子どもと月が照らす棟
2月末日、柏で建前。
建前をこの日に決めた時、
寒さが身に沁みないか
少し不安でしたが、
春のあしおとが聞こえる日和で
よかったです。
それにしても建前は、
何度見ても面白いですね。
職人たちによる
一日かけたショーのようです。
この面白さは、
丸一日直に見ないと
なかなか伝わらないので、
これまでカキシブ隊として
たくさん力を貸していただいた
フリースクールここだねの子どもたちを誘ったら、
遠路はるばる逗子から
朝早く起きて来てくれました。
丸一日の見学は、
たいへんだったと思いますが、
面白さを共有できてよかったです。
そして私たちにとっても、
一日「応援団」がいるみたいで
たくさん力をいただいた気がします。
とくに私は病み上がりで
身体がへろへろだったので(笑)、
子どもたちの応援が
励みになりました。
こうして子どもたちの遊び声が響く中
作業は着々と進み、
夕方無事上棟。
無事終わるとともに
長い物語が始まる、
この瞬間が
この仕事をしていて
いちばん好きかもしれません。
日が暮れた頃、
建主さんが用意してくれた
ご馳走を前にして、
この喜びとこれから始まる決意を
仲間の職人たちと共有しました。
最近はクルマで来る職人が多く、
酒を飲むのはわずかでしたが、
それでも楽しい会でした。
さあ今日から始まります。
帰り際、棟の上に輝く月が
それを祝福しているようでした。