板がのびたりちぢんだり
鎌倉よ邸にて。
この家の洗面所は、
入口は狭く、
銅のシンクが入っている部分は広く、
奥行きが二段階になっているのですが、
しかしいざという時
狭い奥行きのほうも
広く使えるように、
天板の下に
引き出せる棚板を
作りました。
建主さんに
ご要望をいただいて
作ったのですが、
こうしたご要望が
作り手のいい刺激になります。
鎌倉よ邸にて。
この家の洗面所は、
入口は狭く、
銅のシンクが入っている部分は広く、
奥行きが二段階になっているのですが、
しかしいざという時
狭い奥行きのほうも
広く使えるように、
天板の下に
引き出せる棚板を
作りました。
建主さんに
ご要望をいただいて
作ったのですが、
こうしたご要望が
作り手のいい刺激になります。
神田え邸にて。
土間の敷瓦が、
敷き終わりました。
この瓦はいつものとおり、
藤岡の五十嵐さんが
達磨窯で焼いたものです。
一枚一枚手をかけて焼いた瓦だからこそ、
一枚一枚顔が違う瓦を
タイル職人の小澤さんが
十分に吟味して貼ってくれたことにより、
一枚一枚が生き生きとして、
またそれが集合することにより、
生きもののように
見る角度や時間によって表情が違う
息を呑むほどに奥深く美しい
土間に仕上がりました。
看板建築の
時間を重ねた立面と相まって、
味わい深い「顔」となりそうです。
今後この土間が
どのように生かされていくか、
楽しみです。
神田え邸にて。
浴室のタイル工事が
ほぼ仕上がりました。
床は最近の定番ともいえる
冬でも足の温かいコルクタイル、
腰壁は御影石のような風合いのタイル、
カラン台天板と
浴槽との見切りは御影石
という構成です。
小澤さんの仕事は、
いつ見てもパリッとしていますが、
いつにもまして御影石調のタイルが
格調高い雰囲気を醸し出しています。
もう少ししたらこの隣に
木の風呂桶が入る予定です。
鎌倉よ邸にて。
本棚を改造した机が
できあがりました。
元々は茶色のペンキが塗ってあった、
重厚感のある本棚でしたが、
2/3がヒノキの板に包まれて、
子ども部屋らしい、
明るい印象の机になりました。
色合いもさることながら、
使い込むほど味が出るし、
適度に硬い木なので字を書きやすく、
子どもの机向きだと思います。
しかも神奈川県産というおまけつき。
今度机の板のふるさとを訪ねてみてください。
改造後。
改造前。
今日から七里ガ浜で
本格的に改修工事が始まりました。
居間の床壁天井、
全て取り払っての改修工事ですが、
お住まいになりながら
工事を進めるので、
居間を経由しなければ
たどり着かない洗面所とお風呂まで
仮の通路を作りました。
足場板とブルーシートに包まれた幅約尺6寸の
現場感満載(笑)の通路ですが、
なんだか水族館を連想させるような感じで
なかなかよいのです。
今日は鎌倉某所の作業場の中で
泥をこねました。
ゆくゆくは
子どもたちが集まる場所となるため、
いつにもましてたくさんの
子どもたちが
入れ代わり立ち代わりここに来ては
泥の箱の中に入りました。
今までの傾向として、
小学生までの子たちは
泥の箱の中を怖がって
あんまり入りたがらないのですが、
とくに幼稚園児くらいの子たちが
足元から頭のてっぺんまで
泥んこになりながらはしゃいでいたのが
印象的でした。
それにしても
こういうたてものの作り方は、
節目節目がおまつりのようで、
しかも用途が用途だけに
文字どおりまちじゅうの人たちが
大人も子どもも集まって、
しかもこの場所に関わる人たちだけではなく、
近所に住む過去のきらくな建主さんや、
昔からのお友だちなども集まって、
本当に楽しいひとときでした。
確かに
環境に負荷が少ないとか、
地産地消とか、
伝統技術の継承とか、
そんなお題目も大事かもしれませんが、
自分はこうして身近な場所で
ご縁がつながって、
みんなの手で何かを
作っていきたいんだなあ、
楽しい楽しいおまつりを
作っていきたいんだなあと、
思いました。
自分はまさにこういうかたちで
ものを作っていきたい、
それを体現した日でした。
女子大生が現れたとたん、
うれしそうにはしゃぐ小学生の少年たち。
君たち、本当に分かりやすいです(笑)。
でも分かります(笑)。