
来てくださる予定だったので、

柱を中心に、
たくさん塗る材木がありましたが、

作業効率の悪い小屋の中で柿渋を塗っても、
今日の人数だったら大丈夫だろうと踏んで
決行することにしました。

当初は小屋の中で作業していましたが、
10時頃には雨が上がり、
その後は効率のよい屋外で作業。

やはり作業が順調に進んで、
片付けも含めて4時半過ぎには
終了することができました。

実は6時半から大船で用事があって、
大遅刻必至かな、と覚悟していたのですが、
こうして順調に作業が進んで
とても助かりました。

たくさん人がいるって
本当にスバラシイ!!

皆さん、ありがとうございました!

今日はこんなに大勢!
前回と同じ人数だッたら
到底終わっていませんでした。

しかし!ちょっと誤算が…

これまでの柿渋の消費量からいったら
今日は余裕で足りると思っていましたが、
なんと小屋束4本分だけ、
2回塗りの分が不足してしまいました。

それだけ塗る量が
あったということですが、
仕方ない、残りは現場で塗るとします。

今日の成果。

今日の隊員たち。
大家族のような和気藹々とした雰囲気で
とても楽しかったです。

2015年4月3日

長谷ゆ邸で土塗り隊

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

三日目に竹小舞かき隊が解散し、
竹小舞の美しさに
酔いしれる間もなく、
今日は土塗り隊を結成しました。

今日も平日にもかかわらず、
延べ15名近くはいたでしょうか。

そのうち二人は本職の左官屋さん、

またタイル職人の小沢さんも
駆けつけてくれて、

まずは左官屋さんの指導のもと、
素人の方々が土を塗り、

そのあと本職の左官屋さんが仕上げる、
という流れで進めました。

人数が多かったこともあり、
3時頃には全ての竹小舞が
ねっとりとした粘土に覆われました。

土塗りの体験作業の機会で
いつも思うことですが、

左官仕事は職人が塗っていると
いとも簡単そうに、
優雅に見えるのですが、

いざ自分がやってみると、
コテが思うように扱えず、

周りを汚しまくり、

そして余計な力が入るからかもしれませんが、
あのようになめらかには到底動けません。

この土塗り作業は、
夢中になって作業する楽しさとともに、
職人の凄みをとくに感じます。

職人の凄みって、
結果で見ることしか
なかなかできないと思うのですが、

こうして過程で知る機会も
折を見て作っていきたいと思います。

それではご参加いただいた皆さん、
ご指導いただいた職人の皆さん、
どうもありがとうございました!

早朝、私のボルボで
先月仕込み直した土を運搬。

さらに藁を投入して
塗る土を仕込みます。

左官屋さんの指導のもと、
早速土塗り作業。

作業中、なぜか歓声と笑い声が
響き渡ります。

塗っている面の裏から見ると、
竹の格子の合間から、
土がむにゅうっと
顔を出していました。

この無数の連続も、
美しかったです。

毎回恒例、
建主さんお手製の
おいしいお昼ごはん。

心が伝わって、うれしいなー。

2015年4月1日

小舞影

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


昨日作業が完了した
長谷ゆ邸の竹小舞。

朝仕事を始めてまもなく
作業途中に地面を見ると、
竹小舞の影が
映し出されていました。

竹小舞を下地とした土壁は、

環境とつながりが深いこと、
それも大事。

いずれ土に還ること、
それも大事、

伝統的な技術が受け継がれること、
それも大事、

しかし自分が土壁を
作り続けていきたい
いちばん大きな理由は、

楽しくて夢中で作っている間、
ふと周りを見渡すと、
こうしてハッとするほど
過程が美しいこと、

そしてその結果、
とても心地よい
居場所になること。

つまり理屈ではなく、
自分基準の感覚が、
そうさせているのだと
今日改めて思いました。

感覚でものを語ることが
どことなく軽く見られがちな
ご時世ですが、

美しい、心地よいという
数値では言い表せない感覚を
敢えて表現していこうと思います。

土壁を感覚で感じられる場が
少なくなってしまった今だからこそ、
とくにそう思います。