軒を足す
鎌倉台て邸にて。
玄関屋根の庇が
複雑怪奇なことになっていたので、
庇を撤去して、
瓦屋根の軒を延ばすことにより
すっきりとさせよう、
ということになりました。
そこで今日は
瓦屋の醍醐さんが来て、
いったん瓦を降ろし、
野地板も壊して、
屋根の下地となる垂木を
新たに入れ直しました。
今日は記念すべき
小田原のあきさわ園で
きらくなのうえん隊の初日。
まずはお天気に恵まれて、
本当によかったです。
昨日のお天気だったら、
正直気が滅入っていました(笑)。
今日の参加者は、
朝から大人5名、子ども2名、
午後から大人1名、子ども1名。
案内を出す時期が
割と遅かったにもかかわらず、
おかげさまでにぎやかに
作業を行うことができました。
今日の作業内容は、
当初はミカンとジャガイモの
植え付けを予定していましたが、
昨晩の雨で畑がぬかるんでしまったため、
急きょ予定を変更して、
私を含めて男二人は午前に
ミカンの植え付けを行い、
それ以外はみんな、
また私たちも午後から
レモンジャム作りを
手伝いました。
私はずっとジャムを作り続けてきた経験が
ここで生かせるとは思わなかったです(笑)。
こうしてお天気の都合で
急きょ作業が変更になったわけですが、
これも農作業の宿命。
それでもやるべき仕事が
たくさんあるところが、
まさに「百姓」です。
そしてミカンの植え付けも、
レモンジャム作りの作業も、
単純作業の連続で、
これを1人で黙々と進めていたら、
きっとこの仕事がイヤになってしまうだろうと
思うのですが、
真剣に手を動かしつつも
始終会話を交わしながらの作業は、
いろいろ勉強になる話もあったし、
知見も広がったし、
楽しいとすら感じました。
いずれにしてもこの場所は、
実体のある仕事に溢れています。
たくさんの人手が必要です。
人手の必要なところに
人が集まる仕組みとして、
きらくなのうえん隊が
少しでも力になることができれば、と、
今日改めて思いました。
次回は4月9日、
タマネギの収穫を予定していますが、
今日みたいにお天気の都合で
変更になる場合があることは
すみませんがご了承ください。
ミカンの苗を
鉢に移し替える作業。
300本近く作業したでしょうか。
一つ一つの作業自体は
そんなに重労働ではないですが、
それが100単位にもなると、
けっこうたいへんな仕事でした。
5年前の今頃、
正確にはちょっと前の
時間だったと思うのですが、
今日はずっと真っ暗の中で
夜を過ごすのかな、と思っていたら、
ぱっと電気がつきました。
あの日から
エネルギーに関心が強く傾き、
仲間たちに恵まれて、
このまちで4年間エネルギーカフェを
続けてきましたが、
続けてみて
エネルギーに関して
身をもって感じたことは、
エネルギーを起こすということは、
実にエネルギーを要するということ。
例えば、
自転車漕いで発電しようと思ったら、
電気を起こすことが如何にたいへんか、
よく分かりました。
自分でできることは
自分で作りつつ、
背伸びせず、
信頼できる人たちを探して、
彼らに委ねる、
あるいは仲間たちとともに取り組むことも、
ステキなことだと思うようになりました。
そして、
エネルギーを作ることのたいへんさ、
自分がいかに微力かということを
痛感しただけに、
今ぼくの前に
灯りがともされ、
こうして電気使って
ブログ書いていることも
本当にありがたいことだと
思います。
今日はそのことを
改めて思い返す日です。
神田え邸にて。
かつて上に増築した、
寝室として使っていた
塔屋部分の解体作業を始めています。
壁天井の下地を
剥がしてみると、
以前紹介した、
空襲で焼けた
柱ほどではありませんが、
またしても焼けた痕跡が
出てきました。
また、
外皮を遮るものは、
薄い鉄の波板のみ。
塔屋として、
重量の上では有利でしたが、
恐らく暑くて寒い
塔屋だったろうと思います。
しかしこのたてものは、
周りや社会環境の変化に翻弄されることなく、
生き延びることができました。
こういう状況を目にして
最近とくに思うのですが、
たてものの寿命を決めるのは、
がっちり作っても、
性能の高い家を作っても、
少々焼けようとも、
とても暑くて寒くても、
最後の砦は、
住み継いでいこう、
使い続けていこうという意思、
このたてものに対する愛だと
いうことです。
今回は、
この増築した塔屋のおかげで
雨仕舞がかんばしくなく、
たてものを傷める速度を
早めてしまう可能性があるだろうということで
塔屋部分は壊してしまいますが、
使い続けていこうという意思を
しかと受け止め、
このたてものに関わる人たちに
ずっと愛され続けるよう、
手を加えていきたいと思います。
ある程度軒の深い家だと
たてものの濡れ方で、
雨の日の風向きが分かるのですが、
今朝は南風の雨でした。
春のできごとが
日増しに増えてきております。
さて今日は、
きらくなのうえん隊のご案内です。
小田原で代々続く
ミカン農園「あきさわ園」で、
このたび「きらくなのうえん隊」を
結成することとなりました。
「あきさわ園」さんとは、
私たちが竹小舞で使う
竹を伐らせていただくご縁で
つながりました。
ミカン畑の脇の竹林で
竹を伐っていると、
たてものもたべものも、
私たちのいのちに関わるものたちは、
本来は全て大地とつながっているんだな、
ということを感じます。
そして私たちの暮らしを作るために
必要なのは人の手だということ。
これまでたてものづくりでは、
「現代版結」の仕組みで
人の手を集め、
様々な縁を紡いできましたが、
今度は農作業でも
「現代版結」の仕組みを
試みてみようと思います。
農業を支援するから「農援隊」、
共同作業を通じて「縁」が生まれ、
「宴」を重ね、
そこで紡がれた仲間たちと、
いずれは遊休農地を
皆の農園にすることができれば、
と夢は膨らみます。
きらくに真剣に、
身近な場で農の未来を
拓いていきたいと思います。
そんなきらくなのうえん隊の初回は、
今週末の3月12日。
ミカンとジャガイモの
植え付けを行います。
里山に囲まれた農園で
一緒に心地よい汗を
流しましょう。
なおご参加いただける方は、
お手数ですが人数確認のため、
以下の問い合わせ先まで
ご連絡をいただきますよう
よろしくお願いいたします。
■日時:2016.03.12(土) 9時~日没まで
■場所:あきさわ園(小田原市沼代1215)
■現地9時集合 雨天中止
■持物:作業服、タオル
■お礼:地域通貨「柑」
■お問い合わせ・お申し込み
きらくなたてものや 日高
E-mail tamotsu.hidaka@kirakunat.com
TEL 080-5467-8701
※今後の予定(原則として第2土曜日です。)
16.04.09(土)タマネギの収穫
16.04.23(土)エネルギーカフェ(10-14時)
16.05.21(土)キウイの受粉
16.06.04(土)竹林整備
16.06.25(土)エネルギーカフェ(10-14時)
16.07.09(土)ブルーベリーの収穫①
16.08.20(土)ブルーベリーの収穫②
16.09.10(土)冬野菜の種まき/青ミカンの収穫
16.09.24(土)エネルギーカフェ(10-14時)
16.10.08(土)ミカンの収穫①
16.11.12(土)ミカンの収穫①/キウイの収穫
16.12.10(土)ミカンの収穫②
17.01.21(土)竹伐り
17.02.11(土)ミカンの枝払い
藤沢ひ邸にて。
見学会では、
たくさんの子どもたちが
来てくれました。
一時は
保育園じゃないかと思うほど、
子どもたちの歓声に包まれました。
その理由の一つは、
子ども部屋の梁に
吊り下げられたハンモック。
そりゃ気持ちも
高ぶるよね(笑)。
見学会が落ち着いて
人が少なくなった頃、
陽だまりと障子紙に囲まれて
私もゆらゆらと
座ってみましたが、
本当に気持ちよかったです。
木組みの見える家は、
ブランコ、ハンモックが掛け放題というのも、
‘売り’になるでしょうか(笑)。
今日は藤沢ひ邸の
完成見学会でした。
きちんと集計できていませんが、
延べ約50名ほどの方に
お越しいただいたでしょうか。
たくさんの方に足をお運びいただき、
ありがとうございました。
今回の特徴の一つは、
竹小舞かきのときもそうでしたが、
工事中にたくさんご迷惑を
おかけしたであろう
ご近所の方々のご参加が
とても多かったことです。
長い長い工期だったにもかかわらず
本当に心温かいご近所さんに恵まれました。
その心温かさに乗じて
お隣の家を見学させていただくという(笑)、
なかなかできない経験を
させていただいたりもしましたが、
まちに開く「現代版結」のしくみの中で、
家づくりが地域の人たちを
つなぐ場の一つとして
一役買えたのかなと思うと、
とてもうれしく思いました。
そしてもう一つの特徴は、
見学会というよりも、
オーブン付の薪ストーブを囲み、
そこで様々なものを焼き、
試食会のような様相だったこと。
見学会の終了後も、
ご近所の方々を中心に‘試食会’は続き、
家を後にするときは、
これから晩ごはんだというのに
もうおなかいっぱいでしたが(笑)、
しばらくここは、
今日のように
身も心もあたためてくれる
「火」の求心力によって
まちに開いた楽しい場所に
なりそうです。
藤沢ひ邸にて。
2階の電気をまかなう
太陽光発電パネルが
バルコニーの先端に
取り付きました。
全部まかなうことは、
とてもステキなことである反面、
それだけ費用がかかるし、
なかなか勇気がいることも事実。
できる範囲で、
できることをやるということも
ステキではありませんか。
また私の場合、
防水のための納まりや
手入れのことなどを考えると、
瓦屋根の上に
太陽光発電パネルを載せるのは、
少し抵抗があるので、
それをどこにどのように付けたらいいか、
模索しているところでした。
そんな中、
木で作ったバルコニーに付ければ、
太陽光発電パネルの寿命と
だいたい同じくらいだし、
目に触れやすいので、
拭いたりする手入れもしやすいし、
いいかもしれないということで、
バルコニーの西側の一部分に腕木を出して、
そこに設置することにしました。
西日を遮る庇代わりにも
なりそうです。