外壁は一層手前
柏お邸にて。
外壁の一部は
漆喰仕上げの予定なのですが、
その下地となるモルタルが
塗りこまれました。
もう一工程ありますが、
外から見た様子は、
だいぶ完成が
想像できる状態となりました。
最近ありがたいことに、
続けてきた地域活動がきっかけで
歩いてでも行ける
地域内のお住まいから、
ちょっとしたご依頼を
いただくことが増えてきて、
今日も夜に小一時間、
あるお住まいに
うかがっていました。
ご依頼の内容は、
照明器具の交換とか、
サッシの動きが悪いんだけど、とか、
床がぶかぶかしている、とか、
各種様々ですが、
人も住まいも
年を重ねていく中で、
こうしてたてものの
「まち医者」的な立場が
まちの中で求められてきているのかな、
とも思ったりします。
「きらくなたてものや」
の屋号に込めた思いの一つは、
伝統的な工法以前に、
まちの中でそんな立場を
願ってのこと。
引き続きありがたく、
駆けつけてまいりたいと思います。
年始は妻の実家に二日間帰省。
初日は妻と
伏見稲荷に初詣、
二日目は大学生の息子と
下鴨神社に行きました。
下鴨神社は、
実は結婚式を挙げたところで
個人的に深いご縁があるのですが、
今回の大きな目的は、
ラグビーの第一蹴の地へ
お詣りへ行くことでした。
しかし大学生の頃、
近くに住んでいたにもかかわらず、
じっくり散策したことがなかったので、
ぶらぶら歩いてみると、
とてもおもしろい!
とくに糺の森の西側、
河合神社内にあった
鴨長明の方丈は
四方をぐるぐると
何度も見て回りました。
そして時間に制約がなかったら、
夕暮れまでまだぐるぐると
見て回りたいほどでした。
方丈というだけあって、
水廻り以外は
生活に必要なものだけがある
最小限の空間。
しかし真ん中に火がある。
三方に光と風を制御できる
開口部がある。
壁一面に
‘手’の跡を感じる
網代がある。
それがあることで
この中での暮らしが
春夏秋冬、実に楽しく思えて
ならないのです。
これでいい、
これがいい。
年始早々、
こんな場を作り続けたいと
思いました。
現代の言葉でいうと、
「小屋」ということに
なるのかと思いますが、
やっぱり小屋は
おもしろい。