テーマは波打ち際
由比ガ浜の家の洗面台のテーマは、波打ち際の海。
水泡のようなタイルに濡れた砂の色のような研ぎ出しの天板。
何かを掛ける機能も兼ねた、結界を張る鉄格子は、
右側からの光を通しつつ、水泡タイルに目を集めてくれます。
ここで朝全てが水泡の中に洗い流されていきますように。
hidaka
鎌倉のとあるハイキングコース沿いの現場
ちょうど歩くのに心地いい天気なので毎日のようにいろんな人が前を通り
いろんな人に話しかけられます。
この日も現場にいたらドイツ人の老夫婦がカタコトの日本語で話しかけてこられて、聞いたら日本の建築が好きで鎌倉に観光に来て、歩いていたら建設中のうちの現場を見つけられたよう。
玄関にだけ入れて差し上げたら
「ホントニ スバラシイ!!」と
目を輝かせて木組みと竹小舞を見ていらした。
なんかうれしいですね。
家の前に設置したパンフレットもどんどん減っていきます。
sota
新月に竹を伐採する「竹刈り隊」
の後は
その竹を山から出し、選別や玉切りを行う「竹出し隊」
この日は逗子のフリースクールの子たちがわんさかと手伝いに来てくれて20名以上で作業を行いました。
枯れ竹運びと玉切りと
皆ほんとに良く働く。
まだやる!また来たい!と
自分達の好きな仕事を一緒に楽しく思って貰えるのは嬉しいですよね。
そしてこの日はたまたま
朝猟師さんにイノシシを一頭頂いたので
子ども達の前で解体をしてみました。
無理しちゃだめだよ。苦手な子は見なくていいからね。
と注意喚起はしていたものの
みんな食い入るように見ていて、
人生に一度の貴重なものが見れたと喜んでくれていました。
皆で手を合わせて「いただきます。」
大事な経験だと思います。
sota
2023年切り旬伐採竹
建築材料の割竹になるまでの全ての工程が終了。
総数500束(25,000本)越え。
放置竹林を整備し
切り旬の期間に500本以上の竹を切り出し、
1600本程玉切りをし、
竹割り器で割り25,000本の割竹を作る。
作業期間約一年。
どれくらいの量かと言うと
30坪の一般住宅12棟分くらい。
空になったラックは翌日には今年の竹が搬入され、
息をつくまもなく次の作業が始まります。
林業の第一次産業から建築業の第二次産業へ。
持て余している資源も職人の手作業で付加価値をつけると100年後へ繋ぐ貴重な資源となる。
伝統工法、土壁のお家。竹小舞のおしごとお待ちしております
sota
木の建築塾〜森から家へ〜第3回「木組みと大工技術」開催。
まずは大工道具の説明を行い、その後、仕口継手の説明、
昔と今の木組みの違いなどをじっくり説明しながら、
様々な材種、様々な技術が詰め込まれた一間四方の小屋を組み立てました。
そして午後は竹小舞実習。
合間合間でカンナがけなど大工道具の体験も入れて、非常に濃密な、あっという間の5時間でした。
今日一連のプログラムは初めての試みでしたが、
伝統的な建築技術の基礎を1日で学べるとてもよい教材だと思うので、
継続してやっていきたいと思います。
hidaka
昨日はお隣の深沢中学校に、キャリア教育プログラム「未来スタジアム」という企画で行ってきました。
毎年地元の手広中学校のキャリア教育では「出前授業」というかたちでプレゼン資料を用意してお話をするのですが、今回は生徒たちから質問があるので、それにお答えするかたちでお願いしますとのこと。それで1時間近く持つのかなーと不安もあったのですが、生徒たちは質問のために周到に準備を重ね、また投げ返したボールが様々なところに弾んでいってあっという間に時間が過ぎていき、最後は時間が足らないほどでした。
またパワーポイント等の資料を何も用意せず、
聞かれたことを言葉だけで考えや思いを表現することで、
話しながらその場で自分自身の頭の中を整理することができた気がします。
参加されていた方々や学校の先生方もキラキラしている人ばかりで、
その後の懇親会も含めて本当によい時間でした。ありがとうございました!
hidaka