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2015年8月28日

狭ければ軽くなる

カテゴリー: 今日のできごと


夏休みを利用して、
仕事部屋を模様替えし、
敢えて自分の机の周りを
狭くしてみました。

きらくなたてものやの仕事場所は、
わずか4帖強しかない自宅の一角、

少し前までよくここに
最大4人もいたなあ、と思いますが、

一人になったら一人になったで緊張感が緩み、
いささかモノを詰め込みすぎて、
4人いた頃よりも歩きづらいという(笑)、
そんな状態だったところ、

現在6連覇中の帝京大学ラグビー部
岩出監督の著書「負けない作法」を読み、

また日頃掃除の重要性を説いている自分が
こんなことではイカン、ということで、

改めて自分の仕事場の環境を
見つめ直すことにしました。

そして自分の机を
狭く小さくしてから約一週間、

少しでも資料やモノが出ているとジャマなので、
その都度片付ける習慣がつきつつあり、
(これを継続する必要がありますが。)

狭くなったらなったなりの作法で、
何とかやっていけるどころか、

身と頭が軽くなって、
気のせいか以前よりも
仕事が捗っているような気がします。

もちろん
広々とした空間もステキですが、
狭い場所だってステキ、

むしろ狭ければ軽くなる。

狭くするがゆえに余地が広がる。

もともと極小の面積の
建築設計事務所では
ありますけれども(笑)、
この実体験は、
空間作りに生かそうと思いました。

2015年8月27日

涼しくてよかった

カテゴリー: その他


現在進行中の改修現場にて、
浴室の改修が
今日から本格的に始まりました。

始めるにあたり、
洗面所と合わせて
わずか約2坪の空間に、
延べ約3時間にわたり、
男6名が出たり入ったり。

今日は涼しくて
心からよかったと思います(笑)。

しかしこうして現場で
たくさんの職人たちが集まって
あーでもないこーでもないと
議論する機会が多いのも、
改修の仕事の
楽しいところでもあります。

2015年8月25日

川を旅して思う

カテゴリー: 家づくりの理念


夏休みの前半は、
大学の頃からの友人たちと
恒例の川の旅。
http://blog.goo.ne.jp/riverjack

今年は11年ぶりに
三重と和歌山と奈良の境を流れる
北山川を旅しました。

その詳しい様子は、
別の場でお話しさせていただくとして、
とにかく自然の造形が織りなす荘厳な風景が
感動的に美しかったです。

対して人間が作るものの中で、
ここまで感動的に美しい作品に出会うことは
なかなかありません。

それどころか、
この風景の中で
人間が作り出したものに出会うと、

風景としては、
正直残念な気持ちに
なることが多いです。

ですので川を旅するたび、
美しいものを作り出したい者として、

人間が太刀打ちできないほどに
自然界は美しい、

だとすれば
その美しい自然界に
できるだけ受け入れてくれるような、
ものを作っていきたい、
と思うのです。

手を加えるほどに自然界と溶け込む、
「里山」のようなたてもの。

今の自分の活動が
それに近づいていこうと
しているのだろうか、

川の旅は、
もちろん第一に楽しいから
行くのですが、

結果として、
そんな自分のものづくりの哲学を
確かめる機会でもあります。

2015年8月24日

こちらでも

カテゴリー: 鎌倉山崎お邸


鎌倉山崎お邸にて。

藤沢ひ邸の後、
鎌倉山崎お邸に立ち寄ると、
こちらでも土塗りが始まっていました。

奇しくもほぼ同じ進捗。

きょうだいを同時に
育てているような感覚です。

こうして見比べてみると、
土の色が違うことが分かります。

土塗り始まる

カテゴリー: 藤沢ひ邸


長い間夏休みをいただき、
今日から復帰しました。

休みの間に見たこと感じたことは、
折を見てこの場で書きたいと思います。

さて先週から藤沢ひ邸では、
土塗りが始まりました。

竹の格子の間に
土が塗り込められて、
家の中の光の様子が
すっかり変わりました。

家の中は田んぼの香りが
立ち込めています。

2015年8月15日

できた!

カテゴリー: 鎌倉山崎お邸


鎌倉山崎お邸にて。

今朝北山川の旅から戻り、
9割9分まで進んでいた
竹小舞の作業を行いました。

残っているのは、
三角形だったり台形だったり、
細長ーい壁だったり、

つまりは一筋縄ではいかない
壁ばかり(笑)。

それでも面積としては
それほどでもなかったので、
無事全て完成させることができました。

これで4月下旬から続いた
3棟分の竹小舞の旅が
終わりを迎えました。

最後の縄を縛った瞬間、
「できた」という発声と同時に
全身から力が抜けるようでした。

これで心置きなく
夏休みに入ることができます。

2015年8月12日

夏休み前日

カテゴリー: 今日のできごと


明日から
きらくなたてものやは夏休み。

23日まで休みをいただくため、
今日はクルマで自転車で、
現場廻りの日でした。

今日はその写真日記。

鎌倉市内の改修現場で
ウッドデッキが大詰め。
お盆前には一区切りしそうです。

戸塚の改修現場。

腰の杉板が張られ始め、
左官仕上げの下地となるアラシも、
おおかた張り終わりました。

2015年8月11日

きらくなとそうやで国際交流

カテゴリー: 鎌倉山崎お邸


先週に引き続き、
今週火曜日も飯能の岡部材木店に来て、
外壁に張る板を塗りました。

今日のノルマは50坪、250枚。

始める前は後ずさりするほど
たくさんに感じたのですが、
今日も4人の方々に応援いただき、
建主さんと私を含めて6人で作業、

後片付けも含めて午後5時前には
終わらせることができました。

皆さま、ありがとうございました!

さて今日応援いただいた方の中に
ウズベキスタン人の方がいました。

彼はものすごく働き者で、
気さくによくしゃべり、
終わる頃にはすっかり仲良くなりました。

彼から祖国のことなどを聞いたり、
また彼自身の人柄もあって

正直あまりよく知らなかった
ウズベキスタンという国が
すっかり大好きになってしまいました。

ここ最近、
安全保障のことなどを考えた時に、
「国」って一体なんだろう、
と考えていました。

しかし今日彼に出会って、
望むと望まざるとににかかわらず、
国は自分自身に宿るのだ、
と思いました。

仮に自分自身が外国に旅に出た時に、
その国の人たちは
たまたま出会った私の立ち振る舞いを
日本そのものだと捉える。

普段外国の方と接する機会がほとんどなく、
まして現在外国に旅する機会のない、
「井の中の蛙」な私にとっては、
新鮮な感覚でした。

自分自身が「日本」なのだとすれば、
しっかりと平和を
伝えていきたいと思います。

今日のお昼は
川のほとりの檪庵。

このアーモンドとレーズンが
とてもおいしかったです。

2015年8月9日

できる自立をやってみる

カテゴリー: エネルギーカフェ


今期の第1回鎌倉エネルギーカフェ、
「誰でもできる独立型太陽光発電のすすめ」を
昨日できたばかりの「ゆりいか」で開催いたしました。

講師は、独立型太陽光発電インストラクターの
早川寿保(通称イオ)さん。

イオさんの軽妙なお話で
座学で予定していた90分が
あっという間に過ぎていきました。

その後カフェタイムを介して
太陽光パネルと周辺機器を配線する
体験型ワークショップ。

電気機器の配線というと
とっつきづらい印象がありますが、
実際にみんなでやってみると
そんなに恐れることはない、
といった感じです。

大切なのは、
やってみよう、という気持ち。

そう、イオさんのお話は、
電気に限らず、
自分たちの暮らしの自立を
できることからやってみよう、ということを
後押ししてくれるものでした。

確かに今の私たちの暮らしは、
大半を何かに依存し、
自分たちが作り上げるということを
手放してしまっています。

そこに大きな喜びと幸せが
待っているというのに。

相手の見えない何者かに
依存し過ぎてしまっているがゆえに
依存の断絶に怯え、
その積み重ねが様々な社会の問題を
引き起こしているような気がします。

まずはできる範囲で
できることから自立の道を歩むこと。

今日はそれが如何に大事かを
改めて気付かされました。

自立の道も、
決してバラ色ではないと思いますが、

大丈夫、
今日もたくさんの仲間が
来てくださいました。

その仲間たちと、
依存ではなく、
お互いに助け合っていけば
よいのだと思います。

そしてきっとイオさんが
手を広げて「大丈夫だあ〜」と
勇気づけてくれます(笑)。

この仲間たちが
何よりの「エネルギー」。

今回も、
楽しい、おいしい一日でした。

おいしい、楽しい、
心地よいの中に、
物事の本質はある。

2015年8月8日

木箱の中で水を流す

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

お手洗いの空間が
できあがりました。

杉板の木箱に囲まれた
水廻りです。

これにてようやく鎌倉長谷ゆ邸、改め
「ゆりいか」ができあがりました。

立春の日に着手し、
立秋の日に完成、
そしてその間夏至の日に
建主さんが入籍するという、
何かと暦にご縁のある物語でした。

また、
自分の出生の地でもある長谷に
通い詰めることができたのは、
私自身幸せなことでした。

だからこの物語に時間をかけて
しまったのであろうか(笑)。

終わりを迎えるのは
さみしいかぎりですが、

何かと催しなどで
使わせていただく所存です。