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2016年6月4日

初夏の空の下、イモを掘る

カテゴリー: その他

今日は6月のきらくなのうえん隊。

今日もとてもよいお天気のもとに
行うことができました。

今回は竹林整備の予定でしたが、
午前中はジャガイモの収穫、
午後は清見オレンジの
ジェラート作りのための
仕込みを行いました。

予定が変わるのは、
お天気や作物の育ち具合次第という
農作業ならではのことですし、

竹林整備は、
秋冬にこれでもかというくらい行うので(笑)、
かえってよかったです。

また今回の参加者は、
私の告知が遅かったこともあり、
私一人。

一人でも黙々と作業を
行おうと思ってましたが、

研修の一環で大学生が4名いたり、
また別のイベントの参加者が
大勢いたりして、

結果的ににぎやかに
農園で過ごすことができました。

さて作業のほうですが、
ジャガイモの収穫は、
まず鎌で茎取りを行い、
次に鍬でイモを掘り起こす作業を
行いました。

最初はなかなか
うまくいきませんでしたが、
途中で秋沢さんに助言をいただき
コツをつかんだら、

楽しい!

ずーーーっと同じ作業の
繰り返しなのですが、
その間まさに
「無」の境地でした。

そしてその積み重ねで
一つの作業を終えた時の達成感が
本当に気持ちよかったです。

また道具を繰り返し使うことで、
身体の幹を鍛えるには、
とてもよいな、と思いました。

数年前にある家で泥コネをした時、
80歳を超える建主さんの動きが
とても機敏で驚いたものですが、
ずっと農家をされてきたので、
改めて納得です。

おカネ払って
ジムなんか行っている場合では
ありません(笑)。

ここで自ずと、
身体を鍛えることが
できます。

今度ラグビーの教え子たちを引き連れて、
ここへ来ようかな(笑)。

2016年6月3日

神田の観光名所化計画、明日には土に埋もれる(笑)

カテゴリー: 神田え邸

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神田え邸にて。

竹小舞ができあがりました。

さっそく次の日土を塗る予定なので、

早くも今日で見納めです。

とっても夜景が美しかったので、

このまま塗らないで、

神田の観光名所にしたいです(笑)。

夜9時頃できあがりましたが、

その後建主さんたちと

完成を祝って話が盛り上がってしまい、

今日も現場を出たのは

午前様でした(笑)。

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2016年6月2日

いつの間にか日付が

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

今日は大工や他の職方と

打ち合わせを兼ねて、

朝から竹小舞かき隊。

夜は静まり返った神田のまちで

建主さんと二人きりで

黙々と作業に没頭。

そしたらいつの間にか、

日付が変わりそうな時間に

なってしまいました。

竹小舞のゴールはもう間近。

やはし少しさみしいです。

建主さんも、

同じようなことを

おっしゃっておりました。

こうなったら竹小舞をかくために、

既存の壁をぶっこわしますか(笑)。

2016年6月1日

硝子の花咲く土間

カテゴリー: 鎌倉台て邸


鎌倉台て邸にて。

建主さんご家族たちの手で

洗い出し仕上げの土間に埋め込まれた

数々の欠片たち。

海で拾った硝子の欠片だったり、

そのへんに落ちていた

茶碗の欠片だったり、

そのへんに落ちていたものも、

人の手が加わると、

芸術になりえるのです。

硝子の花が咲いたりして、

実に愛らしい、

楽しい土間となりました。

2016年5月31日

神田で竹小舞かき隊(2回目)

カテゴリー: 神田え邸


神田え邸にて。

今日は午後から、

神田で第二回目の竹小舞かき隊。

暑くもなく寒くもなく、

手を動かすには

とても気持ちのよい日でした。

日が暮れても建主さんたちと

ずっとやっていたかったのですが、

ぞれぞれ仕事だったり、

打ち合わせだったり、

午後七時で切り上げました。

あと一、二回、

どこかでまたやるようです。

先日、

まちなかで土壁の家をふやす会の

イベントに参加しましたが、

これを見て‘燃えない’土壁が、

神田のまちなかではやるとうれしいです。

2016年5月30日

世界に一つしかない土留め壁

カテゴリー: 鎌倉山崎お邸


鎌倉山崎お邸にて。

先々週末のことではありますが、

元々あった水色の土留め壁が

左官職人と建主さんとの合作で、

生まれ変わりました。

洗い出し風の仕上げに、

子どもたちが様々なものを埋め込み、

中には家族五人の似顔絵が描かれたものも

あったりして、

世界に一つしかない、

土留め壁となりました。

2016年5月27日

大地が揺さぶられても

カテゴリー: 今日のできごと

先週三日間、

全国の仲間の大工たちと

熊本に行ってきました。

鎌倉からクルマで向かったので、

所要時間は行き16時間、帰り17時間。

久しぶりに「旅をした」という感じでした。

いろいろ体験したり、

見てきたことを報告するには、

少し頭の中を整理する必要があるため

後日行わせていただくとして、

私がとても強く

心に残ったことの一つは、

たとえ大地が激しく揺さぶられ、

真横で道路やたてものなどが

大きく壊れていても、

多くの木々は、

地滑りなどで地面自体に

大きな変形がないかぎり、

何事もなかったように、

静かに立っていたということ。

生きもののたくましさに

心打たれるとともに、

大げさかもしれませんが、

ひょっとすると地震の被害の大半は、

人間の作り出したものが

原因なのではないかと思いました。

関連する話として、

熊本に滞在中、

液状化被害の専門家の方に

お話を伺う機会をいただいたのですが、

液状化の現象が

起こる場所の大半は、

元々が砂地、とか、

地盤の強弱というよりは、

海や川、池などを

人工的に埋め立てた土地とのこと。

なるほど。

もしかしたら巨大地震は、

自然界の中で人間の存在の小ささを

まざまざと私たちに見せつけ、

私たちに反省点を突きつける

機会なのかもしれません。

「人工」に携わる者として、

先週目にしたことを心に焼き付け、

これからの仕事に

活かしていきたいと思います。

2016年5月26日

大谷石の床

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

薪ストーブを置く場所の床に

大谷石が敷き詰められました。

敷瓦を使うことが多かったのですが、

今回は明るい色を選ぶことにしました。

これから迎える夏は夏で、

冷んやりしそうです。

2016年5月25日

動かない、きらくな網戸

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

おじいさんの歳以上のたてものは、

窓に網戸を入れるという発想がなかったようで、

敷居鴨居に網戸用の溝がないことが多いです。

おじいさんが子どもの頃、

昔の日本人は、蚊などの虫が

へっちゃらだったのでしょうか。

いや、大昔から日本人は、

蚊に刺されてかゆくなるのは

やっぱりいやだったようで、

目の粗い繊維を利用して

蚊帳というものを発明し、

対策をとっていました。

一方で網戸が普及したのは、

実に戦後のこと。

高度成長期に

雨ざらしになっても大丈夫な

化学繊維による防虫網が現れ、

さらにアルミサッシの台頭に伴って、

網戸の設置は

ようやく当たり前のこととなりました。

というわけで、

戦前に建てられたたてものは、

その後窓の改修を行ったり、

アルミサッシに交換したりすることがないかぎり、

網戸の取り付く余地はないのです。

とはいえこの時代、

蚊帳で寝ている間だけ

部分的に虫を除けるよりは、

網戸を付けて家全体、虫を除けたい。

しかし、

敷居鴨居の溝を足す仕事は、

とてもおカネがかかるし、

かといって、

アルミサッシにするのもなあ。

そこで古民家に暮らす

建主さんが思いついたのは、

四枚建ての硝子戸の外側の溝に

二枚の網戸を挿入するということ。

これにより、

外側の溝では二枚の硝子戸と二枚の網戸を

動かずことができない状態となりますが、

窓から外に出るという

ことさえあきらめれば、

光と風を入れることに関しては、

何ら困ることはありません。

むしろ、

網戸を格子付きの「きらくな網戸」にすれば、

夜うっかり硝子戸を開けっ放しにして

寝てしまっても、

外からの侵入は困難なので、

常に防犯性は効いていることになります。

こうして今の状態を嘆くのではく、

むしろ逆手にとって

活かそうという考え方は、

古民家に暮らすうえでの

心構えの一つと言えそうです。

2016年5月20日

警鐘、なのかもしれない

カテゴリー: 今日のできごと

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化学物質過敏症の方が暮らす

住まいの建具を交換しました。

元々は、‘襖のような’建具、

それを杉の板戸に交換したところ、

部屋の居心地がだいぶ変わったようで

よかったです。

同じ杉でも

産地や部位によって

樹脂成分の揮発が

多いものと少ないものがあり、

多いものはやはり

匂いが気になる傾向にあるので、

建具職人と

綿密に打ち合わせをして、

吉野産の源平材を

選ぶことにしました。

事前に現物の様子を

確認していたとはいえ、

心地よくなったと聞いて

本当にホッとしました。

一方で元々入っていた建具ですが、

現在ではよく使われている

建具の一つです。

しかし使われている素材は、

人工的に紙に似せたもの、

あるいは人工的に木に似せたもの。

そしてそれらを

人工的な接着剤で

貼り合わせています。

化学物質過敏症の方々は、

それらに反応します。

鈍感な私たちも

処分しようと思って

それらを燃やしたら

よく分かります。

鼻が曲がるほどの

異臭を放ちますからね。

化学物質過敏症の方々の反応は、

私たちに対して

警鐘を鳴らしているような

気がしてなりません。