いえづくりはまちづくり
葉山じ邸で
タケコマイかき隊三回目の今日は、
何人来てくださったのか、
正確に分かりません(笑)。
それくらいたくさんの方々が
お手伝いに来てくださいました。
まずは自主保育に参加するご家族が
総出で集まってくださったので、
大人だけではなく、
たくさんの子どもたちが
お手伝いに来てくれました。
その様子はまるで、
家全体が遊具状態。
子どもたちの歓声や泣き声が響く
楽しい場となりました。
その他にも建主さんと
ご縁のある方や、
昨日来てくれた
十二年前の現場のお隣さんが
今日は家族連れで来てくれたり、
あるいは現在進行中の建主さんが
この家の建主さんたちに
竹小舞を手伝っていただいたお返しに
来てくださったり、
誰がどういうご縁なのか
よく分からないけれども、
いつの間にかみんな
言葉を交わすようになり、
様々な人間関係が交錯する
場となりました。
共同作業は、
とくに縦横に
竹を編んでいく竹小舞は、
その姿と同様、
人間関係を縦横に
編んでくれるということを
今日は強く実感しました。
実は私は、
社会に出る出発点は、
まちづくりでした。
まちづくりに興味があって
それを仕事とする会社に入ったのですが、
会社にいる間に
自分のいえづくりを通じて
昔ながらの工法に出会ってしまい、
いつかこれを
本業にしたいという夢ができて
その数年後に
「きらくなたてものや」を立ち上げ、
今に至ります。
その後は木組み土壁のたてものを
「結」の仕組みで
一つ一つ作り続けてきたのですが、
それを一つ一つ重ねていくうちに、
「たてもの」という
目に見えるかたちだけではなく、
人と人との縁を育て、
山とまちとの縁を育て、
その縁がさらに化学反応を起こして
まちづくりにつながっているのかもな、
と実感するようになってきて、
今日はまさにそれを
絵に描いたような場となりました。
「面」でのまちづくり、
コンサルタントという立場は
正直私には合わないなと思って
会社を辞めたのですが(苦笑)、
こうして一つ一つの場から
汗と泥にまみれながら
まちづくりを仕掛けていきたいと思います。