また来よう
武川の古民家にて。
土台と柱の傷んでいた箇所を
直したので、
壁一枚作り直す必要があり、
一人静かにタケコマイカキ隊、
ホントは朝から来て
土塗るところまでいきたかったのですが、
朝いろいろと事件がありまして、
3時ごろ現場着、
また古いたてものだと
間渡し竹も一筋縄にはいかず、
縦簾のみの施工となりました。
来週また来ます。
来週は、
温泉入りたいなー。
先週末棟が上がった
茅ヶ崎・米の花、
今週は雨にたたられて
今日は貴重な太陽の光、
みんなで塗った柿渋の色が
急速に深まりました。
明日から雨、しかも台風。
シートを掛けるわけにも
いかないので、
木組みをすっかり
洗ってもらい、
来週屋根仕事です。
逗子た邸にて。
室内の壁はほぼ全て
建主さんが自分たちで仕上げたのですが、
最後一週間は怒涛のような日々、
毎日夜遅くまでがんばっていました。
しかし遠くから毎日のように
お友だちが駆けつけてくれて、
悲壮感漂う、なんてことは
まったくなく、
、
いつ見ても楽しそうに
手を動かしていました。
忙しすぎると
かえってハイテンションになることが
あると思うのですが、
その状態に近かったのでしょうか。
作業最終日も
作業が深夜に及んだようで
仕上げの様子を確認せぬまま
お住まいになり始めたのですが、
今日玄関に入るなり
正面に見えた壁に
とても感動してしまいました。
写真でうまく伝えきれないのが
残念ですが、
この家に対する愛があふれていて
なんだか気持ちがすごく
あたたかくなる絵でした。
この愛とあたたかさが
いつ来ても楽しい雰囲気を
作っていたんだろうなあ。
自分が大好きな場は、
空間構成がすばらしいとか
高度な技術を駆使して、とか
そういうこともあるけれど、
いちばんは
あふれんばかりの愛を
感じる場です。
逗子た邸にて。
洗面所には、
建主さんのお友だちが
焼いたタイルを張りました。
手作りだけに
サイズはまちまちでしたが、
手作りだからこその
深みのある味わい、
このタイルを活かそうと、
このタイルを並べてみて
測った寸法で、
洗面所の台の幅の寸法を
決めました。
納まってみても
本当によい感じです。
この味わいは、
五十嵐さんが達磨窯で焼いた
敷瓦に通じるものがありますね。
なお洗面ボウルと水栓は、
最近のきらくなたてものやの定番の一つ、
TOTOのSK106と、
2つの真鍮水栓です。
前日の天気予報だと
午後3時ごろから
雨が降る予報でしたが、
その頃には
棟が上がっているだろうという見通しで
建前決行。
すると10時のお茶の時間の頃に
ぱらぱらと降ってきて、
あれ天気予報と違うやん
と思っていたのですが、
その後はみるみる晴れていき、
むしろ暑いくらいに。
雨が降ることは
ありませんでした。
ある意味で
お天気に恵まれました。
さて今回のこのたてものは、
小規模な平屋のため
柱勝ちの石場建て。
ホントは石の上に建てる予定でしたが、
地面の下に眠っている文化財の影響で
土間コンの上に建てることになりました。
そして今回も
レッカー車を入れずに手興し。
今回は敷地内に
レッカー車を据えようと思えば
据えられましたが、
2階床梁がない分
大きな部材が少ないので、
そうすることにしました。
職人たちの掛け声と笑い声(笑)、
そしてカケヤを叩く音だけが響く手興しが
好きです。
なお「笑い声」に関して言うと、
上棟祝いの宴の後の立ち話で、
建主さんのご両親から、
すばらしいと
ホメていただきました(笑)。
そんな楽しい雰囲気の中で
順調に作業が進み、
午後3時前に無事上棟。
最後はいつもの恒例、
建主さんが叩いて納めました。
その後は屋興しと垂木を納めて
充実感いっぱいの夕暮れ。
今日もよい「おまつり」でした。
今日は作業するには、
暑すぎないちょうどいい感じで、
建主さんとその子どもたちとで
「カキシブ隊」でした。
今日塗ったのは、足固めと土台。
わりとたくさんありましたが、
終始子どもたちががんばってくれて、
なんと14時終了!
子どもたちは、
どうやら近所の中華料理屋につられて
お父さんとともに来てたみたいですが(笑)、
すごいがんばりようでした。
またお父さんに負けず劣らず(笑)
たくさんおしゃべりしてくれたので、
とても楽しかったです。
これでこのたてものの
カキシブ隊は終了。
今週末、いよいよ建前です。
楽しみ!
逗子た邸にて。
2×4の家の改修ですが、
寝室に土を塗りたいとのことで、
棕櫚縄をくるくる巻いた竹を
壁に打ち付け、
そこに荒壁土を塗りました。
塗り方は、
いつもの手塗り
。
手塗りだと、
小さな子どもも
作業に参加できます。
実はこの表情が
とてもよかったりするのですが、
私があとで
鏝で均させていただきました。
今日は夜遅くまで
かかってしまいましたが、
日中の子どもたちの楽しそうな声と
大人たちのあたたかな目のおかげで
心地よい疲労感でした。