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2017年4月7日

よさが続くような

カテゴリー: 今日のできごと

埼玉北部某所の古民家にて。

これから大規模な修繕をするにあたり、
職人一同集まって調査。

大工、
基礎屋、
左官屋、
水道屋、
瓦屋、
屋根屋、

合計8名が集まり、
密度の濃い午前中でした。

建物を前にして、
職人たちと交わす言葉は
本当に勉強になります。

さてこの建物は、
築100年近い建物。

長年の風雪で
屋根の瓦は波打っていますが、
なんだかいいんだよなあ。

郷愁に惑わされることなく
直すべきところは直すのですが、

このよさが続くような
改修をめざしたいと思います。

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2017年4月6日

きらくなたてものや4-5月の予定&4/8広河隆一氏映画上映・講演会

カテゴリー: イベント 告知・連絡

今週から新学期。
私も昨日、地元小学校の入学式に
出席しました。

いつもは桜が散っている頃ですが、
今年はまだつぼみでした。

確かにいつもより
三月は寒い気がしました。

さて新年度に入り、
きらくなたてものやでも
催しが目白押しです。

詳細は改めて
ご案内させていただくとして、

現在決まっている
4~5月の主な予定を
お知らせいたします。

4月15日 暮らしの教室(茅ヶ崎リベンデル)http://monosashi.me/
4月28-30日 鎌倉路地フェスタ出展(吉野邸)
→4月29日:行政との交流会
→4月30日:きらくなさんぽんれすとらんin吉野邸(ソーラークッキング&ポンポンケーキのコラボ企画)
5月13日 イオさんの独立型太陽光発電セミナー
5月20日 きらくなのうえん隊(あきさわ園)
5月27日 きらくな縁日(ふかふか)

・・・・・・・・・・

それと!直前で恐縮ですが、
鎌倉の市民団体「ぐるぅぷ未来」主催により、
今週末の4月8日に鎌倉生涯学習センターにて
フォトジャーナリストの広河隆一さんの
映画上映と講演会が開催されます。

たいへん興味深い内容ですので、
この場をお借りして皆様にも
以下のとおりご案内させていただきます。

・・・・・・・・・・

4月8日に私達は
「命の戦場を歩く フォトジャーナリスト広河隆一の軌跡」と題しまして、
映画上映と広河隆一氏ご本人の講演会を開催いたします。

氏は「DAYS JAPAN」編集長を経て現在発行人。
パレスチナ紛争、チェルノブイリ原発事故、
イラク戦争、福島原発事故などを幅広く取材して50年。
「写真記録パレスチナ」で土門拳賞受賞など多くの賞を受け、

チェルノブイリの救援活動に対してウクライナ大統領から感謝状、
ベラルーシから国家栄誉勲章を受けられており、

福島原発事故後は沖縄・久米島に
子供達の健康回復の為の保養施設を作るなど
救援活動に積極的に携わっておられます。

日本で最も福島原発事故の被害の実情を
知っているお一人です。

「救援活動までやると、
当事者と一体化して報道の信頼を損なわないか」との質問に

「100%間違いですね。
傍観者になれと言っているようなもの。
(中略)当事者にはなり切れないが、
共感というか心を重ねることが必要です。」
(2016/9/30 朝日夕刊)と。

また、ジャーナリストとして現場を報道するだけでなく
「溺れている人がいれば一人の人間として
カメラを置いて助けるべき」とも言っています。

そう語る氏は
「日本の今」をどうとらえているのでしょうか。

日本人の一人として何をなすべきか、
私達自身の気付きになることを願って企画いたしました。

夜の開催で、何かとご不自由なことと思いますが、
多くの方にご参加頂けましたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

ぐるぅぷ未来・川瀬朋子
*経費を除いた収益は、
広河氏が設立した沖縄・久米島にある子供達の
健康回復の為の保養施設に寄付をいたします。

「命の戦場を歩く フォトジャーナリスト広河隆一の軌跡」
   第一部・映画「広河隆一 人間の戦場」上映(長谷川三郎監督、配給:東風、98分)
   第二部・講演「チェルノブイリ、そして福島」

  開催日時:2017年4月8日(土)
  開  場:18時15分
  映画上映:18時40分~ 
  講演開始:20時30分~ (終演予定:21時30分)
  会  場:鎌倉生涯学習センターホール
  参 加 費:前売り1500円、当日1800円、学生1000円
  取 扱 店:たらば書房、島森書店、松林堂書店、
    きららカフェ、ソンベカフェ、オーガニックマートよこい
  予  約:080-1167-6679(上野)、j.kawase@jcom.zaq.ne.jp
 託  児:有(要予約、1才~未就学児童、前日20時まで受付300円)
  後  援:鎌倉市教育委員会
  協力団体:NPOアースマンシップ、鎌倉恩寵教会、
       NPOかまわ、さかい内科・胃腸科クリニック、
       湘南護憲市民の会・鎌倉、湘南YWCA,
       鎌倉で映画と共に歩む会、鎌倉放射能市民測定室、
       鎌倉YMCA、鎌倉ワイズメンズクラブ、
       鎌倉・岐れ路の会、
       脱原発社会をめざす文学者の会、
       トランジションタウン鎌倉、
       みんなで作ろう湯たんぽカバーの会、
       横浜YMCA対人地雷を無くす会(五十音順)
  主 催:ぐるぅぷ未来

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2017年4月5日

こわしたくない

カテゴリー: 新築の仕事 藤沢い邸

藤沢い邸にて。

たてものの一部の解体が
始まりました。

このたてものは
昭和40年築、約50歳です。

その頃の壁の下地は、
竹小舞下地の土壁でした。

壊すにつれて
それらが露わになってきています。

裏返し塗りをしたほうが
壁としては強いのですが、

そんなことは
どうでもよく、

そのさまは
壊したくないと思うほど、
美しいと感じました。

下地が美しいたてもの、
壊してもなお美しいたてもの、

新たに建てるたてものも
これに見習います。

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2017年4月3日

陽春の空の下

カテゴリー: 新築の仕事 藤沢い邸

藤沢い邸にて。

始まりの春、

現場に大工4人と
瓦屋2人が集結。

たてものを切り離して壊すために
その下準備を行いました。

今日は陽春の青空が
とても美しいお天気。

気持ちいいお天気に始まると、
やはり気持ちがいいです。

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2017年3月28日

再出発の春

カテゴリー: 新築の仕事 神田え邸

神田え邸にて。

先週に引き続き、
今日はとしまち研主催の見学会。

今日もたくさんの方々が
お越しくださいました。

ありがとうございました。

思えば着工当初は、
仕事を細々と進めておりましたが、

今日は
区の行政職員が多数見えたり、
町内会長さんがいらっしゃたり、

すっかりまちぐるみの
展開になってしまって、

これもひとえに
建主さんの情熱と、

としまち研の多大なる
ご協力のおかげです。

まちに開き、

立場を超えて
たくさんの方々に
見守っていただけることで、

このたてものは、
長生きしてくれるような
気がします。

陽射しはすっかり春。
再出発の春です。

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2017木の建築塾のご案内

カテゴリー: イベント 告知・連絡

しばらくお休みしていた木の建築塾が
今年から復活します。

会場は、
昨年改修を担当させていただいた
神田の看板建築です。

講師の有意義なお話と、
昭和の生き証人ともいえるたてもの、
そして木と土を愛する人たちとの交流を
ぜひお楽しみください。

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土を旅する
~新たな表現と、自己の再確認のスタート~

土は、日本ばかりでなく
世界中で最も身近な素材の一つとして
長く使われてきた素材です。

その工法や表現は、

国や地域、
あるいは手を動かす職人により
実に多彩で、

民族による感性の違いが
表れています。

私たちは日常を離れて出かけた旅先で、
思わぬ使われ方に触れて
大きな刺激を受けることがあります。

今年の『木の建築塾』は、
世界に出向いて日本の技を伝え、
同時に現地で仕事をしている左官職の活動と、
国内で新たな表現や作り方の可能性に
挑戦している建築家の活動を紹介します。

同じ土という素材と向き合う時に、
世界各地に広がる違い・多様性を
自分流にこなしている左官職・建築家に
接してみてください。

5月~12月まで7回続けることで、
参加される方々の日常の取り組みに、
何か新しい可能性が生まれるような
塾をめざしています。

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■会場
海老原商店
東京都千代田区神田須田町2-13-5
※秋葉原駅徒歩3分

■時間
18:00-21:00

■受講料
全7回30,000円
1回受講:5,000円

■定 員
20名(先着順)

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第1回:2017年 05月26日(金) 
イタリアの塗り壁紹介とミラノでの活動報告
松木 憲司(蒼築舎)

第2回:2017年06月16日(金) 
ドイツの塗り壁紹介とアーヘン工科大学での活動報告
都倉 達弥(左官職)

第3回:2017年07月14日(金) 
フランスの塗り壁紹介と中国・ラオスでの活動報告
鈴木 晋作 (アーキテクトビルダー)

第4回:2017年09月08日(金) 
工業化と手作りの狭間で
泉 幸甫(泉幸甫建築研究所) 

第5回:2017年10月20日(金) 
日本の伝統的左官技術の新しい挑戦
江原 久紀(江原官塑)

第6回:2017年11月10日(金) 
まちの「結」でつくる土壁
日高 保(きらくなたてものや)

第7回:2017年12月15日(金) 
中国と韓国の塗り壁 日本の全国塗り壁めぐり
高橋 昌巳(シティ環境建築設計)

2017木の建築塾チラシ最終確定版

2017年3月18日

好き、が表れる

カテゴリー: 新築の仕事 藤沢い邸

藤沢い邸にて。

植木と石の仮移設が
完了しました。

植木は
植木屋の遠山さん手配の
置場に移動、

石は
池だったところに
遠山さんが
芸術的に敷き詰めてくれたので、

そこに鉄板を敷けば、
重機が通っても
比較的安全に
保管することができそうです。

さすが石が大好きな遠山さん、
これを敷き詰めている時の
なんだか楽しそうな様子が
目に浮かびます。

その結果が、
この敷き詰め方に
表れているような
気がします。

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2017年3月16日

縁を作る竹小舞壁

カテゴリー: 新築の仕事 ふかふか

子どもたちが放課後集う
‘ふかふか’にて。

土間玄関の
すぐ左手にある
竹小舞壁が

さっそくチラシを掛ける場所に
なっていました。

以前「食堂ぺいす」でも
玄関土間で同じことをした時に

「チラシの案内所」となっていて
こういう使い方もいいなと思い、

いつかまたやりたいな
と思っていました。

とくにたくさんの人が集まる場で

たくさんの人たちが力を合わせて
この場を作った象徴ともいえる竹小舞が
出迎えてくれること、

またこうして
新たな縁を作る装置として
使われていくことが
うれしいです。

竹が縦横に交わる向こうに
光が射しこむという姿も、
まさにこの場を
言い表しているように思います。

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人がいるということ

カテゴリー: 新築の仕事 ふかふか

子どもたちが放課後集う
‘ふかふか’にて。

先週‘ゲンバ’が‘イエ’となって以来、
初めて訪れました。

家具や道具が
美しく並べられ、

当初のまさに「作業場」からは、
全く想像のつかない

この場所を愛する人たちの息づかいを
色濃く感じる場となっていました。

やはり場の美しさは、
そこに愛のある人たちがいることが
大きく作用するのだな、
と思いました。

4月からはさらに
たくさんの子どもたちが集まります。

それ以降の場の変化も
楽しみです。

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2017年3月10日

繰り返し、が好き

カテゴリー: 新築の仕事 ふかふか

子どもたちが放課後集う
‘ふかふか’にて。

お披露目会前日、
家具が4点取り付きました。

いずれも杉の家具です。

こうして同じものが
単純に繰り返すものに
心惹かれることを
なんていうんでしたっけ?

私も好きです。

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ランドセル棚。

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靴箱。

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吊戸棚。