畏怖
鎌倉浄明寺は邸にて。
今日の未明、
ここのあたりでは
最強クラスの台風が直撃し、
今まで聞いたことのない
轟音が鳴り響き続けました。
現在進行中の現場では、
大工たちと対策を確認したとはいえ、
とても心配。
朝目が覚めると、
少なくとも自宅付近は
それほど大きく
傷んでいる様子は
なかったので、
ホッとしたのも束の間、
朝大工から電話があり、
現場がたいへんなことに
なっています、とのこと。
斜面の土砂が
水みちができて
道路に流れ、
2本の大きな木が
倒れてしまい、
危うく仮設電気の電線が
引きちぎられそうになったり、
危うく進入動線の階段が
塞がれそうになったり、
嵐の爪痕が
痛々しく刻まれました。
この敷地の景色を
かたちづくっていたあの木が…。
そういえば
今日クルマで走る先々で
木が倒れている姿を
何度となく目撃しました。
一方でたてものは、
外壁面に張ったブルーシートと
張ったばかりの
ルーフィング材の北面が
留め付けていた角材ごと
吹き飛ばされました。
幸いたてものが
乾けば済む程度でしたが、
行く先々で見かけた
被害状況も含めて、
まさにこれまでにない威力を
見せつけられました。
それほどまでの
台風だったので、
ここ以外でも
幾つかのご縁のあるたてものから
不具合が生じたと連絡をいただき、
ここ1週間以上は、
その対応に奔走することに
なりそうです。
こうしたことが起こると
まざまざと、
自然は実に畏れ多い、
人間は実に小さい存在、
ということを
思い知らされます。
そして
自然の猛威には
とうていかなわぬものたちへの
深い愛情も。
学ぶ機会を
いただいていると思って、
お声がけいただいたところに
駆けつけさせていただきます。